クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-08 No.22-2

2012年08月24日 19時02分50秒 | Weblog
<OPUS蔵>
OPK 7062/3 2枚組 ¥3380
ヴェルディ:アイーダ(全曲)
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団
アイーダ:ヘルヴァ・ネルリ(S),アムネリス:エヴァ・ギュスターヴソン(Ms)
ラダメス:リチャード・タッカー(T),
アモナスロ:ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
ランフィス:ノーマン・スコット(Bs),エジプト王:デニス・ハーバー(Bs)
使者:ヴィルジニオ・アッサンドリ(T)
巫女の長:テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)
ロバート・ショウ合唱団、ロバート・ショウ(合唱指揮)
録音:1949年3月24日、4月2日、8Hスタジオ、ライブ録音、
1954年6月5日(アイーダ・アリア再録音)
復刻原盤: ソ連Melodyia LP
この歌劇《アイーダ》全曲は、1949年3月26日と4月2日という2回にわけて、
ニューヨーク、マンハッタンのロックフェラー・センター、RCAビル8階にある
NBCのTV放送用に改装された8Hスタジオで、聴衆をいれたコンサート形式により
演奏、同時に全米にTV中継されたものの録音であるが、1957年に発売された全
曲盤では、すでに引退宣言後のトスカニーニが「どうしても満足出来ない幾つ
かのパッセージを録り直す」ために、1954年6月5日、カーネギー・ホールでの
録音セッションに臨み、再び指揮棒をとっている。録り直したのは、マエスト
ロお気に入りのソプラノ、ヘルヴァ・ネルリのうたう「勝ちて帰れ」と第2幕
1場の“Numi pieta”それに第3幕の「おお、わが故郷」などアイーダの歌唱が
TV録画の音声と挿し替えられている。あるオペラ好きの賢者が「歌劇《アイー
ダ》の本当のドラマは第3幕からはじまる」と言い残している。第3幕はエキゾ
ティックな書法の音楽ではじまるけれども、大きなアリアのあと、すごく劇的
な2重唱が2曲あって、この幕を聴くと、全体の人間関係が一挙にわかるからだ。
この第3幕がとりわけ強い印象を残す理由は、うたっている歌手の出来の良さ
であり、それらの歌唱を作品の内容にふさわしくサポートしつつ、オーケスト
ラを完璧に演奏させている指揮者トスカニーニの音楽性に富んだ抜群の構成力
の賜物と言える。RCAトーンと違う響きも印象的である。(小林利之)
復刻に用いたレコードはもともと私はトスカニーニ・ファンとして、SPは別と
して、LPに関してはRCAの音を越えるものはないはずと思っていたが、低音が
豊かな英HMVのLPでRCA(Victor)以上の音楽的な響きを耳にして以来、HMV盤の
トスカニーニの音を多くの人に知ってもらいたく、復刻を続けてきた。最終段
階としてオペラの復刻を続けており、今回の「アイーダ」で4つ目となる。とこ
ろが「アイーダ」にはHMV盤はない。「アイーダ」の発売予定が、米RCAが英HMV
と袂を分かって英RCAとして発売するようになった頃のタイミングであったので
あろう。当然ながら英RCAの音は米RCAと同じである。「アイーダ」は出せない
かとあきらめていたところ、中古レコード・リストの中にメロディア盤の「ア
イーダ」が目に入った。すぐに購入して聴いてみたところ、RCA盤と違い低音
もあり、HMVの音に近いものであった。少なくともRCAのマスターとは違う音で
ある。この理由としては契約が切れ発売できなくなったHMVのマスターがソ連
に流れたのではないかと想像する。ちなみにHMVから出ている他のトスカニー
ニのオペラをメロディア盤で聴いてみたが、RCA盤より低音はあり音はきれい
であるが、HMV程の低音の力強さはない、RCAとHMVの中間のような音である。
しかし元の音はRCAでなくHMVからソ連に渡ったものではないかと考えられる。
ちょうどこの頃は、マッカーシーの赤狩りの時期であり、アメリカ直接より英
国がソ連との接触窓口であっても不思議ではない。(相原 了)




<haenssler>
98 654 ¥2080
(1)ラロ:チェロ・ソナタ イ短調 
(2)マニャール:チェロ・ソナタ イ長調 
(3)ラヴェル(ラドゥティウ編):ヴァイオリン・ソナタ(チェロ・ソナタ版)
ファレンティン・ラドゥティウ(Vc)、ペル・ルンドベルク(Pf)
録音:2012年4月16-19日、アウグスト・エファーディング・ザール
(グリューンヴァルト、ドイツ)
ドイツの若手世代の中でも屈指の実力で注目を集めるチェリスト、ファレンティ
ン・ラドゥティウの最新アルバムがリリースされました!バッハからショスタ
コーヴィチまで幅広いレパートリーを持つラドゥティウですが、今回収録した
のはラロ、マニャール、ラヴェルのチェロ・ソナタ集。悩ましくも流麗なメロ
ディが美しい19-20世紀のフランス・プログラムです。原曲のヴァイオリン・
ソナタをチェロで演奏したラヴェルのソナタは注目の1曲!原曲の雰囲気はその
ままに、より味わい深い響きをたたえた作品に仕上がっています。棘のない高
音域の柔らかい音色はヴァイオリン顔負けの美しさ。超絶技巧炸裂の第3楽章は
圧巻です!卓越した演奏技術と柔軟な音楽性が高い評価を得ているラドゥティ
ウの魅力が存分に発揮されたアルバムといえましょう。堂々たる演奏ぶりは早
くもベテランのごとき貫禄!F.ルジェッリの1685年製チェロの力強くも暖かな
音色に聴き入る注目盤です。
ファレンティン・ラドゥティウは1986年ミュンヘン生まれの若手チェリスト。
6歳よりチェロを始め、これまでにC.ハーゲン、H.シフ、D.ゲリンガスら名手
に師事。2008年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1位と特別賞を同
時受賞したほか、国内外問わず数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名
実ともにドイツ屈指の若手実力派として注目を集めています。ピアニストのペ
ル・ルンドベルクとはデビュー・アルバムでも共演。室内楽演奏のパートナー
として演奏活動を共にし、ラドゥティウと息の合ったアンサンブルを生み出し
ています。現在進行形で世界的に活動の場を広げているラドゥティウ。今後の
活躍に期待必至のアーティストです!

94 611 2枚組 ¥1980
プレミアム・コンポーザーズVol.10-シューベルト交響曲集
[CD1](1)第4番 ハ短調D 417 (2)第6番 ハ長調D 589 
[CD2](1)第7番「未完成」 ロ短調D 759 (2)第8番 ハ長調「グレート」D 944
ハンス・ツェンダー(指揮)、
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(旧南西ドイツ放送交響楽団)
録音:[CD1](1)1996年3月7日、バーデン=バーデン、
ハンス・ロスバウト・スタジオ
(2)2000年10月31日、11月10日、コンツェルトハウス
[CD2](1)2001年2月6日、コンツェルトハウス (2)2003年1月28-30日、
ハンス・ロスバウト・スタジオ
過去の名盤をお買い得価格で再発する「haenssler」レーベルの人気シリーズ、
「プレミアム・コンポーザーズ」最新盤がリリースされました!第10弾となる
今回は、ハンス・ツェンダー&バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
(旧南西ドイツ放送交響楽団)のシューベルトの交響曲全集(93 120)から4番、
6番、7番、8番を収録。1996年から2003年の間に録音された全集は、ツェンダ
ー&バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団を代表する名盤のひとつと
いっても過言ではないでしょう。きびきびとした爽やかな音運びと、モダン・
オケならではの迫力ある表現力は見事。この演奏では特に木管の存在感が印象
的で、軽やかな弦楽器の響きと共に一際厚いハーモニーを作り上げています。
壮大なオーケストラの音響世界を作りあげながらも、個々のパートが持つ細や
かな音のひとつひとつもしっかりと聴かせてくる所にもツェンダーの名匠ぶり
が伺えましょう。

94 612 2枚組 ¥1980
プレミアム・コンポーザーズVol.11-ショパンピアノ曲集
[CD1]
(1)スケルツォ第1番 ロ短調Op.20 
(2)練習曲第12番 ハ短調Op.10-12「革命」
(3)ワルツ第3番 イ短調Op.34-2 (4)ワルツ第10番 ロ短調Op.69-2 
(5)夜想曲第1番 変ロ短調Op.9-1 (6)夜想曲第13番 ハ短調Op.48-1 
(7)幻想即興曲Op.66 (8)バラード第1番 ト短調Op.23 
(9)幻想ポロネーズOp.61
[CD2]
(1)子守唄変ニ長調Op.57 (2)舟歌嬰へ長調Op.60 
(3)華麗なる大ワルツ(ワルツ第1番)変ホ長調Op.18 
(4)華麗なるワルツ(ワルツ第4番)へ長調Op.34-3 
(5)ワルツ第12番ヘ短調Op.70-2 
(6)小犬のワルツ(ワルツ第6番変ニ長調)Op.64-1 
(7)英雄ポロネーズ(ポロネーズ第6番変イ長調)Op53 
(8)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送行進曲付」Op.35
[CD1]パヴロス・ハッツォプロス(P) [CD2]ウラジミール・ブーニン(P)
録音:[CD1]2003年9月30日-10月2日、シュトゥットガルト音楽演劇大学 
[CD2]1999年6月18日、モスクワ放送
「プレミアム・コンポーザーズ」シリーズ、パヴロス・ハッツォプロスとウラ
ジミール・ブーニンそれぞれの名盤を1つにまとめた2枚組アルバムが、お買い
得価格で再発売されます。控え目かつ落ち着きのある優しい音運びが印象的な
ハッツォプロスと、力強い活気さと優雅さを兼ね備えたブーニン。二人の演奏
を続けて聴くことで個々の魅力がさらに際立って感じられることでしょう。ド
イツとロシア、二つの国の名手が集った豪華なお買い得盤です!

94 613 2枚組 ¥1980
プレミアム・コンポーザーズVol.12-モーツァルト交響曲&セレナード集
[CD1](1)交響曲第33番 変ロ長調KV.319 
(2)セレナード第9番 ニ長調「ポストホルン」KV.320
[CD2](1)交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」KV.385 
(2)セレナード第7番 ニ長調「ハフナー・セレナード」KV.250
アイオナ・ブラウン(指揮)、
アカデミー室内管弦楽団(聖マーティン・イン・ザ・フィールズ教区アカデミー)
録音:1997年4月、ヘンリー・ウッドホール(ロンドン)
ヴァイオリニストおよび指揮者として活躍し、2004年に惜しまれながらも亡く
なったアイオナ・ブラウン女史。このたび、haensslerの名盤再発シリーズ
「プレミアム・コンポーザーズ」より、ブラウン率いるアカデミー室内管弦楽
団が過去にリリースした2つの名盤が、特別価格の2枚組アルバムとしてリリー
スされました!交響曲第35番とセレナード第7番という2曲の「ハフナー」を収
録したアルバム(旧品盤:98 173)は既に廃盤となってしまっており、現在では
入手困難な状況であるだけに、今回の再発は嬉しい限り!1974年にネヴィル・
マリナーから首席指揮者の席を引き継ぎ、亡くなるまでこのオーケストラを牽
引してきたブラウン。ブラウンのモーツァルトといえばノルウェー室内管との
演奏も名高いですが、マリナー時代よりモーツァルトを十八番とするアカデミ
ー室内管弦楽団による本アルバムの演奏も素晴らしいもの。上品かつまろやか
なハーモニーと、活気あふれる爽やかなアンサンブルが絶品の名盤です。




<naive>
V 5297 ¥2280
オペラ・ファンタジー
(1)ベッリーニの『ノルマ』による主題と変奏
(エリアス・パリッシュ=アルヴァース(1808-1849))
(2)チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』によるファンタジア
(エカテリーナ・カルター・キューネ(1870-1930))
(3)ビゼーの『カルメン』によるパラフレーズ(セイソン(b.1984))
(4)メユール:
「私は再び春に生き」による変奏曲 op.36(シュポーア(1784-1859))
(5)グノーの『ファウスト』による変奏曲(A.ザベル(1834-1910))
(6)オッフェンハックの『ホフマン物語』によるファンタジア
(ジャン=ミシェル・ダマス(b.1928))
(7)ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』によるファンタジア
(アルヴァース)
エマニュエル・セイソン(ハープ/ライオン&ヒリー、サルセード・モデル
(2010年)(シカゴ製))
録音:2012年1月、パリ、マナン寺院
フランスが生んだハープの天才、エマニュエル・セイソンの注目ソロ・デビュ
ー盤の登場です!セイソンは1984年生まれ。2006年からパリ国立オペラ座管弦
楽団の首席ソロ奏者を務めています。彼がピットで奏でるハープの音色はオペ
ラ批評家達にもしばしば絶賛され、ハープ界の「恐るべき子供」とも呼ばれて
います。コンクールでも、難関ミュンヘン国際コンクールで優勝(2009年)した
ほか、USA国際ハープコンクール(ブルーミントン、2004年)、ニューヨークのヤ
ング・コンサート・アーティスト・オーディションでも優勝(2006年)。3つの主
要なコンクールを制覇した初めてのハープ奏者です。若くしてロンドンの王立
アカデミーの客員教授も務めています。
卓越した技巧、溢れるエネルギーとともに醸し出される豊かな詩情は圧倒的。
パワフルなタッチから繰り出されるグリッサンドはなんともゴージャス。そし
て弱音でも幻想的かつ魅惑的な世界を展開しています。セイソンの魅力がたっ
ぷりと味わえる極めつけのプログラムとなっています。なお、オペラ三昧のこ
の1枚、セイソン自身オペラ座管弦楽団の団員ということもあり、ジャケット
の写真でセイソンがまとっているマントは実際にパリのオペラ座でも使用され
たことのあるものだそうです。オペラ座の怪人ならぬ、天才ハーピスト・セイ
ソン、注目です!




<KII>
KKC 5228(SACD-Hybrid) ¥3000
[BIS] BIS SA 1621
輸入盤・日本語解説&対訳付
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol. 37
(1)第169番「神にのみ、わが心を捧げん」BWV 169
(2)第170番「満ち足りた安らぎ、魂の歓び」BWV 170
(3)第35番「霊魂は乱れ迷います」BWV 35
(4)第200番「告白します、あの方の御名を」BWV 200
ロビン・ブレイズ(アルト)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン

KKC 5229(SACD-Hybrid) ¥3000
[BIS] BIS SA 1631
輸入盤・日本語解説&対訳付
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol. 38
(1)第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV 52
(2)第82番「われは足れり」BWV 82
(3)第55番「われ哀れなる人、われ罪の下僕」BWV 55
(4)第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV 58
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)(1)(4)
 ペーター・コーイ(バス)(2)(4)
 ゲルト・テュルク(テノール)(3)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン

KKC 5230(SACD-Hybrid) ¥3000
[BIS] BIS SA 1641
輸入盤・日本語解説&対訳付
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol. 39
(1)第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV 68
(2)第175番「彼はおのれの羊の名を呼びて」BWV 175
(3)第28番「神は頌むべきかな!いまや年は終り」BWV 28
(4)第183番「人々汝らを除名すべし」BWV 183
(5)第85番「われは善き牧者なり」BWV 85
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテノール)、
ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
コンチェルト・パラティーノ
ディミトリー・バディアロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン

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