クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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10-02 No.8-1

2010年02月09日 20時35分56秒 | Weblog
<ORFEO D'OR>
ORFEOR 785092 2枚組 \4160
スメタナ:「売られた花嫁」(ドイツ語)
ワルデマール・クメント(T イェニーク)
イルムガルト・ゼーフリート(S マリー)
ハンス・ブラウン(Br クルシナ)
ヒルデ・コネツニ(S ルドミラ)
ルートヴィヒ・ウェルター(Bs ミヒャ)
ロゼッテ・アンダイ(Ms ハータ)
マレー・ディッキー(T ヴァシェク)
オスカー・チェルヴェンカ(Bs ケチャル)
ほか
ベリスラフ・クロブチャール(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1960年11月11日,ウィーン(ライヴ)
スメタナのオペラの代表作と言えば「売られた花嫁」。スメタナのオペラは通常
チェコ国内でしか上演が盛んではありませんが、この「売られた花嫁」だけはドイ
ツ語圏での上演も非常に盛んです。このCDには、1960年にウィーン国立歌劇場で取
り上げられたクルト・ホノルカによるドイツ語訳詞の上演が収録されています。
これはギュンター・レンネルトの演出で前年に新製作されたもので、カラヤン時
代のウィーン国立歌劇場の成果として充実した舞台の一つに数えられるものでし
た。歌手は、おなじみクメント、ゼーフリートを始め、当時のウィーンの名歌手
が多数出演。指揮は、クラウスとマタチッチの弟子として有名なクロブチャール。
東欧風のローカル色と、カラヤン時代のウィーンのインターナショナルな気風と
が上手くかみ合った名演になっています。

ORFEOR 598091 \2080
コルネリウス:「花嫁の歌」(6曲)
ブラームス:悲しみに沈む娘 Op.7-5,私の眠りはいよいよ浅く Op.105-2,
夜鶯 Op.97-1,子守唄 Op.49-4
ヴォルフ:捨てられた乙女,庭師,春に
キーンツル:山の上のマリア,五月Op.73-5
モーツァルト:春へのあこがれ K.596
シューベルト:鱒 D550
マルクス:マリアの歌,記憶,ある娘の歌,ジプシー,聖マリア
R.シュトラウス:明日の朝 Op.27-4,夜 Op.10-3,わが子に Op.37-3,
君は僕の心のかわいい冠 Op.21-2,憩え、私の魂よ Op.27-1,万霊節 Op.10-8,
高鳴る胸 Op.29-2
イルムガルト・ゼーフリート(S)
レオポルト・ルートヴィヒ(P) エリック・ウェルバ(P) 
ヴィクトール・グレーフ(P)
録音:1943-52年
1950年代を代表するモーツァルト・ソプラノ、イルムガルト・ゼーフリート
(1919-1988)の貴重な録音がCDになりました。ゼーフリートは1943年にウィーン国
立歌劇場にデビューしてから国際的名声を博しましたが、コルネリウスの歌曲集
「花嫁の歌」はその年の12月の録音。24歳のゼーフリートの瑞々しい歌が聞けま
す。またゼーフリートの歌うマルクスの歌曲は極めて珍しいはず。もちろんシュ
トラウスやブラームスの歌曲も胸を打ちます。ゼーフリートというとどうしても
ステレオ期になってからの録音が主になってしまいますが、この若い頃の歌もた
いへんに魅力的なものばかりです。

ORFEOR 597091 \2080
ブラームス:
夜鶯に Op.46-4,野の淋しさ Op.86-2,セレナード Op.106-1,永遠の愛 Op.43-1
ドヴォルザーク:「ジプシーの歌」 Op.55
フランツ:バラが嘆いて言った,秋に,海の上で
マルクス:ある娘の歌,慎ましい羊飼い
シューベルト:
憩いのない愛 D138,ミニョン1「話せと命じないで下さい」 D726,
春のあこがれ D957-3
シューマン:君に捧ぐ Op.25-1,テントウムシ Op.79-13
R.シュトラウス:
ツェツィーリエ Op.27-2,ひそやかな誘い Op.27-3,高鳴る胸 Op.29-2,
愛を抱いて Op.32-1,荒天 Op.69-5
ヴォルフ:ヴァイラの歌,つきることのない愛,私の巻き毛の影で,愛する人よ、
あなたが天国に昇る時には,めぐり来る春
ヒルデ・コネツニ(S)
ヨゼフ・クリップス(P)
録音:1942、43年
ORFEO D'ORから貴重な録音が登場します。ヒルデ・コネツニ(1905-1980)は、ウィ
ーンで生まれ育ち亡くなった、生粋のウィーン娘のソプラノ。ちなみに姉アニー
・コネツニも高名なソプラノ。二人とも30代、40代が第二次世界大戦と戦後の混
乱期に重なってしまったため、国際的な名声を築くことができませんでしたが、
ことにヒルデは1940年代から50年代前半にはウィーンでは大人気のスターで、フ
ルトヴェングラーはスカラ座とRAIローマの二回の「ワルキューレ」で、どちら
もコネツニをジークリンデとして起用しています。ここに収録されているのは第
二次世界大戦真っ只中の1942、43年のもの。伴奏がウィーンの名指揮者ヨゼフ・
クリップスというのが興味をかき立てられます。ナチに非協力的だったクリップ
スはオーストリアがドイツに併合された後、ひどく冷遇され、歌唱指導で糊口を
凌いでいたという話が伝わっていますが、これはその貴重なドキュメントでもあ
るのです。もちろん腕前も実に見事。二重に貴重な録音です。




<Profil>
PH 07060 2枚組 \4250
ウェーバー:「魔弾の射手」
ローレンツ・フェーエンベルガー(T マックス)
マルガレーテ・テシェマッハー(S アガーテ)
クルト・ベーメ(Bs カスパール)
アルノ・シェレンベルク(オットカール)
ハインリヒ・プフランツル(Br クーノ)
エルフリーデ・トレチェル(S エンヒェン)
カール・エルメンドルフ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン,ドレスデン国立歌劇場合唱団
録音:1944年
作曲家ウェーバーがかつてドレスデン国立歌劇場の楽長だったことは有名。当然、
ウェーバーのオペラの上演も盛んなのですが、意外なことに傑作ドレスデンでの
「魔弾の射手」の録音は1973年のカルロス・クライバーのDG録音までは、この録
音と、戦後間もない頃のルドルフ・ケンペ指揮の録音しかありません。この「魔
弾の射手」は、古き良きシュターツカペレ・ドレスデンの薫り豊かなウェーバー
が楽しには打ってつけの貴重な録音です。指揮は、バイロイト音楽祭で長く活躍
し、1943年にカール・ベームからドレスデンの音楽監督を引き継いだカール・エ
ルメンドルフ。しかも当時のドレスデンの名歌手が総動員。テシェマッハーを筆
頭に、フェーエンベルガー、ベーメ、トレチェルら、いずれも当時のスターたち
です。PREISERからPRCD90386で発売されている録音と同一ですが、音の点で好評
を博しているProfilのドレスデン国立歌劇場歴史的録音シリーズでの発売は歓迎
できるものでしょう。




<Medici arts>~EuroArts
20 55494(Blu-ray) \4250
シューマン:
ピアノ協奏曲イ短調
交響曲第4番
交響的練習曲よりアダージョとアレグロ・ブリランテ(チャイコフスキー編曲)
「子供の情景」より 見知らぬ国と人々から(アンコール)
「謝肉祭」より 前口上、ドイツ風ワルツ、 間奏曲「パガニーニ」、
フィリスティンと戦うダヴィッド同盟の行進(ラヴェル編曲)
マルタ・アルゲリッチ(P)
リッカルド・シャイー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
収録:2006年6月1-2日、ライプツィヒ、ノイエス・ゲヴァントハウス
シューマン生誕200年を記念して、DVDリリース後評判を呼んだアルゲリッチとシャ
イーのシューマン・プログラムをブルーレイ化。このコンサートはシューマン没後
150年の2006年、シューマンゆかりの地ライプツィヒでシューマンの命日に行われ
た記念演奏会。メインはピアノ協奏曲、交響曲第4番、そのほかチャイコフスキー、
ラヴェルによるオーケストラ編曲のピアノ作品で構成されています。
アルゲリッチの奔放さが遺憾なく発揮されたピアノ協奏曲は、完全なる美しさをた
たえた名演。想像力に富み、感性豊かな演奏は、シューマンの魅力を惹きだすの
に最も適したピアニストといえるでしょう。またオーケストラの緻密なアンサン
ブルと感情豊かなシャイーの指揮ぶりは、端正で格調高い秀演。
しかし、何といってもアルゲリッチの奇跡的な音楽性を目の当たりにする素晴ら
しい映像です。




<harmonia mundi>
HMX 2908375 \1350
ショパン”The Essentials”
(1)アンダンテ・スピアナートop.22/アラン・プラネス(プレイエル1836年ピアノ)
(2)ノクターンop.9-2 変ホ長調/ブリジット・エンゲラー
(3)(4)ワルツop.69-1 変イ長調、華麗なるワルツop.18 変ホ長調
/アレクサンドル・タロー
(5)バラード第1番op.23 ト短調/セドリック・ティベルギアン
(6)練習曲op.10-3 ホ長調「別れの曲」/フレデリック・チュウ
(7)(8)プレリュード op.28-6 ロ短調、プレリュードop.28-15 変ニ長調
/アラン・プラネス(1906年スタインウェイ)
(9)ソナタ第2番op.35 変ロ短調より第3楽章(葬送行進曲)/オリガ・カーン
(10)マズルカop.8-1 変ロ長調/フレデリック・チュウ
(11)英雄ポロネーズ op.53 変イ長調/ジョン・ナカマツ
(12)幻想即興曲 op.66/オリガ・カーン
(13)(14)練習曲 op.10-1 ハ長調、練習曲op.10-12 ハ短調「革命」/辻井伸行
(15)ピアノ協奏曲第1番 ホ短調より 第3楽章
/オリガ・カーン、
アントニ・ヴィト(指)ワルシャワ・フィル
ハルモニアムンディから、ショパン・イヤーにあわせて魅力的な1枚の登場。薫り
高いプレイエルの音色によるアンダンテ・スピアナートに始まるこのディスク、
ショパンのサロンへと時空を越えて招待されたかのような気分になります。根強
いファンがいるものの、ほとんどが廃盤となってしまっているフレデリック・チュ
ウのトラック、ジョン・ナカマツのゴージャスな英雄ポロネーズ、タローのワル
ツ、そして辻井のトラックも含まれているなど、きわめつけの1枚です。
(辻井伸行によるエチュードop.10-12「革命」は、発売中のヴァン・クライバーン
国際ピアノコンクールライヴCDには収録されていませんが、2010年4月末に発売予
定のコンクールライヴ録音CD第2弾に収録されるものと同じ録音です(op.10のエ
チュード全曲)。)




<Haenssler>
98 519 \2080
シューベルト:ピアノ作品集Vol.4
2つのスケルツォ D.593
ピアノ・ソナタ 第6番 ホ短調 D.566
4つの即興曲D.935
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
録音:2007年11月11-16日ノイマルクト
名匠ゲルハルト・オピッツのシューベルト作品集第4弾。総合的にシューベルトの
作品を捉えているオピッツが語る音楽は4枚目にして益々深みを増してきています。
シューベルト多作の1817年に作曲された「2つのスケルツォ」、「ピアノ・ソナタ
第6番」とその10年後シューベルト最晩年の1827年に作曲された4つの即興曲を収
録。膨大なシューベルトの作品を熟知しているオピッツだからこそ成し得る、自
由さと即興性を絶妙に加味し、シューベルトの内なる音楽世界を表現しています。
2010年春にはベートーヴェンの協奏曲全曲演奏会、秋にはシューベルト・リサイ
タルを予定しています。

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