クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-02 No.10-2

2007年02月16日 15時47分39秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMU 907415 \2250
HMU 807415(SACD-Hybrid) \2300
ヘンデル:
(1)6つの合奏協奏曲(全曲)op.3
(2)5声のソナタ 変ロ長調 HWV.288
リチャード・エガー(指)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)
チェンバロ奏者として着実にキャリアを重ねているリチャード・エガーが、
盟友アンドルー・マンゼの後を継いで、アカデミー・オブ・エンシェント・
ミュージックの新音楽監督に就任しました。マンゼの時代から切れ味のよい
エッジの効いた演奏を聴かせてくれていたAAMですが、エガーの統率によっ
て、切れ味にまろやかさがプラスされ、より気品に満ちた演奏となっていま
す。カップリングの5声のソナタは、AAMの名手たちとエガーのチェンバロに
よるプチ協奏曲といったところ。丁々発止のアンサンブルでたのしませてく
れます。




<AMBROISIE>
AMB 111 \2300
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004(ヴィオラ編曲版)
リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ
アントワーヌ・タメスティット(ヴィオラ)
(使用楽器:フienne Batelot,1999/弓:Sylvain Bigot,2004)
これまでにもラ・フォル・ジュルネ音楽祭や水戸芸術館のコンサート等で何
度も来日し、2007年5月のヴィオラ・スペースでも来日が予定されている人気
のヴィオラ奏者、タメスティット。タベア・ツィンマーマンの愛弟子で、
2004年のミュンヘン国際音楽コンクールの第一位をはじめ数々のコンクール
の輝かしい優勝歴はまさにヴィオラの申し子といったところ。彼の奏でる音
色は、らくらくとしていて温かい魅力に満ちています。ヴィオラ独特の深い
色合いの音色から、きらきらと輝く音色まで、変幻自在の表現に、引き込ま
れてしまう一枚です。




<united archives>
UAR 012 \1650
シューマン:
(1)交響曲第2番ハ長調 op.61
(2)交響曲第4番ニ短調 op.120
ジョージ・セル(指)クリーヴランド管弦楽団
録音:(1)1952年11月28日、(2)1947年11月26日
セルが指揮するシューマンは、音楽はいたって精度が高く明快でたわみ一つ
もないのに、どこかシューマンのマッドな部分が音楽に滲み出ていて、それ
が大きな魅力となっています。セル自身、かなりエキセントリックな人物だ
ったといいますから、通じるものがあったのかもしれません。近年に至るま
で「駄作」と誤解されていた第2番を、セルは新旧二回スタジオ録音していて、
ここには1952年の旧録音を収録。第4番は、かなりレアな音源。音楽監督に
就任して1年後の録音ですが、見事に鬼軍曹ぶりを発揮したバリバリの演奏
となっています。

UAR 011 \1650
ブラームス:
(1)交響曲第1番ハ短調 op.68
(2)ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
ジョージ・セル(指)クリーヴランド管弦楽団
録音:(1)1957年3月1-2日、(2)1955年10月19-21日
セルのブラームスも定評のあるところ。第1番は、1966年のステレオ録音が
名盤として有名ですが、この1957年の旧録音も負けず劣らずの快演。古典的
なフォルムが際立った見通しのよさと、ただ整然としているに留まらない内
面の燃焼が見事。硬派ブラームスでは今でも筆頭クラスでしょう。ハイドン
変奏曲も1964年にステレオ再録音していますが、こちらは1955年の旧録音。

UAR 010 \1650
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」op.68 ヘ長調
ジョージ・セル(指)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1955年12月5日
セルは、1946年にクリーブランド管弦楽団の音楽監督に着任して以来、亡く
なる1970年まで強い関係を維持し、多数の録音を残しました。その一方で、
他のオーケストラとの録音はあまり多くありません。比較的多いのが、後に
ミュージック・アドヴァイザーを務めるニューヨーク・フィルハーモニック
との共演ですが、ほとんどが協奏曲の伴奏か小品で、管弦楽大曲はこの「田
園」くらい。また、セルはベートーヴェンの交響曲そのものを決して多くは
録音しておらず、モノラル時代のスタジオ録音そのものが少ないのです。二
重の意味で貴重な録音。NYPの猛者どもが、セルに意のままに引っ張られて
いるのが面白いです。

UAR 009 \1650
J.ハイドン:
(1)交響曲第88番ト長調
(2)交響曲第92番「オックスフォード」ト長調
(3)交響曲第104番「ロンドン」ニ長調
ジョージ・セル(指)クリーヴランド管弦楽団
録音:(1)&(3)1954年4月9日、(2)1949年4月27日
ハイドンの音楽は、一方で古典的な均斉なフォルムの美しさを出しつつ、一
方で音楽にユーモアと茶目っ気がないと楽しめないという、実はとてつもな
く難しい音楽。セルのハイドンはどれもこれも実に卓越しています。厳しい
トレーニングから生み出す整然としたアンサンブルはもちろん極上。しかし、
そこに留まらない豊かな面白みをセルは醸してくれます。セルはハイドンを
結構な量録音していますが、「ロンドン」交響曲はこれが唯一の録音。88番
も、他に1920年代の古い録音があったきりなので、この復刻は実にありがた
いものです。「オックスフォード」はお得意の曲で、この後1961年にステレ
オ再録音、さらに1959年のザルツブルク・ライヴが発売されています。




<BONGIOVANNI>
AB 20003(DVD-Video) \4750
NTSC
字幕:伊英仏日
ヴェルディ:「アロルド」
グスターヴォ・ポルタ(T アロルド)
アドリアーナ・ダマート(S ミーナ)
フランコ・ヴァッサッロ(Br エグベルト)
エンリコ・ジュゼッペ・トーリ(Bs ブリアーノ)
ヴァルター・ボリン(T ゴドヴィーノ)他
ピエール・ジョルジョ・モランディ(指)
アルトゥーロ・トスカニーニ財団管弦楽団,ピアチェンツァ市立劇場合唱団
演出、舞台装置、衣装:ピエール・ルイージ・ピッツィ
収録:2003年10月13日
なんとCDでも正規録音は2種しかない、ヴェルディの極レア・オペラ「アロル
ド」が、DVDになりました。もちろんDVD初登場!「アロルド」は、数年前に
カレーラスがタイトルロールを歌って大評判になったオペラ「スティッフェ
ーリオ」の改作。「スティッフェ-リオ」は、大傑作「リゴレット」に先立
つことわずか5ヶ月の作品で、ヴェルディの創作意欲が最も盛んだった頃の作
品です。19世初頭を舞台に、妻の不倫に苦悩する牧師を描いた異色作に、
ヴェルディはかなり入込んで作曲したにもかかわらず、大きな成功を収めら
れませんでした。そこで、舞台設定を1200年頃の第三次十字軍の時代にし、
1857年にリミニで初演したのが、この「アロルド」。宗教色が払拭されたも
のの、物語の大筋は「スティッフェ-リオ」と変わりません。「アロルド」
は、かつては時折上演されたのですが、1990年代に「スティッフェーリオ」
の再評価が進み上演が盛んになると、逆に「アロルド」の上演が稀になりま
した。このピアチェンツァでの上演の映像は貴重です。グスターヴォ・ポル
タは、アルゼンチン生まれの、今バリバリに活躍中のテノール。2006年3月
に藤原歌劇団の「蝶々夫人」でピンカートンを歌っています。アドリアーナ
・ダマートは、南イタリア、バーリ出身のソプラノ。2003年、ドミンゴ主催
のオペラリア国際声楽コンペティションで優勝、ドミンゴ主演のプッチーニ
「エドガール」のCDにフィデーリア役に起用されています。ピッツィの、時
代様式に則した、手堅くも鋭い演出も見物です。RAI収録の映像を、ライセ
ンスを受けてDVD化。
嬉しい日本語字幕付きです!

GB 2551 2枚組 \3960
ベッリーニ:「ノルマ」
フィオレンツァ・チェドリンス(S ノルマ)
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(T ポリオーネ)
カルメラ・レミージョ(S アダルジーザ) 
アンドレア・パピ(Bs オロヴェーゾ)
ファブリツィオ・カルミナーティ(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団,
マルケ・ヴィンチェンツォ・ベッリーニ合唱団
録音:2004年12月1,4,7日,アンコーナ,ムーゼ劇場でのライヴ録音
チェドリンス、ラ・スコーラ、レミージョと、豪華キャストの揃った「ノル
マ」のライヴ録音です。アドリア海に面した港町アンコーナには、ムーゼ劇
場(ムーゼとはミューズのこと)という、1827年建設の歴史ある劇場があり
ます。規模は千人強という、オペラにはぴったりのサイズの中劇場。近年、
内部を完全に新しく直してから、アドリア海岸では随一の意欲的な公演を組
む劇場として知られるようになりました。日本人にとって、チェドリンスと
ラ・スコーラの「ノルマ」といえば、2003年のラ・ヴォーチェ公演が焼きつ
いていることでしょうが、この公演でも二人は素晴らしい歌。ことにチェド
リンスは驚くほど絶好調で、ゾクゾクさせられっぱなし。加えて、メッゾが
受け持つことの多いアダルジーザを、ソプラノのレミージョが歌い、ソプラ
ノ二人の絡みが美しく響きます。指揮は、2007年1月のベルガモ・ドニゼッ
ティ劇場の「アンナ・ボレーナ」で好評を博した、ベテランのカルミナー
ティ。オペラのツボを心得た指揮に唸らされます。

GB 1198 2枚組 \3960
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」
+ボーナス 
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」-第1幕フィナーレ,第2幕フィナーレ
レイラ・ゲンジェル(S ルチア)
ジャチント・プランデッリ(T エドガルド)
ニーノ・カルタ(Br エンリーコ)
アントーニオ・マッサリア(Bs ライモンド)
ロレンツォ・サバトゥッチ(T アルトゥーロ)ほか
オリヴィエーロ・デ・ファブリティース(指)
トリエステ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1957年11月30日,トリエステ・ヴェルディ歌劇場でのライヴ録音
+ボーナス  マリオ・フィリッペスキ(T マンリーコ)
レイラ・ゲンジェル(S レオノーラ) 
エットレ・バスティアニーニ(Br ルーナ)
録音:1957年11月16日,トリエステ・ヴェルディ歌劇場でのライヴ録音
レイラ・ゲンジェルは、トルコ出身のプリマドンナ。1950年代から1980年代
半ばまで息の長い活躍をした名ソプラノです。イタリアでは絶大な人気を誇
り、スカラ座の常連だったにもかかわらず、どういう訳か録音とは無縁で、
日本には噂がちらほら伝わった程度。ライヴ録音が発掘されてようやく「本
当に凄いソプラノだった」ことが証明されたのです。この「ルチア」は、彼
女がイタリアでの人気に火が点いた頃のライヴ。歌に迸るような勢いがある、
素晴らしい歌です。意外なことに、ゲンジェルの「ルチア」は今のところこ
れだけ、しかも今まで抜粋盤しか出ていませんでした。今回が全曲盤として
は初の発売。余白には、同時期の「トロヴァトーレ」の抜粋。バスティアニ
ーニの究めつけのルーナ伯爵が聞けます。おそらく初出音源だと思われます。
どちらも、音質は今一つですが、白熱した演奏の醍醐味は堪能できることで
しょう。

HOC 048 2枚組 \2280
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」
マリオ・フィリッペスキ(T マンリーコ)
アントニエッタ・ステッラ(S レオノーラ)
アルド・プロッティ(Br ルーナ)
フェドーラ・バルビエリ(Ms アズチェーナ)
フランコ・カプアーナ(指)
ナポリ・サンカルロ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1957年12月7日,ナポリ,サンカルロ歌劇場
以前THE GOLDEN AGE OF OPERAというレーベルから出ていた、ナポリでのライ
ヴ。プロッティのルーナ伯爵は、ひょっとしたらこれが唯一の録音かもしれ
ません。ステッラが、最大の当り役レオノーラで瑞々しい歌を聞かせてくれ
ます。音があまり良くない上に、小さな欠落もありますので、マニア向け。




<CASCAVELLE>
=ラジオ・スイス・ロマンド
RSR 6202 \2080
モノラル
「1955年モントルー9月音楽祭ライヴ」
(1)ベートーヴェン:エグモント序曲Op84
(2)同:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(3)ビゼー:交響曲第1番ハ長調
(2)ヴィルヘルム・ケンプ(P)
(1)(2)カール・シューリヒト(指)フランス国立放送O.
(3)アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O.
録音:(1)(2)1955年9月14日
(3)1955年9月11日モントルー、パビリオン(ライヴ)
ミルシテイン&クリュイタンスによるチャイコフスキーほか(RSR.6193)の
大爆演が記憶に強烈な、スイス・ロマンド放送の正規音源使用による「モン
トルー9月音楽祭ライヴ」。今年もまた強力なタイトルが加わることになりま
した。2007年に没後40年を迎えるシューリヒトのベートーヴェン。なんとい
う風格。まずエグモント序曲から重厚な響きと緊張感に満ちた音楽でいきな
り釘付けとなります。続いてケンプをソリストに迎えた第1協奏曲では、意欲
もテクニックも十分なピアノとのやりとりがまことに痛快。そしてクリュイ
タンスのビゼー。巨匠十八番のプログラムですが、起伏に富み快活で弾み返
るさまが、さきのストラヴィンスキー「火の鳥」組曲での白熱ぶりをどこか
ほうふつとさせます。
スイス・ロマンド放送アーカイヴの音源は保存状態も抜群で、モノラルなが
らたいへん生々しい音質です。





<現代ギター>
GGBD 3021 \2940
(1)フレスコバルディ:アリアと変奏
(2)ヘンデル:ソナタ ニ短調
(3)スカルラッティ:ソナタ ホ短調L352
(4)ソル練習曲Op.6-6、練習曲Op.29-11
(5)アルベニス:アストゥリアス
(6)ヴィラ=ロボス:練習曲第1番、前奏曲第1番
(7)M=トローバ:ソナチネ
(8)ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番
(9)C=テデスコ:タランテラ
渡辺範彦(Gt)
録音:1967年6月30日 テイチク会館
渡辺範彦の初のリサイタルが開催されたのが1967年6月29日。日本のギター界
に大きなセンセーショナルを巻き起こしたそのリサイタルの翌日、興奮さめ
やらないまま、このアルバムがレコーディングされた。当時19歳にして、完
璧なテクニックと成熟した音楽を持った渡辺範彦のファースト・レコーディ
ングが、ついにCDで発売!

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