クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-10 No.6

2010年10月05日 21時38分55秒 | Weblog
<Hyperion>
CDA 67780 \2180
シューマン:
子供の情景Op.15/ダヴィット同盟舞曲集Op.6
ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオーリ)
心に安らぎを与えてくれる「トロイメライ」での清澄な音色、柔らかなタッチ。
ヒューイットがファツィオーリで弾く「子供の情景」には、まるで母親が語り
かけているかのような優しい響きと豊かな表情があふれている。
シューマンが考案した空想の団体"ダヴィット同盟"。"動のフロレスタン"、
"静のオイゼビウス"として表現されたシューマンの内面が、ヒューイットの両
手とファツィオーリの響きを通じて鮮明に浮かび上がる。
堂々たるアプローチ、漂う気品と毅然とした風格を感じさせてくれる「ピアノ
・ソナタ第2番」は、「現代最高のバッハ弾き」から「巨匠」への道を歩むヒュ
ーイットが弾くドイツ・ロマン派作品の代表的名演となることだろう!
聴き手の心を熱く、そして温かくしてくれるヒューイットのシューマンです。
録音:2009年11月6日-9日、クルトウアツェントルム・グランドホテル
(ドビアコ/イタリア)

CDA 67791 \2180
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.52 ――
ゲッツ:ピアノ協奏曲変ロ長調Op.18
J・ヴィエニャフスキ:ピアノ協奏曲ト短調Op.20
ヘイミッシュ・ミルン(ピアノ)
ミハウ・ドヴォジンスキ(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
ベルリンのシュテルン音楽院でシュテルンとビューローから指揮や作曲を学び、
ヴィンタートゥールのオルガニスト、合唱監督を務めるなどスイスで活躍した
ゲッツ。身体を蝕み悪化する結核と闘いながら演奏活動を続けたゲッツ晩年の
「ピアノ協奏曲Op.18」は、親交の厚かったブラームスと同じくウィーン古典
派の影響を感じさせる夭折の天才の忘れ形見である。
天才ヴァイオリニストとしてその名を轟かせた兄ヘンリクとは対照的に、パリ
音楽院で学び作曲家、教育者としての優れた資質を開花させた弟ユゼフ・ヴィ
エニャフスキ。1860年にワルシャワで出版され、ベルギー国王レオポルド2世
に献呈されたヴィエニャフスキの「ピアノ協奏曲Op.20」は、兄のヴァイオリ
ンのように高度な技巧が要求されるソロパートや、ショパンやリストを彷彿と
させる作風やスタイルが特徴的。
録音:2009年9月16日-17日、シティ・ホール(グラスゴー)




<Orchid Classics>
ORC100012 \1750
リズム&テクスチュア
1-4.ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲ヘ長調
5.ガーシュウイン(1898-1937):子守歌
6.ラビスタ(1943-):夜の陰
7.アルバレス(1956-):メトロ・チャバカーノ
8.ゴリホフ(1960-):テネブレ(朝課)
ブロドスキー弦楽四重奏団
ダニエル・ローランド(第1ヴァイオリン )/イアン・ベルトン(第2ヴァイオリ
ン)/ポール・カッシディ(ヴィオラ)/ジャクリーヌ・トーマス(チェロ)
録音2009年9月10-12日イギリスサフォーク、ポットン・ホール
常に新境地を開拓することで知られる、イギリスのブロドスキー弦楽四重奏団。
その活動の幅広さは、あのクロノス・カルテットにも匹敵し、2009年の初来日
の際にはバンドネオンの小松亮太ともコラボし、演奏会の際には、このアルバ
ムに収録されたラビスタとアルバレスの作品も演奏し、大喝采を浴びています。
彼らはいつも立って演奏(チェロは別)することで、音楽にとびきりの躍動感を
与えます。この「リズムとテクスチュア」と銘打たれた CDには、5人の作曲家
の作品が収録されていて、滑らかな響きと切れ味鋭い音色を絶妙に使い分け、
まことに刺激的な世界を創り上げています。
何となく物狂おしい夜、ラヴェルのとろけるような曲でも眠れず、ガーシュウ
インの子守歌を聴いても、ますます目は冴えて行きます。ラビスタの「夜の陰」
はそんな眠れぬ状態を表現した曲だとか。こうなったら、騒がしい曲で(メトロ
・チャバカーノ)目を覚まし、日の出る前に祈りを捧げる(テネブレ)・・・そん
な一夜のストーリー。いかがでしょうか?




<LPO>
LPO-0047 \2100
ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
録音 2009年5月22日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホール
このユロフスキの惑星、とにかく快速テンポです。「火星」の冒頭から飛ばす
こと、飛ばすこと・・・。とは言っても決して薄味なわけではありません。締
めるところはきっちり、歌うところもきっちり。とにかく聴いていて心地よい
ホルストです。
録音も美しく、音響的な広がりもとことん楽しめます。木星の縞模様も、土星
の環も、全て目で見えるようなクリアな演奏と言えるでしょう。




<Toccata Classics>
TOCC-0007 \2450
ヴァインベルク(1919-1996):ヴァイリン・ソナタ全集第1集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.12…初録音/4-8.無伴奏ヴァイオリン・
ソナタ Op.82…初録音/ 9-10.ヴァイオリン・ソナタ第4番 Op.39/11-13.
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.46
演奏:ユーリ・カルニツ(ヴァイオリン)
マイケル・チャーンニィ・ウィリス(ピアノ)
録音 2008年8月26-30日…1-3.9-13, 2009年7月13-18日…4-8
最近、ヴァインベルクのCDもリリースが多くなってきました。TOCCATAレーベ
ルではヴァイオリン・ソナタの全集完成を目論んでいます。これはその第1集
目。第1番のヴァイオリン・ソナタはヴァインベルクがタシュケントに移り結
婚した頃の作品で、民謡風の主題や、美しい第 2楽章など独自性は乏しくとも
聴きどころの多い曲です。第4番は 1947年に書かれ、名ヴァイオリニスト、レ
オニード・コーガンに捧げられています。憂鬱なアダージョに始まり、身の置
きどころのないような狂おしいアレグロへと移ります。1948年のソナチネはジ
ダーノフ批判で彼の作品の演奏が禁止になった頃のもの。平易な作風ですが微
妙にねじれている感が素敵です。一転、1960年の無伴奏は孤高の厳しさを備え
た作品です。

TOCC-0091 \2450
シュニトケ(1934-1998):ディスカヴァリーズ
1-6.6つの前奏曲(1953-54)…初録音
7.チェロとアンサンブルのための「ディアローグ」(1967)
8.カンディンスキーによる舞台「イエロー・サウンド」…初録音(1974)
9.メゾ・ソプラノとピアノのための「マグダリーナ」…初録音(1977)
10.弦楽四重奏のための変奏曲…初録音(1997)
ドロソスタリッツァ・モライティ(ピアノ)…1-6.9
アレクサンダー・イワシュキン(チェロ)…7.10
アンサンブル・ペンタドーレ・ド・モントリオール&ジェレミー・ベル(指揮)
…7/ネリー・リー(ソプラノ)…8
ボリショイ・ソロイスツ・アンサンブル&アレクサンダー・ラザレフ(指揮)…8
ライオラ・グロドニカイト(メゾ・ソプラノ)…9
オレー・クリサ&ナタリア・ロメイコ(ヴァイオリン)…10
コンスタンティン・ボヤルスキ(ヴィオラ)…10
録音 2009年5月30日…1-6, 2006年12月1日…7, 1984年1月6日…8, 2009年6月
29日…9, 2000年4月30日…10
何かと話題のシュニトケの作品集です。初期に書かれたピアノのための前奏曲
はラフマニノフやショパンの影響を強く受けたロマンティックな作品。まだ後
年の個性的な作風は芽を出していませんが、これはこれで聴き映えのする曲集
です。チェロよりも他の楽器の活躍の方が耳に残る「ディアローグ」は、この
チェロの音色の孤独感を狙ったのかもしれません。基本は3つの音による終わり
のないヴァリエーションということになっていますが、なかなか難解な音楽で
す。「イエロー・サウンド」は不気味な音の連なりの中に強い主張を感じさせ
ます。ロシア語で歌われる観念的な詩も面白いところです。パステルナークの
「ドクトル・ジバゴ」から歌詞を取った「マグダリーナ」、晩年の作品である
「変奏曲」と、知られざる作品目白押しの1枚です。

TOCC-0122 \2450
ギュンター・ラファエル(1903-1960):ヴァイオリンのための作品集
1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナチネロ短調 Op.52(1944)/4-6.無伴奏
ヴァイオリン・ソナタホ短調 Op.46-2(1940)/ 7-9.2台のヴァイオリンのため
のデュオト短調 Op.47-1(1940)/10-12.無伴奏ヴァイオリン・ソナタイ短調
Op.46-1(1940)…初録音/13-15.ヴァイオリン・ソナタハ長調 Op.43(1936)
パウリーネ・レグウィック(ヴァイオリン)
ダリウス・カウナス(ヴァイオリン)…7-9
エミリオ・ペローニ(ピアノ)… 1-3.13-15
録音 2010年2月1日…1-3.13-15, 2010年3月12日…4-12
最近、cpoから立て続けに作品がリリースされた話題の作曲家、ギュンター・
ラファエル。珍しい作曲家だと思っていましたが、こんなにすぐヴァイオリン
作品の聴き比べができるとは思いもしませんでした。作風は新古典主義なので
すが、微妙に懐かしメロディもあり、不思議と心にしみこむ音楽です。cpoの
演奏は、作曲家の娘ということで解釈は(恐らく)父譲りの筋金入りでしょう。
こちらは演奏家自身による新たな構築とでも言えるでしょうか。このヴァイオ
リニスト、とにかく音色が力強く、湧き上がるような低音が魅力的です。無伴
奏ソナタでのむせび泣くような歌いあげ方は圧巻。バッハの面影を持ちつつも
現代的な音の建築物を目の前にしっかり見せてくれます。




<Cantus>
C 9603 \2080
ヴェラチーニ:4つのヴァイオリン・ソナタ
フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1(1721、ドレスデン)第1部 から
第1番ト短調(No.1)/第2番イ短調(No.2)
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.2(1744、フィレンツェ&ロンドン)から
第5番ト短調
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1(1721、ドレスデン)第2部 から
第2番イ長調(No.7)
ファブリツィオ・チプリアーニ(ヴァイオリン(*))
アントニオ・ファンティヌオリ(チェロ(+))
シリオ・レスタンティ(チェンバロ(#))
録音:1996年6月、クエンカ(スペイン)、聖ミゲル教会
使用楽器:
18世紀、不詳作者製(*)/1991年、デジデリオ・クエルチェターニ製
(18世紀モデル)(+)
1979年、クリストファー・ノブス製
(モデル:不詳作者製、一段鍵盤、ロンドン、コートールド芸術学校所蔵)(#)
カントゥス・レーベルの活動開始早々に録音されながら諸事情により2010年ま
で発売が延期されていた「幻の録音」。ヴェラチーニはフィレンツェに生まれ、
あのタルティーニを震撼させた伝説を持つヴァイオリニスト・作曲家。ファブ
リツィオ・チプリアーニ(1971年ジェノヴァ生まれ)はエウローパ・ガランテの
創設メンバーの一人で、その後イル・セミナリオ・ムジカーレのオーケストラ
・リーダーを務めたヴァイオリニスト。ユダヤ教に傾倒し2006年にはラビ(指
導者・学者)として認められ、世界各地で音楽家兼宗教家として活動するユニ
ークな存在となりました。
※当商品は初回生産分完売のため再生産待ちとなっております。入荷が遅れる
事、あるいは入手不可になる可能性がある事、ご了承下さい。

C 9622 \2080
【未案内旧譜】
ロドリゲス:フォルテピアノ作品集
フェリペ・ロドリゲス(1759-1814):
ロンド変ロ長調
ソナタ第12番ハ長調/ソナタ第14番ヘ長調/ソナタ第13番ヘ長調
ソナタ第11番ト長調/ソナタ第15番ハ長調/ソナタ第3番変ロ長調
ジュゼプ・マリア・ルジェ(フォルテピアノ)
録音:1999年6月、クエンカ(スペイン)、聖ミゲル教会
使用楽器:1989年ポール・マクナルティ製
(モデル:1795年頃、アントン・ヴァルター製)
フェリペ・ロドリゲス(ブックレット表記によれば 1760-1815)はモンセラト
修道院のオルガニストを務めた作曲家。ロンドとソナタの手稿譜が同修道院
に残されています。ジュゼプ・マリア・ルジェは当レーベルからソルのフォル
テピアノ作品集(C 9818)をリリースしていました。

C 9632 \2080
【弊社未案内旧譜】
ギターのタブラチュア ルネサンスギターのための音楽
ギヨーム・モルレ(1510頃-1558以降):
ファンタジア第2番/涙を流せ、わが目よ/ヴィラネスク/ガイヤルド「5歩」
アドリアン・ル・ロワ(1520頃-1598):
ファンタジア第2番
パヴァーヌ「もし私がそう見えるなら」
/前曲のパヴァーヌのディミニューション
ガイヤルド「もし私がそう見えるなら」
/前曲のガイヤルドのディミニューション
グレゴワール・ブレサン[グレゴール・ブライシング]
(確認できる活躍期:1547頃-1560頃)/アドリアン・ル・ロワ:
ファンタジア第5番/ラ、ラ、ラ、私は思い切って言えない
おお、乱れた足取り/一人の娘がいた(バス・ダンス風)
トゥルディヨンとそのディミニューション
ギヨーム・モルレ:
ファンタジア第1番/クラロス伯爵/美しい森へ/ガイヤルド
アドリアン・ル・ロワ/グレゴワール・ブレサン:
前奏曲/鶴のファンタジア第1番
パヴァーヌ「私は多くの悩みを抱えている」とそのディミニューション
前曲のパヴァーヌによるガイヤルドとそのディミニューション
アドリアン・ル・ロワ:
ファンタジア第1番/パヴァーヌ「戦争」
/前曲のパヴァーヌによるガイヤルド
ブルゴーニュのブランル集 から 第1-3、5、6番
ギヨーム・モルレ:
私の口は笑う/ラ・セラフィーヌ/リッペのファンタジア
マイケル・クラドック(ルネサンスギター)
録音:2000年5月、ビルスフェルデン(スイス)
使用楽器:1989年、ローレンス・K・ブラウン製
パリの宮廷で活躍した三人のリュート&ギター奏者兼作曲家の作品集。マイケ
ル・クラドックはノーステキサス大学で音楽博士号を取得した最初のギタリス
ト。彼はピリオド撥弦楽器にも興味を抱くようになり、バーゼル(スイス)のス
コラ・カントールムにホプキンソン・スミスに師事しました。現在はソロ活動
の他、ヨーロッパと合衆国の様々なアンサンブルに参加しています。
以前の代理店より新譜として案内済みです。

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