<NAXOS> 各1枚 \850
8.555310
#Early Music
モンテヴェルディ(1567-1643):<マドリガーレ集第4巻>
ああ悲しい別れ/いとしい人よ、あなたを見つめていると/私の心よ、死なな
いのか/彼は悩みを星に打ち明けていた/いとしい人が優しい眼差しを私に向
けさせ/いとしい人よ、許してください(第1部)/もしもあなたが私の恋人
なら(第2部)/澄みきった輝く瞳/私の胸のうちの傷/あなたも私のもとか
ら去っていくのか/輝く美しい瞳の一瞥だけでも/私の溜め息がそれほど聞き
たいなら/私は若い娘/とても甘美にさえずっているあの鳥は/お願いだ、も
う戦争はやめて/愛する人の胸に身を沈めて死ねるものなら/痛ましい心よ/
私の心の魂よ/私の心の人よ、遠く離れて/彼女は泣き、溜め息をついた
(イタリア語歌詞、英語対訳付き)
歌・演奏/マルコ・ロンギーニ(指揮)デリティエ・ムジケ
マドリガーレの第4巻は1603年、つまり「オルフェオ」や「ヴェスプロ」など
の傑作が生まれる上り坂の起点となる時代に出版されたもの。新世紀を迎えた
喜びを歌うような雰囲気が強く、ルネサンス最盛期のハーモニーが香ります。
8.557132
#The 18th Century Symphony
E.W.ヴォルフ(1735-1792):<交響曲集>
交響曲変ホ長調/交響曲ヘ長調/交響曲ハ長調/交響曲ニ長調
演奏/ニコラ・パスケ(指揮)ワイマール・フランツ・リスト室内管弦楽団
ワイマール宮廷の楽長を務め、35曲もの交響曲をはじめとする膨大な作品を書
いたヴォルフ。収録された4曲は中期ハイドンや初期モーツァルトの作風と同
じであり、どうしてこの作曲家が有名にならないのか首を傾げるほど。
“地元”オケの共感も見事です。
8.557198
#20th Century British
ブリテン(1913-1976):
序曲「カナダの謝肉祭」/ヴァイオリン協奏曲
ブリテン&バークリー(1903-1989):
モン・フィク - 4つのカタルーニャ舞曲
演奏/ステュアート・ベッドフォード(指揮)
イギリス室内管弦楽団、
ロレイン・マカスラン(ヴァイオリン……ヴァイオリン協奏曲)
英Collins Classics音源の移行発売です。すべて1930年代後半の、ブリテン初
期と言える意欲作。新古典主義風のヴァイオリン協奏曲は近年になって日本で
もよく演奏される曲。「モン・フィク」は2人の作曲家が知り合った直後のコ
ラボレーションです。
8.557291
#British Piano Concertos
ピットフィールド(1903-1999):
ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番/英国舞曲の旋律による習作/アリ
エッタとフィナーレ/トッカータ/シロフォン・ソナタ
演奏/アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ……協奏曲第1番)、
ピーター・ドノホー(ピアノ、シロフォン……協奏曲第2番、ほか)、
アンドリュー・ペニー(指揮)王立ノーザン音楽大学管弦楽団(協奏曲のみ)
中田(英)が移籍したことで日本にも名前が知られたボルトンの出身。後半生
を王立ノーザン音楽大学のスタッフとして過ごしたため表舞台に出ることは少
なかったものの、イギリスらしいロマンにあふれた作品集です。ドノホーのシ
ロフォン演奏も聴きもの。
8.557341
#Early Music
ダンスタブル(c.1390-1453):
<スウィート・ハーモニー-ミサとモテット集>
モテット「あなたは何者にもまして美しい」/キリエ/4声のグローリア/
4声のクレド/グローリア(Jesu Christe Fili Dei)/クレド(Jesu Christe
Fili Dei)/サンクトゥス/クレド(Da gaudiorum premia)/サンクトゥス
(Da gaudiorum premia)/アニュス・デイ/モテット「来れ聖霊よ ― 来れ
創造主なる聖霊」/カノン形式のグローリア(M.ベントによる再構成)(ラテ
ン語歌詞、英文対訳付き)
歌/アントニー・ピッツ(指揮)トヌス・ペレグリヌス
単旋律聖歌から派生したポリフォニーの時代に、フランドルの音楽から独立し
てイギリス的な旋法や和音を確立。現在にまで至るイギリス音楽の根幹を創造
した作曲家。収録された教会音楽は、この作曲家を知るのに最適の作品集です。
8.557347
ブルッフ(1838-1920):8つの小品
ダンディ(1851-1931):クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
演奏/アミーチ・アンサンブル
ブラームスを引き継ぐドイツ・ロマン派音楽の中心にいるブルッフ。ドイツ的
な作風を持つフランク一派の後継者であるダンディ。2人の抒情派作曲家によ
る室内楽は、知名度こそ低いものの美しい佳曲です。
8.557438
#Spanish Classics
トゥリーナ(1882-1949):<ピアノ作品集第2集>
スペインの主題によるロマンティックなソナタ/幻想的ソナタ/不思議な場所
― ソナタ形式の行進/管弦楽のない協奏曲
<Vol.1: 8.557150>
演奏/ホルディ・マソ(ピアノ)
1909年に作曲された「ロマンティックなソナタ」は、アルベニスらの世代から
歴史を受け継いだ作品。1930年作曲の「幻想的ソナタ」、1935年作曲の「管弦
楽のない協奏曲」など、スペイン風味と印象派的ロマンの絶妙なミックスが最
高潮に達する時代の作品です。
8.557477
ドヴォルザーク(1841-1904):<ピアノ独奏曲全集第4集>
8つのユモレスク/6つのマズルカ/影絵
演奏/ステファン・ヴェセルカ(ピアノ)
<Vol.1: 8.557474 / Vol.2 : 8.557475 / Vol.3: / 8.557476>
シリーズ第4集となるこのディスクには、有名な「ユモレスク」を含む「8つ
のユモレスク」、1879年と80年に作曲された2つの組曲風小品集を収録。作曲
者の円熟期となる曲だけに、小品であっても個性がにじみ出ている、ボヘミア
の重要な作品です。
8.557494
#20th Century Czech
マルティヌー(1890-1959):<歌曲集>
2つの歌曲/G.アポリネールの詩への3つの歌曲-曲芸師/ヴォカリーズ=
エチュード/民俗詩への2つのバラード/K.J.エルベン収集による民俗詩への
4つの歌曲/バレエ「シュパリーチェク」-ピアノのためのポルカ/同-ピア
ノのためのワルツ/歌曲集「新シュパリーチェク」/3つのクリスマス歌曲-
ひよこ/同-子猫/K.J.エルベンの詩への4つの子供の歌と童謡/民俗詩への
「愛の聖歌」/J.ムハの詩への「母への願い」/聖母マリアの奇跡-キリスト
降誕(モラヴィアの民俗詩による牧歌)/同-シスター・パスカリーナ(J.
ゼイエルの主題による)(仏・チェコ語歌詞、英語対訳付き)
歌・演奏/オルガ・チェルナー(メゾ・ソプラノ)、
イトカ・チェホヴァー(ピアノ)
交響曲をはじめ大規模な声楽作品も知られているマルティヌーですが、歌曲は
まだまだ紹介されない珍しいもの。シンプルなピアノ伴奏にのって歌われる素
朴なメロディ(民謡風、子守歌風、童謡風など)は、マルティヌーのイメージ
を大きく変えることになるでしょう。
8.557501
<ロバート・クラフト・コレクション/ストラヴィンスキー作品集第4集>
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ「春の祭典」/歌劇「ナイチンゲール」(ロシア語歌詞、英語対訳付き)
演奏・歌/ロバート・クラフト(指揮)
[春の祭典]ロンドン交響楽団、
[ナイチンゲール]フィルハーモニア管弦楽団、
オルガ・トリフォノヴァ(ソプラノ)、ロバート・ティア(テノール)、
ピッパ・ロングワース(ソプラノ)、ポール・ウェラン(バス・バリトン)、
スティーヴン・リチャードソン(バス)、アンドルー・グリーナン(バス)、
サリー・バージス(アルト)、ピーター・ホール(テノール)、
サイモン・プリース(バス)、
ロンドン・ヴォイス(テリー・エドワーズ指揮)
「春の祭典」はKoch Internationalから(1995年録音)、「ナイチンゲール」
(うぐいすの歌)はMusicMastersから(1997年録音)の移行発売。作曲者直伝
とも言えるクラフトの演奏ですが(作曲者指揮のColumbia録音をリハーサルし
たのもクラフト)、その演奏は大きく違ってバーバリズムにあふれています。
8.557566
#21st Century Classics
パヴロワ(1952- ):
交響曲第2番「新世紀のために」(2002年改訂版)/交響曲第4番
演奏/ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団、
ヤロスラフ・クラスニコフ(ヴァイオリン……第4番)、
ゲオルギー・ハチキャン(オルガン……第4番)
ナクソスにフェドセーエフが初登場! 交響曲第1番&第3番(8.557157)
で抒情的な作風が知られるようになった女性作曲家が、1997年-98年に作曲し
た交響曲第2番は、ジョン・ウィリアムズを思わせる壮大で繊細なオーケスト
レーションが魅力の大作です。
8.557571
#The 18th Century Symphony
ハイドン(1732-1809):<交響曲全集シリーズ第29集>
交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番/交響曲第4番/交響曲第5番
演奏/パトリック・ガロワ(指揮)
シンフォニア・フィンランディア、
イリーナ・ザッハレンコヴァ(通奏低音)
シリーズ最新盤は、1759年頃から62年頃にかけて作曲された初期の交響曲。
2本のオーボエとホルン、そして弦楽という典型的な古典派交響曲の編成で、
同時代の他の作曲家と比較を楽しむのも一興でしょう。
8.557591
#20th Century British
ラッブラ(1901-1986):
ヴァイオリンと管弦楽のための即興曲/ジャイルズ・ファーナビーのヴァー
ジナル曲による即興曲集/ヴァイオリン協奏曲
演奏/湯浅卓雄(指揮)アルスター管弦楽団、
クリシア・オソストヴィッツ(ヴァイオリン…ヴァイオリン即興曲、協奏曲)
神秘主義的な作風と、シリアスなイギリスを思わせる重厚な音楽が信条のラッ
ブラ。ヴァイオリン協奏曲はその典型的なスタイルで、瞑想風の要素も強い曲
です。エリザベス朝時代の作曲家ファーナビーの鍵盤作品をアレンジした曲は、
聴きやすい佳曲です。
8.557634
#Spanish Classics
ホセ(1902-1936):
カスティーリャ交響曲/オペラ組曲「らば飼いの少年」/エヴォカシオン(田
舎の踊りのスケッチ)/鉛の兵隊のマーチ(アレハンドロ・ヤーギュによる管
弦楽編曲)*/ピアノと弦楽のための無邪気な組曲 (*世界初録音)
演奏/アレハンドロ・ポサダ(指揮)
カスティーリャ&レオン交響楽団、アルベルト・ロサド(ピアノ)
スペイン・ブルゴス地方の出身で、若くしてスペイン内戦に巻き込まれ命を落
とした作曲家の、本格的な作品集。民謡を基調として民族楽派そのものという
作風ですが、どこか日本の音楽と共通する雰囲気も感じられます。
8.557641
#20th Century British
ブリス(1891-1975):メレ幻想曲/バレエ音楽「チェックメイト」
演奏/デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
チェスの対戦をそのままバレエ化した「チェックメイト」はブリスの代表作で
あり、中後期ストラヴィンスキー的な作風の作品。1920年代の色彩にあふれた
「メレ幻想曲」は、「ペトルーシュカ」を思わせる作品です。
8.557676
#20th Century Italian
ダッラピッコラ(1904-1975):
<ヴァイオリンとピアノ曲およびピアノ曲全集>
パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ/バレエ音楽「マルシア」の
3つの挿入曲/アンナリベラの音楽帳/3台のピアノのための音楽/ヴァイオ
リンとピアノのための2つの習作/ヴァイオリンとピアノのためのタルティニ
アーナ第2番
演奏/ロベルト・プロッセダ(ピアノ)、
ドゥッチョ・チェッカンティ(ヴァイオリン)
極めて少ないダッラピッコラの室内楽作品を網羅できる一枚。ピアノ曲はシリ
アスなオペラなどを書いている同じ作曲家か、と思えるくらいシンプルなミニ
チュア。静かな抒情を感じさせるヴァイオリン曲も魅力的です。
8.557723
ベートーヴェン(1770-1827):<ピアノ三重奏曲集第1集>
ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」/ピアノ三重奏曲第6番/創作主題による14の
変奏曲
演奏/ジリオン・トリオ
すでにシュトゥットガルト・ピアノ三重奏団による全集があるナクソスに、
新全集が登場。演奏は、チェロ・ソナタ全集をリリースしているティクマンと
クリーゲルを含む、2001年にデビューした女性トリオです。
8.555310
#Early Music
モンテヴェルディ(1567-1643):<マドリガーレ集第4巻>
ああ悲しい別れ/いとしい人よ、あなたを見つめていると/私の心よ、死なな
いのか/彼は悩みを星に打ち明けていた/いとしい人が優しい眼差しを私に向
けさせ/いとしい人よ、許してください(第1部)/もしもあなたが私の恋人
なら(第2部)/澄みきった輝く瞳/私の胸のうちの傷/あなたも私のもとか
ら去っていくのか/輝く美しい瞳の一瞥だけでも/私の溜め息がそれほど聞き
たいなら/私は若い娘/とても甘美にさえずっているあの鳥は/お願いだ、も
う戦争はやめて/愛する人の胸に身を沈めて死ねるものなら/痛ましい心よ/
私の心の魂よ/私の心の人よ、遠く離れて/彼女は泣き、溜め息をついた
(イタリア語歌詞、英語対訳付き)
歌・演奏/マルコ・ロンギーニ(指揮)デリティエ・ムジケ
マドリガーレの第4巻は1603年、つまり「オルフェオ」や「ヴェスプロ」など
の傑作が生まれる上り坂の起点となる時代に出版されたもの。新世紀を迎えた
喜びを歌うような雰囲気が強く、ルネサンス最盛期のハーモニーが香ります。
8.557132
#The 18th Century Symphony
E.W.ヴォルフ(1735-1792):<交響曲集>
交響曲変ホ長調/交響曲ヘ長調/交響曲ハ長調/交響曲ニ長調
演奏/ニコラ・パスケ(指揮)ワイマール・フランツ・リスト室内管弦楽団
ワイマール宮廷の楽長を務め、35曲もの交響曲をはじめとする膨大な作品を書
いたヴォルフ。収録された4曲は中期ハイドンや初期モーツァルトの作風と同
じであり、どうしてこの作曲家が有名にならないのか首を傾げるほど。
“地元”オケの共感も見事です。
8.557198
#20th Century British
ブリテン(1913-1976):
序曲「カナダの謝肉祭」/ヴァイオリン協奏曲
ブリテン&バークリー(1903-1989):
モン・フィク - 4つのカタルーニャ舞曲
演奏/ステュアート・ベッドフォード(指揮)
イギリス室内管弦楽団、
ロレイン・マカスラン(ヴァイオリン……ヴァイオリン協奏曲)
英Collins Classics音源の移行発売です。すべて1930年代後半の、ブリテン初
期と言える意欲作。新古典主義風のヴァイオリン協奏曲は近年になって日本で
もよく演奏される曲。「モン・フィク」は2人の作曲家が知り合った直後のコ
ラボレーションです。
8.557291
#British Piano Concertos
ピットフィールド(1903-1999):
ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番/英国舞曲の旋律による習作/アリ
エッタとフィナーレ/トッカータ/シロフォン・ソナタ
演奏/アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ……協奏曲第1番)、
ピーター・ドノホー(ピアノ、シロフォン……協奏曲第2番、ほか)、
アンドリュー・ペニー(指揮)王立ノーザン音楽大学管弦楽団(協奏曲のみ)
中田(英)が移籍したことで日本にも名前が知られたボルトンの出身。後半生
を王立ノーザン音楽大学のスタッフとして過ごしたため表舞台に出ることは少
なかったものの、イギリスらしいロマンにあふれた作品集です。ドノホーのシ
ロフォン演奏も聴きもの。
8.557341
#Early Music
ダンスタブル(c.1390-1453):
<スウィート・ハーモニー-ミサとモテット集>
モテット「あなたは何者にもまして美しい」/キリエ/4声のグローリア/
4声のクレド/グローリア(Jesu Christe Fili Dei)/クレド(Jesu Christe
Fili Dei)/サンクトゥス/クレド(Da gaudiorum premia)/サンクトゥス
(Da gaudiorum premia)/アニュス・デイ/モテット「来れ聖霊よ ― 来れ
創造主なる聖霊」/カノン形式のグローリア(M.ベントによる再構成)(ラテ
ン語歌詞、英文対訳付き)
歌/アントニー・ピッツ(指揮)トヌス・ペレグリヌス
単旋律聖歌から派生したポリフォニーの時代に、フランドルの音楽から独立し
てイギリス的な旋法や和音を確立。現在にまで至るイギリス音楽の根幹を創造
した作曲家。収録された教会音楽は、この作曲家を知るのに最適の作品集です。
8.557347
ブルッフ(1838-1920):8つの小品
ダンディ(1851-1931):クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
演奏/アミーチ・アンサンブル
ブラームスを引き継ぐドイツ・ロマン派音楽の中心にいるブルッフ。ドイツ的
な作風を持つフランク一派の後継者であるダンディ。2人の抒情派作曲家によ
る室内楽は、知名度こそ低いものの美しい佳曲です。
8.557438
#Spanish Classics
トゥリーナ(1882-1949):<ピアノ作品集第2集>
スペインの主題によるロマンティックなソナタ/幻想的ソナタ/不思議な場所
― ソナタ形式の行進/管弦楽のない協奏曲
<Vol.1: 8.557150>
演奏/ホルディ・マソ(ピアノ)
1909年に作曲された「ロマンティックなソナタ」は、アルベニスらの世代から
歴史を受け継いだ作品。1930年作曲の「幻想的ソナタ」、1935年作曲の「管弦
楽のない協奏曲」など、スペイン風味と印象派的ロマンの絶妙なミックスが最
高潮に達する時代の作品です。
8.557477
ドヴォルザーク(1841-1904):<ピアノ独奏曲全集第4集>
8つのユモレスク/6つのマズルカ/影絵
演奏/ステファン・ヴェセルカ(ピアノ)
<Vol.1: 8.557474 / Vol.2 : 8.557475 / Vol.3: / 8.557476>
シリーズ第4集となるこのディスクには、有名な「ユモレスク」を含む「8つ
のユモレスク」、1879年と80年に作曲された2つの組曲風小品集を収録。作曲
者の円熟期となる曲だけに、小品であっても個性がにじみ出ている、ボヘミア
の重要な作品です。
8.557494
#20th Century Czech
マルティヌー(1890-1959):<歌曲集>
2つの歌曲/G.アポリネールの詩への3つの歌曲-曲芸師/ヴォカリーズ=
エチュード/民俗詩への2つのバラード/K.J.エルベン収集による民俗詩への
4つの歌曲/バレエ「シュパリーチェク」-ピアノのためのポルカ/同-ピア
ノのためのワルツ/歌曲集「新シュパリーチェク」/3つのクリスマス歌曲-
ひよこ/同-子猫/K.J.エルベンの詩への4つの子供の歌と童謡/民俗詩への
「愛の聖歌」/J.ムハの詩への「母への願い」/聖母マリアの奇跡-キリスト
降誕(モラヴィアの民俗詩による牧歌)/同-シスター・パスカリーナ(J.
ゼイエルの主題による)(仏・チェコ語歌詞、英語対訳付き)
歌・演奏/オルガ・チェルナー(メゾ・ソプラノ)、
イトカ・チェホヴァー(ピアノ)
交響曲をはじめ大規模な声楽作品も知られているマルティヌーですが、歌曲は
まだまだ紹介されない珍しいもの。シンプルなピアノ伴奏にのって歌われる素
朴なメロディ(民謡風、子守歌風、童謡風など)は、マルティヌーのイメージ
を大きく変えることになるでしょう。
8.557501
<ロバート・クラフト・コレクション/ストラヴィンスキー作品集第4集>
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ「春の祭典」/歌劇「ナイチンゲール」(ロシア語歌詞、英語対訳付き)
演奏・歌/ロバート・クラフト(指揮)
[春の祭典]ロンドン交響楽団、
[ナイチンゲール]フィルハーモニア管弦楽団、
オルガ・トリフォノヴァ(ソプラノ)、ロバート・ティア(テノール)、
ピッパ・ロングワース(ソプラノ)、ポール・ウェラン(バス・バリトン)、
スティーヴン・リチャードソン(バス)、アンドルー・グリーナン(バス)、
サリー・バージス(アルト)、ピーター・ホール(テノール)、
サイモン・プリース(バス)、
ロンドン・ヴォイス(テリー・エドワーズ指揮)
「春の祭典」はKoch Internationalから(1995年録音)、「ナイチンゲール」
(うぐいすの歌)はMusicMastersから(1997年録音)の移行発売。作曲者直伝
とも言えるクラフトの演奏ですが(作曲者指揮のColumbia録音をリハーサルし
たのもクラフト)、その演奏は大きく違ってバーバリズムにあふれています。
8.557566
#21st Century Classics
パヴロワ(1952- ):
交響曲第2番「新世紀のために」(2002年改訂版)/交響曲第4番
演奏/ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団、
ヤロスラフ・クラスニコフ(ヴァイオリン……第4番)、
ゲオルギー・ハチキャン(オルガン……第4番)
ナクソスにフェドセーエフが初登場! 交響曲第1番&第3番(8.557157)
で抒情的な作風が知られるようになった女性作曲家が、1997年-98年に作曲し
た交響曲第2番は、ジョン・ウィリアムズを思わせる壮大で繊細なオーケスト
レーションが魅力の大作です。
8.557571
#The 18th Century Symphony
ハイドン(1732-1809):<交響曲全集シリーズ第29集>
交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番/交響曲第4番/交響曲第5番
演奏/パトリック・ガロワ(指揮)
シンフォニア・フィンランディア、
イリーナ・ザッハレンコヴァ(通奏低音)
シリーズ最新盤は、1759年頃から62年頃にかけて作曲された初期の交響曲。
2本のオーボエとホルン、そして弦楽という典型的な古典派交響曲の編成で、
同時代の他の作曲家と比較を楽しむのも一興でしょう。
8.557591
#20th Century British
ラッブラ(1901-1986):
ヴァイオリンと管弦楽のための即興曲/ジャイルズ・ファーナビーのヴァー
ジナル曲による即興曲集/ヴァイオリン協奏曲
演奏/湯浅卓雄(指揮)アルスター管弦楽団、
クリシア・オソストヴィッツ(ヴァイオリン…ヴァイオリン即興曲、協奏曲)
神秘主義的な作風と、シリアスなイギリスを思わせる重厚な音楽が信条のラッ
ブラ。ヴァイオリン協奏曲はその典型的なスタイルで、瞑想風の要素も強い曲
です。エリザベス朝時代の作曲家ファーナビーの鍵盤作品をアレンジした曲は、
聴きやすい佳曲です。
8.557634
#Spanish Classics
ホセ(1902-1936):
カスティーリャ交響曲/オペラ組曲「らば飼いの少年」/エヴォカシオン(田
舎の踊りのスケッチ)/鉛の兵隊のマーチ(アレハンドロ・ヤーギュによる管
弦楽編曲)*/ピアノと弦楽のための無邪気な組曲 (*世界初録音)
演奏/アレハンドロ・ポサダ(指揮)
カスティーリャ&レオン交響楽団、アルベルト・ロサド(ピアノ)
スペイン・ブルゴス地方の出身で、若くしてスペイン内戦に巻き込まれ命を落
とした作曲家の、本格的な作品集。民謡を基調として民族楽派そのものという
作風ですが、どこか日本の音楽と共通する雰囲気も感じられます。
8.557641
#20th Century British
ブリス(1891-1975):メレ幻想曲/バレエ音楽「チェックメイト」
演奏/デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
チェスの対戦をそのままバレエ化した「チェックメイト」はブリスの代表作で
あり、中後期ストラヴィンスキー的な作風の作品。1920年代の色彩にあふれた
「メレ幻想曲」は、「ペトルーシュカ」を思わせる作品です。
8.557676
#20th Century Italian
ダッラピッコラ(1904-1975):
<ヴァイオリンとピアノ曲およびピアノ曲全集>
パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ/バレエ音楽「マルシア」の
3つの挿入曲/アンナリベラの音楽帳/3台のピアノのための音楽/ヴァイオ
リンとピアノのための2つの習作/ヴァイオリンとピアノのためのタルティニ
アーナ第2番
演奏/ロベルト・プロッセダ(ピアノ)、
ドゥッチョ・チェッカンティ(ヴァイオリン)
極めて少ないダッラピッコラの室内楽作品を網羅できる一枚。ピアノ曲はシリ
アスなオペラなどを書いている同じ作曲家か、と思えるくらいシンプルなミニ
チュア。静かな抒情を感じさせるヴァイオリン曲も魅力的です。
8.557723
ベートーヴェン(1770-1827):<ピアノ三重奏曲集第1集>
ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」/ピアノ三重奏曲第6番/創作主題による14の
変奏曲
演奏/ジリオン・トリオ
すでにシュトゥットガルト・ピアノ三重奏団による全集があるナクソスに、
新全集が登場。演奏は、チェロ・ソナタ全集をリリースしているティクマンと
クリーゲルを含む、2001年にデビューした女性トリオです。