クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-10 No.4

2010年10月05日 00時20分08秒 | Weblog
<Fra Prod>
FRA 502(Blu-ray) \4450
FRA 002(DVD-Video) \4350
字幕:英独仏伊西
グノー:「ミレイユ」
インヴァ・ムーラ(S ミレイユ)
 チャールズ・カストロノヴォ(T ヴァンサン)
フランク・フェラーリ(Br ウリアス) アラン・ヴェルヌ(Br ラモン)
シルヴィ・ブリュネ(Ms タヴァン) セバスチャン・ドロワ(T アンドレルン)
ニコラ・カヴァリエ(Bs-Brアンブロワーズ)
アメル・ブラヒム=ジェユール(S クレマンス)
アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S ヴァンスネット)ほか
マルク・ミンコフスキ(指)パリ・オペラ座管弦楽団,合唱団
演出:ニコラ・ジョエル
美術:エツィオ・フリジェーリオ
衣装:フランカ・スクワルチャピーノ
照明:ヴィニーチョ・ケーリ
振付:パトリック・セゴ
収録:2009年9月
オペラファン、ミンコマニア注目の映像が登場です!2009年9月、マルコ・ミ
ンコフスキはパリのオペラ座、それもバスティーユではなくガルニエ宮の方で、
グノーの「ミレイユ」を上演、たいへん大きな話題を巻き起こしました。
「ミレイユ」は、プロヴァンスの作家フレデリック・ミストラルが1859年に発
表した長編詩「ミレイオ」を原作とするオペラ。1864年3月19日にパリのリリッ
ク劇場で初演されました。十数あるグノーのオペラの中では、「ファウスト」、
「ロメオとジュリエット」に次ぐ三番目に人気のある作品とされるも、上演は
多くありません。このオペラ座での上演では、ミンコフスキの生命力豊かな音
楽と、優れた歌手、そしてオペラ座監督であるニコラ・ジョエルが丁寧に南仏
の美しさを描いた演出によって、「ミレイユ」の魅力がかつてなく引き出され
ています。なおグノーは初演と同年に、オリジナルの5幕版を3幕仕立ての改訂
版に改訂し上演していますが、この上演では5幕版が用いられています。
タイトルロールのインヴァ・ムーラは、アルバニア出身のソプラノ。2002年9
月に新国立劇場でのヴェルディ「トラヴィアータ」に、Bキャストのヴィオレッ
タとして登場、その素晴らしい歌と演技は大きな話題になりました。今日ムー
ラは、イタリア、フランスでたいへん人気のあるソプラノとして活躍していま
す。ヴァンサンのチャールズ・カストロノヴォはニューヨーク出身のテノール。
欧米の様々な劇場で引っ張りだこの人気で、伊独仏いずれのオペラも達者にこ
なします。アラン・ヴェルヌはリヨン生まれのベテランのバリトン。フランス
人バリトンならではの味わいに優れています。フランク・フェラーリはニース
出身のバリトン。「カルメン」のエスカミーリョが当たり役として知られてい
ます。
ミレイユには数種の録音がありますけれど、こうして映像で見ると、美しい南
仏の風景を背景にした悲恋というのがこの作品の大きな魅力であることがよく
分かります。グノーの隠れた名作をお楽しみください!




<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2055 \2250
ステレオ
限定盤
ベートーヴェン:
(1)交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」
(2)交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団
録音:(1)1958年1月13日、15日、17日、カリフォルニア、アメリカン・リージュ
ン・ホール
(2)1958年1月27日、30日、カリフォルニア、アメリカン・リージュン・ホール
使用音源:コロンビア(U.S.A.)(1)MQ 370, (2)MQ 369(オープンリール・テープ、
19センチ、4トラック)
■制作者より
「田園」は初期LP、米コロンビア MS 6012からの復刻CD、GS-2035(廃盤)を制
作しましたが、これはまたたく間に完売してしまいました。その後、再プレス
のご要望も多々あり、それも検討していました。しかし、今年に入って入手し
たオープンリール・テープの方がより良い結果が得られると判断、GS-2035は
再プレスせず、2010年に発売可能となった第5番も組み合わせ、新復刻とさせ
ていただきました。GS-2035の「田園」は初期LPらしい芯のしっかりした柔ら
かい音でしたが、テープ復刻による「田園」はテープ・ヒスが多少耳につくも
のの空間的な再現能力に優れ、スクラッチ・ノイズもありません。従って、両
復刻盤とも音の傾向が異なるので、すでにGS-2035をお持ちの方でもこの新復刻
を買い足す価値はあると思います。一方の第5番「運命」ですが、しばしば「ワ
ルターのベートーヴェンは偶数番号」と言われるように、第6番「田園」ほど、
注目されていないのが実状でしょう。ですが、この音でお聴きになれば、きっ
とその先入観は覆されるでしょう。まさに「目からうろこ」です。
■解説書の内容
アメリカの音楽評論家、ロバート・ローレンスがワルターのベートーヴェン交
響曲全集発売に際して書いた論評から、第5番、第6番に関して触れている箇所
を抜粋して転載します。
■おことわり
このディスクは非常に鮮明な音に仕上がっているため、たとえば第5番の第4楽
章9分06秒付近のような編集箇所がはっきりと聴き取れる場合があります。こ
れはオリジナルのままであり、既存のLP、CDにも確認出来るもので、当CDの製
造段階で起きた事故ではありません。(以上、平林直哉)




<EURO ARTS>
20 58064 (Blu-Ray) \4250
20 58068 (DVD) \2900
バレンボイム&ベルリン・フィル/ヨーロッパ・コンサート2010・フロム・オッ
クスフォード
ワーグナー:
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第3幕への前奏曲
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調Op.85
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68
ダニエル・バレンボイム(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アリサ・ワイラースタイン(Vc)
2010年のベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートの映像がDVDとブルーレ
イ・ディスクで発売されます。指揮はダニエル・バレンボイム、コンサートマ
スターは樫本大進が務めています。
会場はオックスフォード大学のシェルドニアン講堂。ここは有名な建築家クリ
ストファー・レンの設計により1688年に建設された美しい会場。
ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕への前奏曲から
始まり、響きの良いホールに豊かなサウンドが美しく鳴り響きます。
2曲目はエルガーのチェロ協奏曲。ソリストを務めるのは、1982年アメリカ生
まれの若き女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。バレンボイムにとっ
てエルガーのチェロ協奏曲はデュ・プレの名演がありますので、特別な演奏会
のみと言われています。今回のワイラースタインの抜擢は、バレンボイムの彼
女への高い評価の表れと言えるでしょう。力強い音で存在感たっぷりに聴かせ
るワイラースタインの今後に注目です。
後半のブラームスの交響曲第1番は対向配置を採用。ベルリン・フィルの重厚
なサウンドが上手く会場に響き渡り、密度の濃い音楽を聴かせてくれます。




<BIS>
BIS SA 1861(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.47
(1)第36番「嬉々として舞い上がれ、星々の高みまで」BWV36
(2)第47番「誰であれ、高ぶるものは低くせられ」BWV47
(3)第27番「誰が知ろう、いかにわが終りの時が迫り来るかを」BWV27
(4)第27番のアルト・アリアの別稿(オルガン版)
ハナ・ブラシコヴァー(Sop) ロビン・ブレイズ(A) 水越啓(Ten) 
ペーター・コーイ(Bs)
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJのカンタータ・シリーズ第47弾は1726年の作品を集めています。いずれも
珠玉の名品ですが、ルターのコラール「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」に基
づく第36番は世俗カンタータ「喜びわき起こり」のパロディで、オペラ風のア
リアが異色。BCJの演奏も躍動感に満ち、元気を与えてくれます。

BIS SA 1769(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:オーボエ協奏曲集
(1)オーボエ協奏曲ヘ長調
(2)同ニ短調
(3)オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
(4)オーボエ、ヴァイオリンのための協奏曲ハ短調
(5)復活祭オラトリオよりアダージョ
アレクセイ・オグリンチュク(Obと指揮)、アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)、
スウェーデン室内管
かつてベートーヴェンの未完のオーボエ協奏曲を世界初録音して話題を呼んだ
オグリンチュク。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者も務める彼の新譜
は大バッハのオーボエ協奏曲集。もちろんバッハの作品表にオーボエ協奏曲は
ありませんが、カンタータ等で絶美なソロを多用している所からも、好んでい
たといわれています。当アルバムのヘ長調作品はチェンバロ協奏曲第2番、オー
ボエ・ダモーレのものは同4番、ヴァイオリンとの二重協奏曲は2台のチェンバ
ロのための協奏曲に基づきますが、いずれも原曲がオーボエ協奏曲だったとい
う説があり、それを復元。オグリンチュクの妖艶な美音もさることながら、イ
ブラギモヴァとの共演も注目です。

BIS 1753 \2380
ヤルネフェルト:
(1)交響幻想曲(1895)
(2)組曲変ホ長調(1897)
(3)セレナード(1893)
(4)子守歌-VnとOrch(1904)
ヤーッコ・クーシスト(Vnと指揮)、ラハティ交響楽団
シベリウスの義兄で美しい「子守歌」1曲のみで知られるアルマス・ヤルネフェ
ルト(1869-1958)。他の作品にも関心がつのりますが、待望のオーケストラ曲ア
ルバムの登場です。これが期待以上に魅力的なものばかり。パリ時代の「セレ
ナード」は恩師マスネの影響の濃いチャーミングな作品。一方「交響幻想曲」
はバイロイト詣直後の作で、まるでワーグナー。名ヴァイオリニスト、ヤーッ
コ・クーシストの指揮も光ります。

BIS 1785 \2380
昨日のうた
(1)ヨーク・ボウエン:リコーダーとピアノのためのソナチネ Op.121
(2)ラッブラ:リコーダーとチェンバロのためのソナチネ Op.128
(3)同:「いくばくかの後悔」に基づくパッサカリア Op.113
(4)シリル・スコット:オーバード
(5)ハーバート・マリル:リコーダーとチェンバロのためのソナタ
(6)ウォルター・リー:リコーダーとピアノのためのソナチネ
(7)バークリー:リコーダーとピアノのためのソナチネ Op.13
ダン・ラウリン(リコーダー)、アンナ・パラディソ(Pf, Cem)
北欧の虚無僧ことダン・ラウリンがたいへん興味深いジャンルに挑戦しまし
た。リコーダーといえば古楽か現代音楽が主ですが、イギリスの名手カール・
ドルメッチ(1911-97)が自身のウィグモア・ホールでのコンサート用に当時の
大物作曲家たちへ新作を委嘱、その結果不思議なリコーダー曲がいろいろ生ま
れました。ヨーク・ボウエンやシリル・スコットらが芸風を変えることなく
作ったリコーダー曲はラフマニノフ風の濃厚なロマンやドビュッシー風の印象
主義、さらにプロコフィエフ風の運動性まで、あの素朴な楽器とは思えぬ変貌
を遂げています。ラウリンも舌を巻く巧さで堪能させてくれます。

BIS 1839/40 3枚組 \4750
ニールセン:交響曲全集
交響曲第1番ト短調 Op.7/第2番「4つの気質」Op.16/第3番「ひろがり」Op.27
/第4番「不滅」Op.29/第5番 Op.50/第6番FS166/序曲「ヘリオス」Op.17/
夢の古譚 Op.39/パンとシュリンクス Op.49
オスモ・ヴァンスカ(指)
BBCスコテッシュ交響楽団、ラハティ交響楽団
ベストセラーのシベリウスやベートーヴェンの交響曲と並んでヴァンスカの名
を高めたニールセンの交響曲が全集となり、さらに新録音の管弦楽曲3篇も収
められた嬉しいアルバムとして登場します。いずれもヴァンスカならではのボ
ルテージの高さで、さらにニールセンの代表作「ヘリオス」まで楽しめます。
これが3CD2枚価格というお買い得品、一家に一セット揃えたい逸品です。



<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 265 \2250
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.7」
ジョルジュ・オーリック:
・バレエ音楽「うるさがた」
・バレエ音楽「牧歌劇」*世界初録音
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
録音:2009年3月30日-4月11日ザールラント放送、グローサー・ゼンデザール
(デジタル・セッション)
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽」の第7集。「フランス6人組」のオ
ーリックは多作家として知られ、とくにジャン・コクトーとのコラボによる映
画音楽の仕事は重要で、ほかにも150近くに上る作品のフィルム・スコアを手
掛けています。
そのオーリックが創作初期の1924年から1926年の間に、ディアギレフのために
書いたバレエ音楽は全部で3つ。そのうち、もっとも成功した「船乗りたち」
以外はほとんど知られていません。
ピカソとならびキュビズムを創始したことで有名な画家ジョルジュ・ブラック
が舞台装置、衣裳、緞帳をデザインした「うるさがた」。シナリオは、恋人を
追いかける若い男が、さまざまなウルサイ奴らによって何度も何度も恋路を邪
魔されるというもので、17世紀のモリエール作品にヒントを得て台本を手掛け
たのは、ディアギレフの片腕と云われたボロ・コシュノ(ボリス・コフノ)。一
方、1926年のプロダクションで、ジョージ・バランシン振付による「牧歌劇」
は、ディアギレフのために書いた第3作にして最後のバレエ音楽。物語は田舎
での一本の映画撮影と、村人と映画のキャスト、スタッフとの間の緊張関係を
巡って展開します。
ここで、ゆたかなユーモア精神を交えながら、メロディ、テクスチュア、形式
の明晰さへの回帰という「6人組」の基本精神を強く打ち出した内容は、終生、
平易な作風を心がけたオーリックの方向性を先取りしているものといえ、おお
いに注目されるところ。ポッペンの丁寧な音楽づくりもあって、魅力的な仕上
がりです。

93 264 \2250
「シューマン:ピアノと管弦楽のための作品全集」
シューマン:
・ピアノ協奏曲(協奏曲断章)ニ短調(1839)
・アベッグ変奏曲-ピアノと管弦楽のための(1830/31)*
・ピアノ協奏曲イ短調Op.54(1841/45)
・序奏とアレグロ・アッパッシオナート(コンツェルトシュテュック)
ト長調Op.92(1849)
・序奏とアレグロ ニ短調・ニ長調Op.134(1853)
フローリアン・ウーリヒ(P:スタインウェイD)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
録音:2010年6月15-18日(セッション・デジタル)
2010年のシューマン・アニヴァーサリーを機に、最新のクリティカル・エディ
ションによるピアノ独奏曲全集シリーズをスタートさせたドイツの若手ウーリ
ヒが、こんどは有名な協奏曲イ短調を含むピアノと管弦楽のための作品全集を
リリース。ソロ・アルバム(98.603)同様に、ここでも最新の研究成果がしっか
り盛り込まれています。
第1楽章のみの「ピアノ協奏曲ニ短調」は、1986年にピアニストで研究者のヨ
ゼフ・デ・ベーンハウアーが復元&補完し、1988年にヨアヒム・ドラハイムが
校訂した版による演奏。そして、本アルバムの目玉といえるのが、現行のピア
ノ独奏版と同時期に着想された、オケ伴奏つきの「アベッグ変奏曲」。シュー
マンのオリジナルによる、ピアノと管弦楽版の草稿を2010年にドラハイムが復
元したもので世界初録音となります。
すべてドイツ勢で揃えた演奏陣の顔ぶれは、指揮のポッペンがほかのレコー
ディングで知られるように、ウーリヒ共々シューマンを熟知していることも
あり、演奏はきわめて高水準。同じウーリヒの弾く独奏曲シリーズと併せて
注目の内容といえるでしょう。

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