クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-07 No.9

2010年07月08日 17時22分50秒 | Weblog
<APARTE>
AP 005 3枚組 \4450
ヘンデル:「シピオーネ」
デレク・リー・レイギン(CT シピオーネ)
サンドリーヌ・ピオー(S ベレニーチェ)
オリヴィエ・ラルエット(Br エルナンド)
ヴァンダ・タベリ(S アミーラ)
ギィ・フレッチェ(T レリオ)
ドリス・ランプレヒト(Ms ルチェヨ)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
録音:1993年7月25-31日
ヘンデル・ファン待望の名盤が復活です!クリストフ・ルセにとって初のヘン
デルのオペラ全曲録音であった「シピオーネ」です。
これだけヘンデルのオペラがブームになっているというのに、「シピオーネ」
は不遇で上演の機会は極めて乏しく、原語での録音はいまだこのルセのもの
だけ。しかももう何年も廃盤のままでしたので、ようやくの復活です。この
録音は、直前のボーヌ音楽祭での同じメンバーによる上演に基づいたもので、
演奏の質も極めて高水準。ことにベレニーチェを歌うピオーは、その後バロッ
クのソプラノとして大ブレイクしました。
軽装紙箱ながら解説(仏英)、台本(伊仏英)を収録した120ページ超の冊子が付
録しています。




<col legno>
WWE 20292 \2250
ジョン・ケージ:
ヴァイオリンとキーボードのための6つのソナタ(1950)
13のハーモニー(1985)
アネリー・ガール(Vn) クラウス・ラング(keyboard フェンダー・ローズ)
「6つのソナタ」と「13のハーモニー」が交替で収録されているためか静謐と
緩慢な時の流れが特に意識されます。演奏時間639年というハルバーシュタッ
トのオルガンプロジェクト“ASLSP”もcol legno録音してるかも!?

WWE 20287 \2250
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):
松尾芭蕉の俳句による12のマドリガル(2007)
シュトゥットガルト新声楽アンサンブル
(サラ・スン、スザンヌ・ライツ-ロレー(Sp) 
トゥルイケ・ファン・デア・ペル(Ms) ダニエル・グローガー(C-T)
マルティン・ナジ(Tn) グリエルモ・アンツォレーナ(Br) 
アンドレアス・フィッシャー(Bs))
芭蕉の俳句(「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」「永き日も さえずりたらぬ
 ひばりかな」「あかあかと 日はつれなくも秋の風」等)をシャリーノ自身
が翻訳し声楽アンサンブルに仕立て上げたもの。ザルツブルク・フェスティ
ヴァルの委嘱による世界初演時のLive録音。

WWE 20289 2枚組 \4500
ヴォルフガング・ミッテラー(1958-):メールチェックの音楽
3時間になんなんとするミッテラーのサンプリングCD。ウィーンでオルガン、
作曲を学んだだけあって、トラック1は「こんにちは、ブルックナーさん」
(7’28”)と題してブルックナー「第8交響曲」からアダージョ、スケルツォ
がサンプリングされている。「ピョートル・イリイチ」(14’26”)ではチャ
イコフスキー、第4,6交響曲等 がサンプリングされていてクラシックファ
ンの興味をそそるはず。

WWE 20272 \2250
ダニエル・シュナイダー(1961-):
「向こうの世界」
ムルナウのサイレント映画「ファウスト」(1926)のサウンドトラック
(ヘンデルのフルート・ソナタOp.1-2、「魔弾の射手」-狼谷の場、ブゾーニ
編曲「メフィスト・ワルツ」、「さまよえるオランダ人」、「死と乙女」、
「冬の旅」-「凍った涙」、「亡き子をしのぶ歌」-「今、太陽は輝き昇る」、
「死と変容」等を使用)
ダニエル・シュナイダー(Sp,Tn-Sax,Fl) デヴィッド・テイラー(Bs-Trb) 
ケニー・ドリューJr(Pf)
「向こうの世界」もシューベルトの「楽興の時」を使った「シューベルトのブ
ルース」という音楽を持つクラシック寄りの作品ですが、50分に及ぶ「ファウ
スト」のサントラが素晴らしい聴きものです。フリードリッヒ・ヴィルヘルム
・ムルナウはサイレント時代の巨匠で映画史に輝く「吸血鬼ノスフェラトゥ」
も監督しています。クラシックの素材を自由にアレンジし演奏したシュナイダ
ーのセンスは秀逸でブックレットには多数の「ファウスト」のスチール写真が
使われています。どこかでこの音楽で上映されないものでしょうか?

WWE 20288 \2250
チロリリウム-スイス・チロル地方の民俗音楽
ヘルマ・ハーゼルシュタイナー・チロリアン・フォークミュージック・サークル
グスタフ・クーンの企画によるスイスの伝説の民俗音楽集団のLPからのCD化。
「サウンド・オヴ・ミュージック」やそれよりも強烈に「アルプスの少女 ハ
イジ」のペーターやおじいさんの姿が浮かんできます。

WWE 30003 \2250
ヴェルナー・ピルヒナー:
荒れた生活のソナタPWV19
愛する神へのハ調の小ミサ曲PWV12-神様はカトリックなの?
悪筆のための音符PWV60-舟歌、喜び、詩
ヴェルナーの5つの楽章 他
ジッギー・ハイダー(Accordions,Perc,Voices) 
ハンネス・シュプレンガー(Sax,Perc,Voices)
アコサックスによるヴェルナー・ピルヒナー作品集。

WWE 20903 \2250
ハンネス・レッシェル:無垢の歌
エデンの出口(フィル・ミントン(Vo) ハンネス・レッシェル(Pf) 
ミヒァエル・ブルックナー-ヴァインフーバー(Gt)クレイトン・トーマス(Bs))
ウィリアム・ブレイク(1757-1827)はイギリスの画家、詩人、銅版画職人。日
本では柳宗悦、大江健三郎に大きな影響を与えた。音楽関係ではLP,CDジャケ
ットに頻繁に彼の作品が使われ、彼の詩に影響を受けた作品も非常に多い。
「ドアーズ」のバンド名、エマーソン・レイク・アンド・パーマー「聖地エ
ルサレム」、タンジェリン・ドリーム「タイガー」・・・。
このCDでも「笑いの歌」などはウィリアム・ブレイクに新しい地平を開いたか
のような解釈で、これから自殺しようとする人の頭の中で響いているような異
様な暗さに満ち満ちています。




<ORFEO D'OR>
ORFEOR 806102 2枚組 \4160
プッチーニ:「ボエーム」から
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
録音:1963年11月9日
プッチーニ:「ボエーム」から
プラシド・ドミンゴ(T ロドルフォ)
アルベルト・リナルディ(Br マルチェッロ)
ガルシア・ナヴァロ(指)
録音:1987年12月29日 STEREO
プッチーニ:「ボエーム」から
ルチアーノ・パヴァロッティ(T ロドルフォ)
オラーツィオ・モーリ(Bs ショナール)
マルガリータ・グリエルミ(S ムゼッタ)
ヴォルフガング・ブレンデル(Br マルチェッロ)
録音:1985年1月18日 STEREO
プッチーニ:「マノン・レスコー」から
ペテル・ドヴォルスキ(T デグリュー)
ジュゼッペ・シノポリ(指)
録音:1986年2月2日 STEREO
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
ルイス・リマ(T ドン・カルロ)
クラウディオ・アバド(指)
録音:1989年10月7日 STEREO
ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
録音:1979年5月6日 STEREO
ヴェルディ:「オテッロ」から
プラシド・ドミンゴ(T オテッロ)
ジェイムズ・レヴァイン(指)
録音:1982年6月2日 STEREO
ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」から
ハンス・グラーフ(指)
録音:1984年5月20日 STEREO
ヴェルディ:「アイーダ」から
ルチアーノ・パヴァロッティ(T ラダメス)
ロベルト・アバド(指)
録音:1990年9月5日(ヴェルディ・コンサート) STEREO
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から
ヴォルフガング・ブレンデル(Br オネーギン)
小澤征爾(指)
録音:1988年5月20日 (全曲ORFEOR 637042) STEREO
チャイコフスキー:「スペードの女王」
ウラディーミル・アトラントフ(T ゲルマン)
小澤征爾(指)
録音:1992年5月16日 STEREO
ジョルダーノ:「フェドーラ」
ルイス・リマ(T ロリス)
ファビオ・ルイージ(指)
録音:1995年6月14日 STEREO
ミレッラ・フレーニ ウィーン国立歌劇場ライヴ 1963-1995
ミレッラ・フレーニ(S)
20世紀後半の最も偉大なイタリア人ソプラノの一人、ミレッラ・フレーニ。
今年で65歳を迎えた記念に、ORFEOが貴重な音源を世に出してくれました。フ
レーニは1963年のスカラ座での「ボエーム」のミミで大成功、カラヤンが彼
女を気に入り同年に同じプロダクションでウィーン国立歌劇場にデビューしま
した。それからおよそ30年、フレーニはウィーン国立歌劇場で様々な重要な
公演で舞台に立ちました。このCDには、そのウィーン・デビューとなるカラヤ
ン指揮の「ボエーム」から始まり、1980年代を中心に収録。中でも初出となる
クライバー指揮、パヴァロッティ共演の「ボエーム」や、1986年3月の来日公
演で大評判になったシノポリ指揮の「マノン・レスコー」の来日直前の本場
での公演(「一人寂しく残され」から幕切れまで)は大注目。また1990年9月の
ヴェルディ・コンサートでは、パヴァロッティと「アイーダ」の夢の共演が
実現。また夫ギャウロフからロシア語の指導を受け、チャイコフスキーまで
領域を広げてもいます。2時間半超、フレーニの魅力にドップリ漬かれる素晴
らしいCD2枚です!

ORFEOR 789101 \2080
シューベルト:
少年 D692
茂み D646
流れ D693
蝶々 D633
薔薇 D745
溢れる愛 D854
私の心へ D860
泉のほとりの若者 D300
恋する女の手紙 D673
孤独な男 D800
シェーンベルク:4つの歌曲 Op.2
(期待,おまえの黄金の櫛を僕におくれ,高揚,森の太陽)
R.シュトラウス:
オフェーリアの3つの歌 Op.67-1/3
私の眼 Op.37-4
わが子に Op.37-3
サフラン Op.10-7
もの言わぬ花々 Op.10-6
父は言った Op.36-3
万霊節 Op.10-8
シューベルト:
シルヴィアに D891
至福 D433
ルチア・ポップ(S)
アーヴィン・ゲイジ(P)
録音:1984年7月25日,ミュンヘン,クヴィリエ劇場
ルチア・ポップ(1939-1993)が1984年7月に、ミュンヘンの由緒ある劇場、ク
ヴィリエ劇場で行ったリート・リサイタルのライヴ録音です。44歳のポップ
は円熟期へと向かおうとする頃。温かみのある瑞々しい美声に円熟した味わ
いが加わり、包み込むような安心感を与えてくれます。得意のシューベルト
を中心としつつ、R.シュトラウスとシェーンベルクを加えたプログラム。ポッ
プはシェーンベルクの4つの歌曲 Op.2を好んでいたようで、前年のエジンバラ
音楽祭でのリサイタルでも歌っています(BBCL 4148)。このミュンヘンでのラ
イヴは、小ぶりの劇場ということで聴衆との一体感が強く感じられ、CDを聞
きながら自分も劇場で聞いているような気分になります。




<MEDICI ARTS>~EUROARTS
20 56794(Blu-ray) \4250
ラトル&ベルリン・フィル-2007年ジルヴェスター・コンサート
・ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
・ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲「モスクワ河の夜明け」
・ボロディン:交響曲第2番ロ短調
・ボロディン同:歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
・ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「黄金時代」より舞曲
サイモン・ラトル(指)ベルリン・フィル
収録:2007年12月31日/フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
晦日の毎年恒例の大イベント、ジルヴェスター・コンサート。話題となった
2007年の映像がMEDICI ARTSより発売されます。2007年の演目のテーマは「ロ
シア音楽」。アンコールまで収録され、臨場感溢れる大盛り上がりのステージ
を体感することができます。ベルリン・フィルの名人芸と華麗なラトルの指揮
ぶりは見逃せません。生のコンサートを聴くように、自然で立体的な音場感を
愉しむことができる内容となっております。




<haenssler>
93 906(DVD+CD) \2700
シューマン:
リーダークライス Op.39(見知らぬ土地で,間奏曲,森の語らい,静けさ,月夜,
美しい見知らぬ土地,城の上で,見知らぬ土地で,悲しみ,たそがれ,森の中で,
春の夜)
ケルナーの詩による12の歌 Op.35(嵐の夜の楽しみ,愛と歓びは捨て去りなさ
い,さすらいの歌,新緑,森への憧れ,亡き友の杯に,さすらい,ひそかな愛,問い,
ひそかな涙,誰があなたをそんなに悩ますのか,古いリュート)
君は花のよう Op.25-24
私の馬車はゆっくりと行く Op.142-4
春の夜に霜が降り Op.64-3
私は一人座り Op.25-5
[ボーナスCD]
朗読とピアノのための作品集
シューマン:野の少年のバラード Op.122-1
リスト:レオノーレ,悲しい修道士
ウルマン:旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ハルトムート・ヘル(P)
収録:1987年11月14日,バーデン=バーデン
[ボーナスCD]録音:1997年9月3日、シュトゥットガルト
フィッシャー=ディースカウのリーダーアーベントの映像がDVDに!1987年11
月14日にバーデン=バーデンのSWFスタジオに聴衆を入れて公開収録されたリ
サイタルです。長年にわたりシューマンの芸術を追い求めてきたフィッシャー
=ディースカウ、62歳の時のこの歌は「極まり」の一言。いずれの曲も隅々
まで神経の行き渡っているのはもちろん、そこに風格の味わいも豊かに加わっ
ています。じっくりと歌うフィッシャー・ディースカウの姿を映像で見られ
るのは、リート・ファンには格別の喜びでしょう。
ボーナスとして、シューマン、リスト、ウルマンによる朗読とピアノのため
の作品を収録。フィッシャー=ディースカウが歌手としての第一線を退いて
後の1997年のもの。朗読もフィッシャー=ディースカウによると「歌」のよ
うに聞こえてきます。ウルマンの「旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌」
は40分以上の大作です。

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