クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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08-07 No.8-2

2008年07月09日 19時07分18秒 | Weblog
<Christophorus>
CHR 77294 \2300
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):フルート協奏曲 ――
協奏曲ロ短調/ソナタ イ長調/5声の協奏曲ト長調/三重奏曲ホ短調/協奏
曲ハ長調/協奏曲ニ長調/5声のシンフォニア ト長調
ローレンス・ディーン(フラウト・トラヴェルソ)、
クリスティーナ・アーレンス=ディーン(フラウト・トラヴェルソ)、
ハノーファー・ホフカペレ
18世紀のドイツ、イタリアで数多くの優れたオペラを生み出し、貴族や宮廷
から厚い信頼を寄せられたヨハン・アドルフ・ハッセ。ハッセのフルート作
品は当時のフリードリヒ大王が感嘆の声をあげたほどの傑作であり、その大
半はロンドンで出版され、残る一部の作品はドレスデン時代のものと伝えら
れている。バルトルド・クイケンの弟子ローレンス・ディーン、ウィルベル
ト・ハーツェルツェットに師事したアーレンス=ディーンが紡ぐハッセの音
楽からは、本当の笛の音色とトラヴェルソの魅力が伝わってくる。
ちなみにこのタイトルは、惜しくも2006年に他界したローレンス・ディーン
の追悼のために製作されたものである。

CHR 77295 \2300
舞踏会-初期バロック時代の社交ダンス ――
作曲者不詳/プレトリウス:ブルターニュのパスピエ
プレトリウス:教会のブランル
マンジャン:ブランル
コーディエ:ブランル
プレトリウス:ロレーヌのブランル
作曲者不詳:クーラント/他
レジナ・カビス(ソプラノ)、ベノワ・ハラー(テノール)、
クラウス・ヴィンクラー(指揮)、イ・チャルラターニ
ここではルイ14世時代のヴェルサイユ宮殿でのバレエやダンスに比べて、あ
まり知られていないルイ14世以前の1600年頃フランスで流行した社交ダンス
に着目。小編成アンサンブルにヴァイオリンなどの独奏や歌が加わるなど、
宮廷の華やかなバレエやダンスとは違った素朴ながらも洗練された当時の宮
廷や貴族の文化が垣間見える。

CHR 77296 \2300
中世音楽と打楽器 ――
作曲者不詳:ダンス、ラウダ・ノヴェラ・シア・カンタータ、エスタンピー
アルフォンソ・エル・サビオ(1221-1284):聖マリアはお許しにならない
バルトロメ・カステレス(16世紀):
Tau garco, la durundena、ダンス、サンタ・マリア・ステラ・ド・ミア
オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン(ca.1377-1445):
Wer ist die da durchleuchtet
ヨハンネス・チコーニア(ca.1370-1412):
栄光の女王、ファンタジア・デル・ペレグリン/他
シュピーレイト-アーリー・ミュージック・フライブルク
トルコのケトルドラム、タンブレロ、ヒストリカル・カスタネット、ガッタ
ム、フリーハンド・ドラムなど様々な種類の中世の打楽器が活躍する作品集。
中世の愛の歌からトレチェント音楽、初期バロックの室内楽までをレパート
リーとするフライブルクの古楽アンサンブル「シュピーレイト」が、中世の
打楽器と古楽器、そして声楽が組み合わさることによって生まれた「中世の
音楽」を現代に蘇らせてくれている。

CHR 77299 \2300
使徒パウロのテキストによるグレゴリオ聖歌集
フラウエンスコラ
教皇ベネディクト16世によって使徒パウロの生誕2000年を記念して定められ
た「パウロ年(2008年6月28日-2009年6月29日)」のためにフライブルクの女
声合唱によって録音が行われたグレゴリオ聖歌集。

CHE 0135-2 \1250
モシュレス:
序曲《オルレアンの乙女》Op.91/ピアノ協奏曲第6番変ロ長調Op.90/
交響曲ハ長調Op.81
リウ・シャオ・ミン(ピアノ)、
ニコス・アティネオス(指揮)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
ハイペリオンのロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズでも作品
の発掘が進められ、サリエリに師事しメンデルスゾーンらを育てた19世紀チェ
コの音楽家モシュレス。
ピアノ協奏曲や室内楽作品に比べると接する機会の少ない管弦楽作品の録音
は、モシュレスのまた違った一面を知ることの出来る貴重なものと言えるだ
ろう。上海生まれのピアニスト、リウ・シャオ・ミンの健闘も光る。1998年
の録音。

CHE 0134-2 \1250
シジスモンド・ディンディア(c.1582-1629):アリア、マドリガーレと悲歌
La Virtu、Vaghe faville、Da L'onde del mio pianto、Intemerite voi、
Odel cielo d'amor
ジョヴァンニ・カプスベルガー:前奏曲第4番
アレッサンドロ・ピッチニーニ:
トッカータ第9番、シャコンヌ、トッカータ第4番/他
グンドゥラ・アンデルス(ソプラノ)、
シグルン・リヒター(アーチリュート&キタローネ)、
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ&リローネ)
モンテヴェルディと同世代のイタリアの作曲家、シジスモンド・ディンディ
アの声楽と器楽のための作品集。モンテヴェルディやジェズアルドの作風を
自らの作品に取り入れるなど、マドリガーレを中心とするディンディアの声
楽作品は当時のイタリア音楽の中でも突出した完成度を見せている。
フランクフルト生まれのドイツ人ソプラノ、グンドゥラ・アンデルスはレネ
・ヤーコブス門下の実力者。また今を輝くヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ヒレ・
パールの参加も見逃せない。2000年の録音。

CHE 0131-2 2枚組 \2500
アントン・エーベルル(1765-1807):ピアノ三重奏曲集 ――
ピアノ三重奏曲変ホ長調Op.8-1/同変ロ長調Op.8-2/同ハ短調Op.8-3/
同イ短調Op.10-1/ロシアの主題による変奏曲Op.17/大ソナタ ト短調Op.39
/ピアノ三重奏曲変ロ長調Op.10-2
サンクトペテルブルク・プレイエル・トリオ
モーツァルトに師事したと伝わる18世紀後期ウィーンのピアニスト、作曲家
アントン・エーベルル。1807年に早世してしまったエーベルルは、神童とし
て幼い頃から才能を発揮するなどモーツァルトとの共通点も多い。
代表作のピアノ三重奏曲を演奏するのは1999年創設のロシアのアンサンブル
「プレイエル・トリオ」。特にピリオド楽器を用いてのロマン派作品の演奏
に対する評価は高い。2000年&2002年の録音。

CHE 0132-2 \1250
ロマン派ドイツの民謡集(全28曲)
ヴォルフガング・ゼーリガー(指揮)、
コンツェルトコール・ダルムシュタット
コンツェルトコール・ダルムシュタットは、その名の通りドイツの都市ダル
ムシュタットを本拠として1977年に結成されたドイツの合唱団。
ここではレーガーやメンデルスゾーン、ブラームスといったロマン派の作曲
家たちが編曲を行ったドイツ民謡で美しいハーモニーを生み出している。
1994年の録音。





<Rondeau>
ROP 6021 \2300
J・S・バッハ:
カンタータ第21番《わがうちに憂いは満ちぬ》BWV.21より/カンタータ第23番
《汝まことの神にしてダヴィデの子よ》BWV.23より/カンタータ第38番《深
き苦しみの淵から、汝に叫ばん》BWV.38より/コラール《われら悩みの極み
にありて》BWV.641/コラール《深き悩みの淵より、われ汝に向かいて呼ばわ
る》BWV.686/モテット第1番《主に向かいて新しき歌を歌え》BWV.225/アラ
・ブレーヴェ ニ長調BWV.589/コラール《ただ神の御旨に従う者は》BWV.642
/カンタータ第64番《見よ、父なる神の大いなる愛を》BWV.64より/カンタ
ータ第28番《感謝せん、今ぞ年は終わり》BWV.28より/カンタータ第101番
《われらより取り去りたまえ、主よ》BWV.101より
クラウス・アイヒホルン(オルガン)、
ホルガー・アイヒホルン(指揮)、ムジカリッシェ・コンパニー
シュッツやラッススでの素晴らしい演奏で評価を高めてきた1972年創設の声
楽とピリオド楽器によるベルリンのバロック・アンサンブル、ムジカリッシェ
・コンパニーがバッハの作品集を発表。
ここではカンタータの1部分やモテット、オルガン・コラールを組み合わせ
ており、伸びやかな声楽陣の歌声、柔らかな古楽器の響き、堂々としたオル
ガンの音色が崇高な音世界を創り上げている。




<Cavalli>
CCD 336 \2300
ペルシャとヨーロッパの古楽 ――
カスタルディ:勝利のアモール
カプスベルガー:コラシオーネ、アルペジアータ
マレ:ペルシャの行進
カレスターニ:ランディ:こんなに長く、あなたを愛してきたけれど
作曲者不詳(スペイン):カラタ
作曲者不詳(1492):フォリア/他
アンサンブル・セレステ・シレーネ
アンサンブル・セレステ・シレーネは4人の音楽家たちによって1996年に結成
されたドイツの古楽アンサンブル。歌(テノール)とハープのニールス・バー
デンホップ、ヴィオラ・ダ・ガンバとパルドシュ・ド・ヴィオールを弾くク
リスティアーネ・ゲルハルトなど各メンバーが一人二役以上をこなし、古楽
器の多彩なサウンドを楽しませてくれる。





<Thorofon>
CTH 2489 \2300
リスト&ロイプケ-ピアノ・ソナタ集 ――
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ユリウス・ロイプケ(1834-1858):ピアノ・ソナタ変ロ長調
クラウス・シュティッケン(ピアノ)
クラウス・シュティッケンは、チューリッヒのトーンハレ、モスクワ音楽院
大ホール、アテネのメガロン、ベルリンのコンツェルトハウスなどの檜舞台
で活躍するドイツのピアニスト。
リストとその弟子ロイプケのピアノ・ソナタに正面から向ったシュティッケ
ンの演奏は、作品の持った様々な表情や感情をしっかりと伝えてくれる好演
である。夭折の作曲家ロイプケの作品も新たな発見と言えるだろう。

CTH 2545 \2300
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):フルートのための音楽 ――
フルート四重奏曲/2本のフルートのためのソナタ嬰ヘ短調/2本のフルート
のためのディアローグ/2本のフルートのためのディアローグ・インターナ
ショナル/2本のフルートとチェロのための三重奏曲/2本のフルートのため
のソナタ第2番/3本のフルートのための三重奏曲
エリザベート・ヴァインツィエル(フルート)、
エドムント・ヴェヒター(フルート)、
マリア・ロッテンワルナー(フルート)、
ダニエラ・ヴァイツェ(フルート)、
ティルマン・シュティーラー(チェロ)
100歳を目前にして2007年にこの世を去った20世紀ドイツ作曲界の大御所ハラ
ルド・ゲンツマー。近年ドイツのレーベルを中心にゲンツマーの作品集が続々
とリリースされていることからも、その存在の大きさが窺える。大規模作品
も手懸けたゲンツマーだが、多くの器楽、弦楽のための室内楽作品こそが最
大の魅力という評価も多い。ミュンヘン・フルート・デュオをメインとした
このフルート作品集からも、管楽器の使い方の巧さが感じられる。

CTH 2547 \2300
J・S・バッハ:2声のインヴェンションBWV.772-786
シューベルト:4つの即興曲D.899,Op.90
フランツ・フォーラバー(ピアノ)
フランツ・フォーラバーは、ベーゼンドルファー賞、オーストリア連邦省賞、
ハンス=ヨアヒム・エアハルト賞などの受賞実績を持つグラーツ出身のピア
ニスト。
トロフォン(Thorofon)からリリースされたシューマンのピアノ独奏作品全集
でシューマン弾きとしての株を上げたが、この勉強用のイメージを払拭した
バッハやきめ細かいシューベルトも質が高い。

CTH 2549 \2300
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲ヘ短調Op.65
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
ゲリウス・トリオ
「ゲリウス・トリオ」は、チェリビダッケの時代からミュンヘン・フィル
(MPHIL)のコンサートマスターとして活躍してきたヴァイオリンのスレテン・
クルスティク、同じくMPHILで1981年から首席チェロ奏者を務めているミヒャ
エル・ヘル、アウグスブルク音大で教鞭を執り特にシューマンの演奏に定評
のある女流ピアニスト、ミカエラ・ゲリウスといったミュンヘンを拠点とす
る一流奏者たちによる三重奏団。ボヘミアの民族色豊かな作品でピアノ三重
奏曲の妙を味わらせてくれる。

CTH 2550 \2300
メシアン:アーメンの幻影
ウーテ・ガレイズ(ピアノ)、クラウス=ゲオルク・ポール(ピアノ)
1943年に2台ピアノのために作曲された「アーメンの幻影」は、聖書やカトリ
ックといった言葉だけでは補いきれないメシアンの野心作。
ガレイズ&ポールのデュオは、この「アーメンの幻影」でイタリアの銘器ファ
ツィオーリを使用。ファツィオーリの響きとメシアンの音世界の融合が興味
深い。





<Antes Edition>
BM-CD 31.9251 \2300
スクリャービン:9つのマズルカOp.25
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34
ダニエラ・ミュラー=ユング(ピアノ)
名匠メナヘム・プレスラーからもピアノの指導を受けたドイツの女流ピアニ
スト、ダニエラ・ミュラー=ユング。スクリャービンのマズルカでのリズム
感やショスタコーヴィチの緩やかな楽章での陰鬱な雰囲気は、綿密な楽曲研
究の成果によるものだろう。





<Bella Musica>
BM 31.2412 \2300
フローラ・マジカ ――
カール・コムツァーク(1850-1905):国民歌劇《エーデルワイス》
カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922):ブルーメン・ポルカ
ロベルト・シュトルツ(1880-1975):20の花の歌
レハール:ワルツ《野ばら》
J・シュトラウスII世:ワルツ《南国のばら》Op.388
ウィルマ・マレール(ソプラノ)、カリン・パグマー(メゾ・ソプラノ)、
マンフレート・ミューザウアー(指揮)、
ドナウ・フィルハーモニー・ウィーン
ベラ・ムジカ(Bella Musica)のシリーズ“オマージュ”の最新盤は、「花」を
テーマとした作品集。ちなみにウィーンの作曲家シュトルツの「20の花の歌」
に付けられた作品番号はなんと「Op.500」!その生涯で2000曲を超える作品
を書いたというのだから「Op.500」にも思わず納得。

BM 31.2413 \2300
ショパン:
前奏曲第15番変ニ長調Op.28-15《雨だれ》/幻想即興曲嬰ハ短調Op.66/
練習曲第3番ホ長調Op.10-3《別れの曲》/同第5番変ト長調Op.10-5《黒鍵》
/子守歌変ニ長調Op.57/練習曲第2番イ短調Op.10-2/
バラード第3番変イ長調Op.47/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58/
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53《英雄》
ペーター・シュマルフス(ピアノ)
あの「Pilz(ピルツ)」の録音にもその名がクレジットされていたベルリン生
まれのベテラン・ピアニスト、シュマルフスのショパン・アルバム。ケンプ、
ギーゼキング、エッシュバッハーから学んだ技がベテランらしい味のあるショ
パンが聴ける。

BM 31.2414 \2300
ベートーヴェン:
交響曲第3番変ホ長調Op.55《英雄》/大フーガ変ロ長調Op.133
カール・アウグスト・ビュンテ(指揮)、ベルリン交響楽団
チェリビダッケの弟子であり、関西フィルの名誉指揮者として日本でもその
名を知られるドイツの指揮者カール・ビュンテと当時の手兵ベルリン交響楽
団のコンビによるベートーヴェン。「英雄」は1959年5月2日の録音、「大フ
ーガ」は1961年5月21日の録音。

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