クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.29-1

2009年06月29日 19時36分25秒 | Weblog
<Medici arts>~EuroArts
20 55488(DVD-Video) \2900
字幕:独・英・仏
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5
マーラー:交響曲第4番ト長調
ユリアーネ・バンゼ(S)
クラウディオ・アバド(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ
収録:2006年4月24-25日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
大病から復調したアバドが意欲的に取り組む、ライヴ映像によるマーラー・シ
リーズの第7作は第4交響曲。2006年4月にウィーン、ムジークフェライン大ホー
ルで行われたものです。
アバドはマーラーの第4交響曲を1977年にウィーン・フィルとセッション録音、
ベルリン・フィルとは2005年にライヴ録音していますが、このたびは当映像シ
リーズでは第9番以来となるマーラー・ユーゲント管との顔合わせ。ほかなら
ぬアバド自らによって1986年に結成されたオーケストラのマエストロに寄せる
共感には相当なものがあり、また、作品本来の持つ若々しいムードにもふさわ
しいように思われます。
さらに、第4楽章のソリストに迎えられたバンゼは、すでにブーレーズの録音や
シノーポリとのライヴでも知られるように、ここでも魅力的な歌唱を聴かせて
くれるものと期待されます。
カップリングの交響詩「ペレアスとメリザンド」は、「浄夜」とならんで濃厚
なロマンチシシズムを湛えたシェーンベルクの初期作品。新ウィーン楽派の作
品を得意とするアバドだけに、こちらも大いに期待の持てる内容といえるでし
ょう。



<ZIG ZAG>
ZZT 090403 2枚組 \3780
フランソワ・クープラン:2つのミサ曲よりなるオルガン曲集
教区のためのミサ、修道院のためのミサ
オード・ウルテマットゥ(Org:サン・ジェルヴェ教会)
録音:2004年サン・ジェルヴェ教会(パリ)
クープラン一族が活躍しF.クープランが1685年から38年間オルガン奏者を務め
たパリのサン・ジェルヴェ教会のオルガンを使用した録音。サン・ジェルヴェ
教会は画家、ユトリロの残した絵画『パリのサン・ジェルヴェ教会』でも有名
なパリで最も古い界隈、4区のパリ市庁舎の裏手にある教会。
演奏は1989年からサン・ジェルヴェ教会のオルガニストを務めるオード・ウル
テマットゥ。F.クープランはサン・ジェルヴェ教会のためにこの「2つのミサ曲
よりなるオルガン曲集」を作曲。クープラン初期の代表作であり唯一のオルガ
ン作品。<教区のためのミサ>、<修道院のためのミサ>の2つのオルガン・
ミサ曲が収められています。17世紀のフランス・オルガン音楽の充実度が示さ
れた作品です。

ZZT 090501 \2480
ジャン・アンリ・ダングルベール(1628-1691):
クラヴサン組曲【ト長調、ニ短調、ト短調】
ロラン・スチュアート(Clavn)
使用楽器:ヨハネス・ルッカース(1638年製モデル)
録音:2008年10月27-31日リヨン
ジャン・アンリ・ダングルベールは17世紀フランス、ルイ14世のクラヴサン奏
者として活躍し、彼の作品の多くはクラヴサンのために書かれています。フラ
ンス・バロック音楽の最盛期の生き生きとした空気が伝わってくる音楽です。
ダングルベールの旋律線に美しく含まれた装飾音は、あのバッハも参考にした
と言われています。この組曲はクラヴサン独特の華麗さと細やかなタッチに溢
れた魅力的な作品です。

ZZT 090601 \2480
ゴシック期の音楽
キリエ(トゥルネー写本)、
グロリア(バルセロナ-APT写本)、
アレルヤ-聖霊来たりたまえ(聖歌)、
クレド(バルセロナ-APT写本)、
プレフィス、サンクトゥス(トゥルネー写本)、
オッフェルトリウム-神よ、御身がわれらになしたまえること果たしたまえ、
アニュス・デイ(トゥルネー写本)、
イントロイト-スピリトゥス・ドミニ(聖歌)、
イテ・ミサ・エスト-神に感謝せよ(トゥルネー写本)
マルセル・ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
録音:2009年1月
14世紀になるとアヴィニョンに教皇庁が移り「トゥルネーのミサ」「バルセロ
ナのミサ」「アプト写本(プロヴァンス地方)」など通作したポリフォニー・ミ
サが多く作られました。ギョーム・マショーより古い時代。その後教皇庁はロ
ーマに移転され、アヴィニョンは衰退するのですが、700年を経た音楽が放つ
激しいエネルギーは失われることなく、私たちのもとに届きます。マルセル・
ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムの強烈なパワーがより一層音楽に深み
を与えています。



<col legno>
WWE 70003 3枚組 \5400
ワーグナー:朗読版「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
フランツ・ヴィンター(朗読)
「マイスタージンガー」のワーグナーが書いた台本(歌詞、ト書き)をすべて読
み込んでしまった驚異のCD。
音楽だけではワーグナーが書いたト書きは想像するしかありませんし、DVDで舞
台の映像を見ても昨今の演出ではそれがワーグナーがイメージしたものからか
け離れていることも多いもの。この朗読CDによりワーグナーのイメージを忠実
にたどることができるでしょう。

WWE 70001(8CD+1MP3) \6080
ワーグナー:朗読版「ニーベルングの指環」
スヴェン-エリク・ベヒトルフ(朗読)
「リング」のワーグナーが書いた台本(歌詞、ト書き)をすべて読み込んでしま
った驚異のCD。




<BIS>
BIS SA 1791(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.44
(1)第146番「われらは多くの苦難を経て」BWV146
(2)第88番「見よ、私は多くの漁師を遣わし」BWV88
(3)第43番「神は天へと昇る、歓喜の声とともに」BWV43
レイチェル・ニコルズ(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
146番は第1曲が有名な「チェンバロ協奏曲ニ短調」の第1楽章、第2曲も同曲の
第2楽章と同一の音楽なのが興味津々。さらに珍しく大オルガンが活用されて
壮麗な作品となっています。当録音では鈴木優人演奏による神戸松蔭女子大学
チャペルのマルク・ガルニエの銘器がすさまじい効果をあげます。43番での華
麗なトランペットの妙技とともに、BISならではの録音の良さが光ります。

BIS SA 1612(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.7
(1)第26番変ホ長調「告別」Op.81a
(2)第27番ホ短調Op.90
(3)第29番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
オランダの名手ブラウティハムによるベートーヴェン・シリーズの第7弾。今
回は超難物「ハンマークラヴィーア」を含む後期ソナタ集を、余裕の技巧で驚
くほど明快な世界として描いています。これまでの印象が全く変わります。

BIS 1533 \2380
ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第26-43番
フレドリク・ウレーン(Pf)
インドの血をひくイギリスの異色作曲家カイホスルー・ソラブジ(1892-1988)。
前代未聞の複雑なピアノ技巧と非常識な長さで畏れられる彼の作品のなかでも、
とりわけ猟奇的な「100の超絶技巧練習曲」。この全曲録音に挑んでいるのがス
ウェーデンの超絶ピアニスト、フレドリク・ウレーン。前回第1-25番を収録し
た第1巻(BIS-CD-1373)で世間を驚愕させましたが、今回の第2弾もすさまじい
出来。肉体の不可能ぎりぎりにある難しさです。

BIS 1534 \2380
ヴァイス:リュート作品集 Vo.2
(1)ソナタ第39番ハ長調/(2)同第50番変ロ長調
(3)ロジー伯の死を悼むトンボー
ヤコブ・リンドベルイ(バロック・リュート)
7ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)はドイツのリュート奏者で
作曲家。若い頃イタリアに滞在し、スカルラッティと働き、後半生はドイツで
大バッハと親交を結んだ。リュート作品を非常に多数残し、それらは今日重要
なレパートリーとなっています。スウェーデン出身の名手ヤコブ・リンドベル
イが静かに奏でる癒しのひとときを与えてくれます。

BIS 1493 \2380
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vo.19
(1)「私は眠り、夢を見た」による変奏曲 Wq118/1/(2)ソナタ変ホ長調 Wq65
/42/(3)ポロネーズ ト短調 Wq116/22/(4)アレグロ ハ長調 Wq116/21/(5)
アリエッタによる変奏曲 イ長調 Wq118/2/(6)シンフォニア ヘ長調 Wq112/5
ミクローシュ・シュパーニ(タンジェント・ピアノ)
好評のC.P.Eバッハのシリーズ、その第19弾は学習者用の教材的作品や交響曲
のピアノ用自編、さらには音楽時計用に作曲したアレグロなど多彩。シュパー
ニのタンジェント・ピアノがオーケストラ的色彩を放っています。

BIS 1576 \2380
ブレット・ディーン:(1)田園交響曲(2002)
(2)シドリの舞-Flと弦楽orch(2007)
(3)水の音楽-sax四重奏と室内orch(2004)
(4)カルロ(1997)
HK・グルーバー(指)(1)(2)(4)、ブレット・ディーン(指)(3) 
スウェーデン室内管、
シャロン・ベザリー(Fl)(2)、ラシェル・サクソフォンQ
オーストラリア出身で、ベルリン・フィルのヴィオラ奏者を務めていた作曲家
ブレット・ディーンの作品集第2弾。サクソフォン四重奏と室内管弦楽のため
の「水の音楽」には奏者たちが水槽で録音した気泡やしぶきなどの音も使われ
ています。ギルガメシュのシドリ姫の舞をイメージした曲ではシャロン・ベザ
リーの妖艶な演奏を楽しめます。




<audite>
AU 92568(SACD-Hybrid) \2300
(1)バルトーク:2つのルーマニア舞曲Op.8a
(2)バルトーク:4つの哀歌Op.9a
(3)バルトーク:戸外にてSz.81
(4)バルトーク:ハンガリー農民の歌による8つの即興曲Op.20, Sz.74
(5)バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
ニコラ・ブランギエ(P)
録音:2008年11月17-19日ベルリン=ダーレム、イエス・キリスト教会
シューマン(AU.92563)に続く、フランスの俊英ブランギエの第2弾は、モダニズ
ムとフォークロアの壮大な実験ともいうべきバルトークのピアノ曲。1920年か
ら1926年にかけての作品から編まれたアルバムには、民謡にもとづく初期のピ
アノ曲の総決算的な「ハンガリー農民の歌による即興曲」のほか、ピアノの打
楽器的側面を強烈に打ち出した「ソナタ」に、屋外で演奏する音楽をピアノで
描写した「戸外にて」と、いわゆる“ピアノの年”1926年に生み出された2つ
の対照的な傑作が収められています。
☆ニコラ・ブランギエ…1980 年フランスのニース生まれ。フランソワの弟子ブ
ルーノ・リグットほか、ドミニク・メルレ、ジャン=クロード・ぺヌティエらに
学んだ俊英。2004 年ツヴィッカウで行なわれた第14 回ロベルト・シューマン
国際コンクールで第2 位ほかコンクール入賞歴多数。




<ALTUS>
ALT 166 \2450
ブラームス(1833-1897)
(1)交響曲第4番 ホ短調 作品98
(2)《ハンガリー舞曲集》より第3曲,第5曲,第9曲,第19曲,第21曲
準・メルクル(指揮) 
MDR(中ドイツ放送)交響楽団
録音:(1)2008年3月16日ライプツィヒ・ゲヴァントハウス:ライヴ録音 
(2)2008年MDRスタジオ録音
じっくりと聴かせるブラームスで、熱気もはらみ聴きごたえ充分。聴くことに
よって心満たされるブラームス第4番でございます。またMDR響はルイージの後
を継ぎ、メルクルが首席指揮者。過去最高の水準にあるとベルリンでも評判の
オーケストラですが、ライプツィヒ放響とライプツィヒ放送フィルが1991年に
合併して誕生しました。録音も大変優秀で、落ち着いた音色がブラームスに
ぴったり。間違いなく何度か聴きたくなるディスクと申せましょう。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 09-06 No.29-2 | トップ | 09-06 No.30-2 »

Weblog」カテゴリの最新記事