クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-06 No.21-2

2006年06月23日 17時42分08秒 | Weblog
<harmoniamundi france>
HMX 2901247 2枚組 \2080
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
先日6月8日、東京芸術劇場であらためてその合唱の美しさで我々を驚かせたヘ
レヴェッヘのモンテヴェルディが復活。ヘレヴェッヘによるモンテヴェルディ
の「聖母マリアの夕べの祈り」は一味違う演奏です。ともすると快活すぎる演
奏になりがちな冒頭から、この世のものとは思えない美麗さ。音楽史上、また
キリスト教にとっても重要な作品をこの上なく美しく仕上げています。

HMX 2907372 2枚組 \2080
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲BWV 1006-1012(全6曲)(リコーダー版)
マリオン・フェアブリュッヘン(リコーダー)
フェアブリュッヘンのリコーダーによる、卓越した技術、息遣いと音楽性によ
り、無伴奏チェロ組曲があらたな魅力をもって聴くものの前に提示されます。
チェロで弾いても高度なテクニックが要求される名曲を、リコーダーのために
編曲して吹くというだけでもこわいもの知らずの感がありますが、フェアブ
リュッヘンの演奏はむずかしさなどを一切感じさせないものとなっており、心
にのこる名盤です。

HMX 2907354 2枚組 \2080
【CD1】
ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタ集 RV 53, 58, 59, 81& 779
【CD2】
テレマン:
忠実な音楽の師、音楽の練習、音楽による礼拝、小室内楽組曲他からの抜粋
【CD1】
ポール・グッドウィン(Ob)、ゲイル・ヘネシー(バロックOb)、
ジョン・ハロウェイ(バロックVn)、コリン・ローソン(シャルマイ)、
ナイジェル・ノース(Lute)
【CD2】
ポール・グッドウィン(バロックOb)、ナイジェル・ノース(テオルボ)、
スーザン・シェパード(バロックVc)、ジョン・トール(Cemb)、
ライデン・グラハム(バロックVc)
ヴィヴァルディのオーボエ・ソナタは100以上あるといわれますが、その真価
を始めに世に認めさせたグッドウィンの演奏も復活します。テクニック的にも、
音楽的にも極めてハイクオリティの演奏はいつ聴いても色褪せることない名演
です。器楽で綴る祈りの音楽である「音楽の礼拝」も貴重な名演奏の一つです。

HMX 2907374 2枚組 \2080
ヘンデル:オラトリオ「マカベアのユダ」
ユダ/ギ・ド・メイ(T)、イスラエルの女/リサ・サッファー(S)、
イスラエルの男/パトリシア・スペンス(Ms)、
司祭シモン/デヴィット・トーマス(Bs)、
使者/ブライアン・アサワ(C-T)、
ユーポレムス/ルロイ・クロム(バス・バリトン)
カリフォルニア州立大学室内合唱団
ニコラス・マギーガン(指)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
2枚目のトラック14、表彰式の曲として定番の「見よ、勇者は帰る」の合唱と
管弦楽も極めて快活、マギーガンのヘンデルが再登場です。10年以上前の発売
当初、ヘンデルの作品群はまさに再発見され始めた頃でした。通常知られる
1716年版に、ヘンデルが様々な機会に書き下ろした異稿もすべて収録。1992年
の「東京の夏音楽祭」で来日してその歌唱力と演技力が話題となったギ・ド
・メイが主役というのもあって、発売当初話題となった名盤も、廃盤となっ
て多くの人々に惜しまれたものでした。ムンディの名録音とあいまって、10年
以上たった録音ですが極めて心に染み入る美音です。

HMX 2901933 2枚組 \2080
ボッケリーニ:
【CD1】
スターバト・マーテル(1781年初版)
弦楽五重奏曲ハ短調作品31-4G.328
【CD2】
交響曲「悪魔の家」Op.12-4 
同イ長調Op.35-3 
同ニ長調G.490 
同ヘ長調Op.35-4
アニュス・メロン(Sp)、バンキーニ(Vn)、アンサンブル415
ボッケリーニ入門盤として、そして最終奥義的な盤としても自信をもってお勧
めできる名盤が復活します。アンサンブル415の4,3,2,2,1の編成は発売当時人
々に衝撃を与えたものでした。今聴いても実に軽快、気分爽快です。メロンの
スターバト・マーテルも感涙。

HMX 2907376 2枚組 \2080
ジョスカン・デ・プレ:幸福な聖処女のミサ
ラッスス:マタイ受難曲
ポール・ヒリアー(指&Br)シアター・オブ・ヴォイシズ
ポール・エリオット(T)
ラッススのマタイ受難曲の貴重な録音も復活します。ポール・エリオットのテ
ノールの美声も懐かいというもの。音楽史上重要な作曲家によるポリフォニー
作品をいま一度聴きなおしてみるのもよいものです。

HMX 2907378 2枚組 \2080
カンティガ集
ディスタント・ラブ(原盤HMU 907203)
ポルトガル宮廷のカンティガ(原盤HMU 907129)
ポール・ヒリアー(声)、シアター・オブ・ヴォイシズ
アンドリュー・ローレンス・キング(Hrp)
マルグリット・ティンデマン他
ヒリアーの夢幻的な声とローレンス・キングのハープの典雅な音色のコンビネ
ーションが印象的な「ディスタント・ラブ」。遠く中世の騎士達の様々な恋路
が歌われます。2枚目の「ポルトガル宮廷のカンティガ」は、様々な楽器の音
色もたのしめるもので、ポルトガルの宮廷でどのような音楽が演奏されていた
かが再現されます。

HMX 2901509 2枚組 \2080
ドヴォルザーク:室内楽作品集
【CD1】
弦楽四重奏曲第9番op.34ニ短調 
ピアノ五重奏曲イ長調op.81
【CD2】
弦楽五重奏曲op.97変ホ長調 
弦楽四重奏曲op.96ヘ長調「アメリカ」
メロス弦楽四重奏団、カール・エンゲル(Pf)、ジェラール・コセ(Vla)
その重厚な音と一糸の乱れもないアンサンブルで定評のある、名人集団メロス
弦楽四重奏団のドヴォルザークも復活です。五重奏ではゲストにコセを迎え、
また、ピアノ五重奏ではスイス生まれのカール・エンゲルを迎えています。
ゲストの彼らもそれぞれの曲で魅力を放ち、彩り豊かなドヴォルザーク室内楽
に仕上がっています。




<Good International>
MONOPOLY 2087 \1880
ヴォカリーズ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ 
J.シュトラウス:侯爵様、あなたのようなお方は-「こうもり」より 
ロッシーニ:今の歌声は-「セビーリャの理髪師」より 
ヴェルディ:慕わしい人の名は-「リゴレット」より 
グノー:私は夢に生きたい-「ロメオとジュリエット」より 
ガーシュウィン:サマータイム-「ポーギーとベス」より 
モーツァルト:そよかぜに-「フィガロの結婚」より 
レオンカヴァッロ:朝の歌 
フロトー:夏の名残のバラ-「マルタ」より 
トスティ:セレナータ 
メリハール:千人の天使たちの歌声-「忘れな草」より 
フォスター:夢見る人 
グノー:アヴェ・マリア 
カッチーニ:アヴェ・マリア 
フロトー:夏の名残のバラ
オ・ウンギョン(Sop)
チェ・スンヨン(指)ウクライナ国立交響楽団
録音:2006年2月
ジャケット写真に気をとられながら聴き始めてみると、まさに玉を転がすよう
な声の美しさにみるみる惹きつけられてしまいます。オ・ウンギョンはミミや
ヴィオレッタ、ドンナ・アンナなどの役をはまり役としている韓流ソプラノで
す。この珠玉の名メロディを集めたアルバムでは彼女の美しい声の魅力を心ゆ
くまで味わいつくせます。それにしてもジャケ写はジウ姫以外の何者でもない。
韓流コーナーにも置いてください。

GI 2056 \1880
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(シトコヴェツキー編)
シュトゥットガルト室内管弦楽団 録音:2000年1月
カイザーリンク伯爵の不眠症を治す音楽療法-のために書かれたクラヴィーアの
ための有名な作品を弦楽合奏で演奏したら効果はさらにアップするのでしょう
か-出だしからしてあのグールドの有名な録音を彷彿させるゆったりテンポで
確かに期待が持てそうです。ところが聴き進めていくと変奏に合わせて編成を
変えるなど才人シトコヴェツキーの腕は冴え渡り、とてもぼんやりと聴いてな
どいられません!「聴く睡眠薬」としてはおすすめできませんが、音楽の喜び
を実感させてくれる素晴らしい演奏です。

GI 3026 2枚組 \3760
J.S.バッハ:
ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(シトコヴェツキー編+ジャズによる変奏)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
カルマン・オラー(P) ミニ・シュルツ(Cb)
上でお知らせした弦楽合奏版ゴルトベルクのアルバムに、さらにジャズスタイ
ルの変奏曲10曲を挿入したのがこのアルバムです。ジャズといってもこの曲の
静謐な雰囲気と調和したもので違和感なくちりばめられています。でもますま
す「聴く睡眠薬」から遠ざかってしまったかもしれませんね。

MONOPOLY 2084 2枚組 \3760
J.S.バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲BWV.1007-1012(全6曲)
ホン・ソンウン(Vc)
録音:2003年9月
韓国を代表する女流チェリストによるバッハは一味違う名演奏。一流韓国アー
ティストのいわばお約束であるジュリアードでの学習を終えた後は、ウィーン
でアンドレ・ナヴァラに師事するなど一派に偏しない奏法を体得しています。
ここではやや早めのテンポを採りながらも作品のこくを損なわない絶妙の演奏
を披露しています。ドイツ的晦渋とは対照的な地中海の明晰とたとえたらよい
でしょうか。爽やかで味のある演奏がとてもチャーミング!

MONOPOLY 2086 \1880
シャル・ウィー・ダンス-ロマンティック・ダンス/チョ・ジヒョン
ショパン:
ワルツ 変ニ長調op.64-1「子犬のワルツ」 
ワルツ 嬰ハ短調op.64-2 
ワルツ 変イ長調op.69-1「告別」 
ワルツ ヘ長調op.34-3「華麗なるワルツ」 
マズルカ ト短調op.24-1 
マズルカ ハ長調op.24-2 
マズルカ 変ロ短調op.24-4 
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調op.22
ブラームス:
ワルツ ロ長調op.39-1 
ワルツ 変ロ長調op.39-2 
ワルツ 嬰ト短調op.39-3 
ワルツ ホ短調op.39-4 
ワルツ ニ短調op.39-9 
ワルツ ト長調op.39-10 
ワルツ ロ短調op.39-11 
ワルツ イ長調op.39-15 
ワルツ 嬰ハ短調op.39-16
リスト:歌劇「ファウスト」のワルツ
チョ・ジヒョン(P)  録音:2006年1月
1990年代中ごろからアメリカと韓国を中心に活発な演奏活動を行ってきたチョ
・ジヒョンのロマンティックな作品を集めたCDです。ジュリアード音楽院では
オクサナ・ヤブロンスカヤ門下として研鑽を重ねています。ショパン、ブラー
ムス、リストと同じロマン派とはいえ大きく個性が異なる3人の作曲家の作品
を卓越したテクニックで緻密に描き分けています。特にブラームスでは作曲家
への熱い共感によって知・情・意のバランスが絶妙な好演となっています。

MONOPOLY 2085 \1880
ショパン:24の前奏曲
イム・ミジュン(P)
録音:2003年11月
テンポの設定、フレージングなど、どの要素をとっても完璧と呼びたいショパ
ンです。イム・ミジュンは教育者としても著名な存在ですが、ジュリアードで
学び90年代以降ニューヨーク、ワシントンなどのリサイタルで絶賛を博してき
ました。粒立ちの良い美しい音と歌心が遺憾なく発揮された聴き応えあるアル
バムです。

MONOPOLY 2081 \1880
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調op.19 
ブラチョフ:明るく輝け、わが星よ 
シャシーナ:独り寂しい道を過ぎ 
ロシア古謡:私はあなたに会った 
グリンカ:疑い 
チャイコフスキー:騒がしい舞踏会の中で 
チャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが 
クス:アムール河の波 
セルメチェフ:私はあなたを愛した
パク・ギョンスク(Vc) ニーナ・コーガン(P)
録音:2003年1月
ラフマニノフのソナタに加え、美しいロシア歌曲8曲をチェロで演奏したアル
バムです。ニーナ・コーガンによるこの編曲はロシア歌曲ならではの憂い、
憧れといった感情をチェロで表現したもので、パク・ギョンスクの美しいチェ
ロの音色と相俟って大変聴き応えのあるものとなっています。ちなみにニーナ
はレオニード・コーガンの娘で、このCDのピアノ伴奏でも素晴らしい才能を
発揮しています。





<Pro Musica>
PPC 9057 \2180
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K271《ジュノム》-第1楽章アレグロ
オーレ・ブル:セーテル訪問(1848-49)
エドヴァルド・グリーグ:子守歌作品68-5(グロルヴィーゲン編曲)
エドヴァルド・グリーグ:
グリンゴ第1番-山の魔王の宮殿にて(ユーネル編曲)、タンゴ・フォー・3
マグヌス・リンドベリ(1958-):フェリア(1995-97)
W・A・モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K216-第2楽章アダージョ
ジャン・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47-第3楽章アレグロ
ニルス・オークラン:涙の調べ
レイフ・オヴェ・アンスネス(P)ノルウェー室内管弦楽団
アルヴェ・テレフセン(Vn) 
アイヴィン・オードラン(指)トロンハイム交響楽団
ペール・アルネ・グロルヴィーゲン(バンドネオン)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)フィンランド放送交響楽団
ギドン・クレーメル(Vn) 
ニコラウス・アーノンクール(指)ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団
ジュリアン・ラクリン(Vn) ロリン・マゼール(指)ピッツバーグ交響楽団
ニルス・オークラン(ハリングフェレ)シ
ーグビョルン・アーペラン(ハーモニウム)
港町ベルゲンはノルウェー第2の都市。作曲家エドヴァルド・グリーグの生ま
れ故郷として知られます。この町で毎年開催される国際フェスティヴァルには、
多くの音楽ファンと観光客が世界各地から訪れてきます。2006年のフェスティ
ヴァルは5月24日から6月5日にかけて行われ、管弦楽、室内楽、バレエ、オペ
ラ、ダンスなど、大小165のコンサートが催されました。ミュージシャン・イ
ン・レジデンスがノルウェーのバンドネオン奏者のペール・アルネ・グロル
ヴィーゲン。フェスティヴァル作曲家にはフィンランドのマグヌス・リンド
ベリが選ばれています。このアルバムはフェスティヴァルのPRを目的に制作。
グロルヴィーゲンとリンドベリの音楽、そしてノルウェーを代表するアーティ
スト、アンスネスとアルヴェ・テレフセン、招待ミュージシャンたちの音楽が
過去の音源により紹介されています。

PPC 9055 \2180
20世紀後期ノルウェー歌曲集
シュンネ・スコウエン:ライ麦、
マグネ・ヘグダール:ゴシック大聖堂に寄せるアリア
フィン・モッテンセン:枝の重み、
ロルフ・ヴァリン:ライナー・マリア・リルケの3つの詩
クレシミール・シプシュ:4つのリルケ歌曲、
ウーラヴ・アントン・トメセン:上音(D・H・ロレンスの短編から)
ペーテル・シルヴァイ(指)
グリ・エッゲ(ソプラノ)、
アイナル・ヘンニング・スメビ(P、電子オルガン)
ハンス・クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)、
オイスタイン・ビルケラン(Vc)、
シギン・フォッスネス(Vn,Va)、ハンス・クリスチャン・ブレイン(Cl)、
トム・オッタル・アンドレアセン(Fl)、ヴェガルド・ルンド(リュート)
録音:2003年5月ソフィエンベルグ教会
ノルウェー現代音楽シーンで中心的な活動をするソプラノ歌手、グリ・エッゲ
の初ソロアルバム。父が作曲家のクラウス・エッゲという環境に育ち、現代の
作品を解釈するために必要な感覚を自然に身に付けてきています。最大の魅力
は、[作曲家のための演奏家]ではなく[聴衆のための演奏家]と言われるほど巧
みに聴き手とコミュニケートすること。リルケ、D・H・ロレンス、ヤコブセン
らの作品をテクストに5人の作曲家が室内楽形式で書いた作品を素敵に歌って
います。




<WAON RECORDS>
WAONCD 040 \2080
「オランダバロックの愉悦」
バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品集
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
作者不詳:アメリカ 
作者不詳:アイルランドの王子 
作者不詳:菩提樹の下で 
作者不詳:朽ちた風車 
作者不詳:宮廷のサラバンダ
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
ヤコブ・ファン・アイク:ダフネが美しい娘だったとき
ヤコブ・ファン・アイク原曲:パヴィアの戦い
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
ヤコブ・ファン・アイク:おどけ者
ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
作者不詳:ファンタジア
作者不詳:3つの小さなブランド
ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク(-):まぬけなサイメン
ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調
ルストホッファーズ【本村睦幸(リコーダー)、櫻田亨(リュート、テオルボ、
バロックギター)、上尾直毅(チェンバロ、オルガン、ミュウゼット、打楽器)】
名プロデューサー&エンジニアの小伏和宏氏率いるワオンレコード第4弾です。
今回は、オランダのバロック音楽を中心としたプログラム。現在もそうですが、
17,18世紀、オランダは海に開かれているという土地柄もあり、ヨーロッパ各地
の多様な人種が行き交っていました。そのなかで様々な文化交流がなされ、音
楽活動もきわめて盛んでした。そんなオランダで生み出された音楽を集めたこ
のアルバムからは、バロック器楽の生きた姿が色鮮やかに浮かび上がってきま
す。ルストホッファースの名前は、ファン・アイクの「笛の楽園(Der Fluyten
Lust-hof)」から取ったもので、「楽園の住人達」の意です。花岡和生の一
番弟子である本村睦幸、佐藤豊彦の愛弟子の櫻田亨、レオンハルト、ホーホラ
ントらの後継者である上尾直毅、3人の気鋭の古楽奏者たちによる超一級のア
ンサンブルにどっぷり浸かれる、たのしい一枚です。




<haenssler-SWR MUSIC>
KDC 5013 \2250
マーラー:交響曲第4番ト長調
アヌ・コムシ(S)
サー・ロジャー・ノリントン(指)シュトゥットガルト放送SO.
録音:2005年9月22-23日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ)
「マーラーの演奏で、あってはならない唯一のことは、退屈であることだ。」
(ロジャー・ノリントン)
第1弾「巨人」(93.137)につづいて、ノリントン&シュトゥットガルトによ
るマーラー・シリーズに第4番が登場します。
シンプルで明るく楽しいムードいっぱいの第4交響曲。“シュトゥットガルト
・サウンド”としてすっかり定着した当コンビの特色は、ここでも素晴らしい
効果を上げています。ステージ上左右両翼に配置した第1、第2ヴァイオリン・
パート。背後に一列に並ぶコントラバス。ヴィブラートを排するなどのピリオ
ド語法を導入したフレージング。さらにまた、花を添える独唱もたいへんチャ
ーミング。美しく透明感のある声質で知的な歌唱を聴かせるコムシも、ノリン
トンの目指す方向性と重なるものです。
かつていかなるオケもなし得なかった刺激的な試み。ノリントン&シュトゥッ
トガルトによるマーラーは新鮮な驚きの連続で一瞬たりとも目が離せません。
なお、前回に引き続きブックレットにはノリントンによる詳細な曲目解説の日
本語訳がついているのも大きなポイントです。





<haenssler ~ SWR MUSIC>
93 903(DVD-Video) \4050
5.1 / 2.0
ドルビー・ディジタル・ステレオ
NTSC / リージョン 0
カラー / 16 : 9
240’
字幕:独・英・日
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調Op.68
交響曲第2番ニ長調Op.73
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98
ノリントンによる各交響曲についてのイントロダクション付き
サー・ロジャー・ノリントン(指)シュトゥットガルト放送SO.
録音:2005年7月4日-7月6日
シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(スタジオ・セッ
ション)
温かくピュアでリアルな“シュトゥットガルト・サウンド”全開!ベートー
ヴェン、シューマン、メンデルスゾーンとつねに新しい風を送り込んできたノ
リントン&シュトゥットガルトによる新たな交響曲シリーズに、いよいよブラ
ームスが登場!しかも一挙に全集、DVD映像作品としてのリリースです。ノリ
ントンは、90年代頭にオリジナル楽器のロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
と全集を完成しているので、およそ15年ぶり2度目の全集録音ということにな
ります。
このたびはこれまでのシリーズとは異なりライヴではなく、装いも新たにセッ
ション録音。風通しの良い生き生きとした音楽はいつもと同じですが、やはり
“絵”がある効果は絶大!実演さながらに第1、第2ヴァイオリンが対向に配置
され、声部の受け渡しがもちろん、各パートの動きが明瞭に目で見て理解でき
る面白さは格別です。さらに、各交響曲の前にはインタヴュー形式でノリント
ンによる20分ほどの前説が置かれていて、作品と演奏への理解もいっそう深ま
る作りとなっています。

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