クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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08-09 No.6-1

2008年09月04日 18時07分03秒 | Weblog
<Onyx>
ONYX 4030 \2180
フランス歌曲の百年 ――
ビゼー:4月の歌/フランク:夜想曲/ラロ:ギター/グノー:夜うぐいすに/サン
=サーンス:死の舞踏/シャブリエ:蝉/パラディール:プシュケ/ショーソン:
蝶々Op.2-3/バシュレ:愛しの夜/デュパルク:戦のある国へ/ラヴェル:孔雀
/カプレ:カラスとキツネ/ルーセル:賢い妻の答えOp.35-2/メシアン:失われ
た婚約者/ドビュッシー:感傷的な対話/フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
/アーン:クロリスに/サティ:帽子屋/オネゲル:アンデルセンの《小さな人
魚》の3つの歌/カントルーブ:子守歌/ローゼンタール:イギリスのねずみ/
プーランク:モンテ・カルロの女
スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ)、
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
オニックスからリリースされるグラハムにとって久しぶりのソロ・アルバム
「フランス歌曲の百年」はプログラミングが非常にユニーク。
1人の作曲家の作品や数人の作曲家の歌曲集単位でのプログラムではなく、ビゼ
ーからプーランクまで22人の作曲家の作品が1曲ずつ選りすぐられており、
アルバムのタイトルにもある「フランス歌曲の百年間」がグラハムの抜群の歌
唱力によって具現化されたものである!
アーンの「クロリスに」やカントルーブの「子守歌」などグラハムお気に入り
の歌が聴けるという魅力だけでなく、パラディールの「プシュケ」やバシュレの
「愛しの夜」といった多くの新たな発見をもたらしてくれるという意味でもこの
「フランス歌曲の百年間」が持つ存在感は計り知れない。
また、2007/2008シーズンのアメリカ、ヨーロッパ・ツアーでもコンビを組んだ
名手マルコム・マルティヌーはグラハムの歌声が持つ魅力の引き出し方を心得
ており、その伴奏は実に絶妙。
最近ではラトル&ベルリン・フィルとの共演によるベルリオーズ「クレオパト
ラの死」での絶唱が記憶に新たしいグラハムにとってフランス歌曲は十八番中
の十八番。
名コンビと称されるバーバラ・ボニーの「マイ・ネーム・イズ・バーバラ
」(ONYX 4003)と共に、オニックスの歌曲シーンの双璧をなす素晴らしいアルバ
ムの登場である。




<Timpani>
1C 1151 \2300
ジャン・クラ(1879-1932):室内楽作品集 ――
チェロ・ソナタ(世界初録音)/ヴァイオリン、チェロとピアノのための《三重
奏曲》/チェロとピアノのための《ラルゴ》(世界初録音)
フィリップ・コッホ(ヴァイオリン)、アレクサンドル・フラムチン(チェロ)、
アラン・ジャコン(ピアノ)
海軍少将としての軍人の姿が本業でありながらも独学で作曲を学び、デュパル
クとの出会いによってフランス印象派の作風を身に付けるなど音楽に大きな情
熱を注ぎ続けたジャン・クラ。
若かりし頃のクラの作品を集めたこの室内楽作品集ではどことなくシューマン
やブラームスの面影を感じさせる「チェロ・ソナタ」など、後年のクラの作品
とはまた違う側面を知ることができる。
"クセナキス"のシリーズでお馴染みのスーパー・オーケストラ、ルクセンブル
ク・フィルのコンサートマスターとして活躍するコッホ、首席チェロ奏者のフ
ラムチン、ティンパニでもお馴染みの近現代フランス室内楽作品の名手ジャコ
ンなどアーティスト陣も万全。





<Centaur>
CRC 2921 \2080
ブラームス(ユン=チャオ・ウェイ編):チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
何占豪/陳鋼(ユン=チャオ・ウェイ編):ヴァイオリン協奏曲《梁山伯と祝英台》
ユン=シャオ・ウェイ(コントラバス)、
チャオ=イ・チョウ(ピアノ)
ブラームスの名作「チェロ・ソナタ第1番」と中国のクラシック音楽で最も親し
まれている作品の1つに数えられる「梁山伯と祝英台」をカップリングし、しか
もコントラバスで演奏&録音したというユニークで独創的なコントラバス作品
集。台湾出身のユン=シャオ・ウェイはボストンのイーストマン音楽院で研鑽
を積み、来日経験も持つ女流コントラバス奏者。カーネギー・ホールでソロ・
リサイタルを行うなど、活動の拠点としているアメリカでも熱い視線を集める
注目のアーティストである。

CRC 2944 \2080
ホルン、フルートとピアノのための室内楽作品集 ――
エワイゼン:バラード、牧歌と舞曲/テレマン:協奏曲ヘ長調/ドップラー:リギ
の思い出Op.34/ミュラー:セレナーデOp.15/バック:フルートとホルンのため
の《2-ビット・コントラプションズ》/バルボトゥー:ホルン、フルートとピア
ノのための《エスキス》
ブルース・ボンネル(ホルン)、ヴィエリ・ボタツィーニ(フルート)、
ピーター・グリーン(ピアノ)
室内楽作品のスペシャリストであり、オーケストラプレーヤーとしては香港フィ
ルの2番奏者、マレーシア・フィルの首席奏者を務めるなどアジアのオーケスト
ラを渡り歩いたアメリカのホルニスト、ブルース・ボンネル。
マーレシア・フィル、トルコのアクバンク室内管、イスタンブール国立響など
で活躍してきたイタリアのフルーティスト、ヴィエリ・ボタツィーニといった
興味深い経歴を持つ2人の管楽器奏者にカナダのピアニスト、ピーター・グリー
ンが加わった室内楽作品集。
トロンボーンやトランペットの関係者にはお馴染みのエワイゼン、ホルン奏者
にとって欠かせないバルボトゥーの作品など、プログラムも多彩。

CRC 2916 \2080
友情に ――
野田瞭:舞/デザンクロ:前奏曲、カデンツァと終曲/ボノー:ワルツ形式のカ
プリース/ムツィンスキ:サクソフォン・ソナタ/シュトックハウゼン:友情に
/デニゾフ:サクソフォン・ソナタ
ジェイムス・ロメイン(サクソフォン)、ケヴィン・クラス(ピアノ)
ハイ・レベルのウィンド・シンフォニー(吹奏楽団)を持つアメリカのドレイク
大学でサクソフォンとジャズ演奏法の指導を行っているサクソフォン奏者、ジェ
イムス・ロメインのソロ・アルバム。
デザンクロやボノー、デニゾフなどの定番レパートリーから、日本の野田瞭、
アメリカのムツィンスキ、そしてアルバム・タイトルとなっているシュトック
ハウゼンの「友情に」などの難曲を安定感抜群の演奏で聴かせてくれる。伸び
やかなサウンドもGood!

CRC 2908 \2080
ロージー・メイ=クイ・リー:ピアノ作品集 ――
3楽章のソナタ/二十四節気
ローレン・シャック・クラーク(ピアノ)
日本で学んだ伝統音楽を自らの作品に取り入れているロージー・メイ=クイ・
リーは、ボストンのバークリー音楽大学で准教授を務める台湾生まれの女流作
曲家。
2006年のインディアナポリス国際ダブル・リード・コンヴェンションにゲスト
・コンポーザとして招かれ、「オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏
曲」で大成功を収めている。
"和"の心と旋律が感じられる「3楽章のソナタ」、演奏時間61分という大作「二
十四節気」はいずれも完成度の高い作品。ピアノ作品のレア・レパートリー・
ファンにもオススメ。

CRC 2935 \2080
フェデリコ・モレーノ・トローバ(1891-1982):ギターのための独奏作品集 ――
陽気なムードで/古い伝説/ザパティアート/ロンド・フェスティーヴァ/郷
愁/ナナ/キエン・テ・プソ・ペテネラ/小さな歌/ホタ・レヴァンティーナ
/夜想曲第2番/マーチャ・デル・コホ/舞曲第1番/タコネオ・クラシコ/コ
ントラダンツァ/ヴェルベネラ/プンテアド/ソナタ・ファンタジア/トリプ
ティコ
マイケル・ボイド(ギター)
スペイン国民楽派の伝統を守り、サルスエラの発展と新しいギター音楽の開拓
に生涯を通じて尽力した20世紀スペインの作曲家、指揮者であるフェデリコ・
モレーノ・トローバの"スペイン・ギター音楽の作曲家"としての姿をクローズ
アップした作品集。
情熱的でありながらもどこか哀愁を漂わせる旋律、これぞスペインというリズ
ムなど、トローバのギター作品は、脈々と続く"スペインのギター音楽"の系譜
を受け継いだ傑作である。

CRC 2915 \2080
メシアン:世の終わりのための四重奏曲
キャロル・リーバーマン(ディレクター)、
ホーリー・クロス・チェンバー・プレーヤーズ
生誕100年を迎えたメシアンの室内楽作品を代表する「世の終わりのための四重
奏曲」を演奏するのは、ボストンを拠点に活動するアーティストたちによって
1985年に結成された室内楽団「ホーリー・クロス・チェンバー・プレーヤーズ」。
ディレクターのリーバーマンは、ヘンデル&ハイドン・ソサイエティやボスト
ン・ポップス、CBC祝祭管での活動、またバロック・ヴァイオリンの名手として
も名高いアメリカの女流アーティスト。リーバーマンのヴァイオリンのリード
によってメシアン特有の神秘的な雰囲気が創造されている。

CRC 2918 \2080
アメリカン・ファンタジー-シェーンベルクとアメリカの音楽 ――
シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための《幻想曲》
ケージ:ヴァイオリンと鍵盤楽器のための《6つのメロディ》
ギュンター・シュラー:レチタティーヴォとロンド
ドナルド・ハリス:ヴァイオリンとピアノのための《幻想曲》
レオン・キルヒナー:
無伴奏ヴァイオリンのための(世界初録音)、二重奏曲第2番
ジェーン・クルサード:デイ・ドリーム(世界初録音)
ハッセ・ボルップ(ヴァイオリン)、
メアリー・キャスリーン・エルンスト(ピアノ)
12音技法の創始者シェーンベルクと、その亡命先アメリカの作曲家たちによる
作品をテーマとしたヴァイオリンとピアノのための作品集。
シェーンベルクから音楽を学んだケージやクルサード、またはその作品から大
きな影響を受けたアメリカの作曲家たちによる才気にあふれた作品でアメリカ
のデュオが大健闘。鬼気迫る表現が作品の持つ難解なメッセージを紐解く。

CRC 2922 \2080
ハウエルズ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ長調Op.18
ブリテン:ヴァイオリンとピアノのための組曲Op.6
ヴォーン=ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ジョン・ギルバート(ヴァイオリン)、スーザン・ワズ(ピアノ)
ソリスト、室内楽奏者としての演奏活動に加え、管弦打楽器のレベルの高さに
定評のあるテキサス工科大学音楽学校でヴァイオリン科の教授として教鞭を執
るアメリカのヴァイオリニスト、ジョン・ギルバートによるイギリス・プログ
ラム。ブリテン、ヴォーン=ウィリアムズはもちろんのこと、抒情性豊かなハ
ウエルズのヴァイオリン・ソナタ第1番はもっと陽の目を見るべき近現代イギリ
スの室内楽の傑作の1つと言えるだろう。

CRC 2923 \2080
リップスティック ――
ヤコブ・T・フェルトハウス:
フルートとサウンドトラックのための《リップスティック》
パウル・ハイデン:フルートとサクソフォンのための《ヤヌス》
ロバート・ディック:
フルート、キーボードとドラムのための《テクノ・ヤマン》
ジェニファー・ヒグドン:無伴奏フルートのための《ラピッド・ファイアー》
アン・ラ・ベルジュ:無伴奏フルートのための《リヴァンパー》
ハーヴェイ・ソルベルガー:無伴奏フルートのための《クオドリベチュード》
イアン・クラーク:無伴奏フルートのための《ズーム・チューブ》
カスリーン・ ケムラー(フルート)、グリフィン・キャンプベル(サクソフォン)
シャンドスからリリースされた「パラディソ」など独自の路線を突き進むオラ
ンダの作曲家フェルトハウスの作品「リップスティック」をアルバムのタイト
ルとしたフルートのための作品集。
アメリカやイギリス、ポーランド、イタリアなどを舞台として活躍するカスリ
ーン・ ケムラーはルイジアナ州立大学の教授を務める女流フルーティスト。
現代の作曲家たちが書いたグレードの高いフルート作品でのケムラーによる
堂々たる演奏は聴き応えアリ。

CRC 2927 \2080
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988
ベス・レヴィン(ピアノ)
12歳でフィラデルフィア管との共演でデビューを果たし、ルドルフ・ゼルキン
の下で研鑽を積んだベス・レヴィンはアメリカの女流ピアニスト。
ベス・レヴィンは、フィラデルフィア管、ボストン・ポップス、ボストン・シ
ヴィック響、シアトル響などからソリストとして招聘を受けるなどソリストと
してアメリカを中心に幅広い活動を展開中。この「ゴルトベルク変奏曲」は
2007年4月28日にニューヨークのスタインウェイ・ホールでのライヴ録音。
ストレートなアプローチが作品の魅力をしっかりと引き出している。

CRC 2931/2932 2枚組 \4160
モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》
ダニエル・ステプナー(音楽監督)、
ミュージック・フロム・アストン・マグナ
ミュージック・フロム・アストン・マグナは、アメリカのアストン・マグナ財
団が主催し今年で36年目を迎える夏の音楽祭の1つであるアストン・マグナ音楽
祭やアストン・マグナ・アカデミーで活躍するピリオド楽器によるピリオド演
奏のアンサンブル。
これまでにセンター(Centaur)・レーベルからは、18世紀オーケストラの首席奏
者ホープリッチをソリストに迎えてのモーツァルト(CRC 2561)、ヘンデルの
「時と悟りの勝利」(CRC 2421/2422)、バッハのカンタータ集(CRC 2690)などが
リリースされるなど着実に評価を高めている演奏団体である。

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