野へ山へ

2004年~

針ノ木岳・スバリ岳・蓮華岳

2024年08月22日 | 山行記

針ノ木岳へ登りました。(8月11日~13日)

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2024.8.11(日)~13(月)
行程:(11日)神戸三田IC=(新名神高速道路西宮線)=(中央自動車道長野線)=長野自動車道 =県道310号 =安曇野IC =信濃大町市営P=アルピコ交通/バス=扇沢
   扇沢ー針ノ木雪渓ー針ノ木峠/幕営地
   (12日)幕営地ー針ノ木岳ースバリ岳ー幕営地ー蓮華岳ー幕営地
   (13日)幕営地ー扇沢=~~往路に同じアクセス~~神戸三田IC
地図:昭文社 山と高原地図 『鹿島槍・五竜岳』

(11日)

山想えば人恋し
 日と想えば山恋し
の看板を読んでから出発。(扇沢ターミナルにて。)


針ノ木登山口


ミヤマシシウド/深山猪独活(セリ科)


エゾアジサイ/蝦夷紫陽花(アジサイ科)


ミヤマアキノキリンソウ/深山秋の麒麟草(キク科)


クロクモソウ/黒雲草(ユキノシタ科)


ノリウツギ/糊空木(ユキノシタ科)


ヤマハハコ/山母子(キク科)


タテヤマアザミ/立山薊(キク科)


ヨツバヒヨドリ/四葉鵯(キク科)


タケシマラン/竹縞蘭(ユリ科)の赤い実


カニコウモリ/蟹蝙蝠(キク科)


キヌガサソウ/衣笠草(ユリ科)の実


大沢小屋(休業中)の前を通り過ぎます。


クロバナヒキオコシ/黒花引き起こし(シソ科)


オオバギボウシ/大葉擬宝珠(ユリ科)


谷部に出ました。


シモツケソウ/下野草(バラ科)


タテヤマウツボグサ/立山靭草(シソ科)蕾の状態でしょうか・・


イワハゼ/岩黄櫨(ツツジ科)の実


ミゾガワソウ/味噌川草(シソ科)葉を揉むとミントの香りでした。


クロトウヒレン/黒唐飛廉(キク科)


ニッコウキスゲ/日光黄菅(ユリ科)登山道脇に数輪、斜面に群生していました。


針ノ木雪渓に出合いました。今年は既に残雪がかなり融けているらしい。


モミジカラマツ/紅葉唐松(キンポウゲ科)


モミジカラマツの葉


崩落する雪渓


オオバミゾホオズキ/大葉溝酸漿(ゴマノハグサ科)


ミヤマホツツジ/深山穂躑躅(ツツジ科)


アカショウマ/赤升麻(ユキノシタ科)


ヤマトリカブト/山鳥兜(キンポウゲ科)


ママコナ/飯子菜(ゴマノハグサ科)


ヤマホタルブクロ/山蛍袋(キキョウ科)


ミヤマコゴメグサ/深山小米草(ゴマノハグサ科)


タカネシュロソウ/高嶺棕櫚草(ユリ科)


タカネシュロソウの葉


ミヤマクワガタ/深山鍬形(ゴマノハグサ科)


ヨツバシオガマ/四葉塩竃(ゴマノハグサ科)


ミヤマダイモンジソウ/深山大文字草(ユキノシタ科)


ウサギギク/兎菊(キク科)


オオレイジンソウ/大伶人草(キンポウゲ科)


コウメバチソウ/小梅鉢草(ユキノシタ科)


針ノ木峠到着


谷にガスがかかる


針ノ木小屋
受付にてテント申し込みをすると、直近のテント場がいっぱいとのこと。
針ノ木岳方面へ10分程登った、第二?テント場へ案内されました。


第二テント場へ向かう途中、振り返った下方の景色

(12日)

日の出 蓮華岳の肩から朝陽が昇りました。


ミヤマダイコンソウ畑とスバリ岳方面
今日も快晴で良いお天気の様です。


第二テント場は水場やトイレから遠いものの、360度の眺望で
解放感抜群でした。後立山方面も一望。


サイトが傾斜地なのは否めませんでしたが。


昨夜は満天の星で、流れ星や天の川も見られました。


雲一つない青空、今日はのんびり山上での一日です。
まずは針ノ木岳、スバリ岳へアタック。


ミヤマリンドウ/深山竜胆(リンドウ科)


オンタデ/御蓼(タデ科)


左:タカネヤハズハハコ/高嶺矢筈母子(キク科)
右:ヨツバシオガマ/四葉塩竃(ゴマノハグサ科)


針ノ木岳へ向かう途中の展望地から、槍ケ岳、穂高方面を望む


立山から薬師岳へ続く峰々も一望


テガタチドリ/手形千鳥(ラン科)の群生地


イブキジャコウソウ/伊吹麝香草(シソ科)


イワツメクサ/岩爪草(ナデシコ科)


トウヤクリンドウ/当薬竜胆(リンドウ科)


針ノ木岳登頂
三等三角点
点名:「野口」
標高:2820.73m
立山ー剣岳が一望でした。


下方の黒部湖


向かって左のピーク、スバリ岳を目差します。


スバリ岳 2752m 登頂
大展望を堪能し、往路を戻ります。


針ノ木峠(小屋)、蓮華岳を見ながら、テント場へ戻ります。


スバリ岳の斜面には、コマクサ/駒草(ケシ科)が
単独で群落を作っていました。


岩の隙間に群落を作っていたのは・・


シコタンソウ/色丹草(ユキノシタ科)でした。
花びらに薄紅色の斑点があり、星の様に可愛い花でした。


イワツメクサ/岩爪草(ナデシコ科)※掲載二度目


イワツメクサのアップ。
花びらの切れ込みが深く、この花も清楚で実にきれいだと思います。


トウヤクリンドウ/当薬竜胆(リンドウ科)※掲載二度目
白地に入るライン模様が、トン・ツー・ツーとモールス信号の
様で、見入ってしまいます。


チシマギキョウ/千島桔梗(キキョウ科)でしょうか・・



再度、針ノ木岳 2821mを踏みます。


ミネウスユキソウ/嶺薄雪草(キク科)
苞葉(白い花びらの様な部分)が緑色を帯びていたので、
ミネウスユキソウかな?と思いますが、ヒメウスユキソウかもしれません・・


根元の葉


エゾシオガマ/蝦夷塩竃(ゴマノハグサ科)


ミヤマリンドウ/深山竜胆(リンドウ科)


チングルマ/稚児車(バラ科)の綿毛


テント場に戻り撤収、小屋の直近のテント場へ移動しました。
次に蓮華岳を目差します。


イワギキョウ/岩桔梗(キキョウ科)


ウメバチソウ/梅鉢草(ニシキギ科)


ウメバチソウの葉と茎


シロバナニガナ/白花苦菜(キク科)


シロバナニガナの茎・葉


ミネカエデ/嶺楓(カエデ科)の実


ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)


グッグッ・・・という音の方を見ると、雷鳥が。

メスでしょうか・・


付近に若い子供達?が二羽、居りました。


その他にもつがいが二羽。
蓮華岳は雷鳥が多く見られる様です。


オオイタドリ/大虎杖(タデ科)


ゴゼンタチバナの群落
もう少し下方の標高では、花が終わっていましたが、
蓮華岳ではまだ咲いており、とても嬉しかったです。


コマクサ/駒草(ケシ科)
蓮華岳でもコマクサの群落が見られました。


コマクサの花はにランプの様で美しいです。


タテヤマウツボグサの蕾?


蓮華岳の祠


蓮華岳 2798.7m 登頂 


二等三角点
点名:『蓮華岳』
標高:2798.73m
残念ながらガスで眺望が得られず、往路を下りました。


再び針ノ木小屋&テントサイトへ。


小屋の周囲に咲く、コウメバチソウ/小梅鉢草(ユキノシタ科)


今夜は小屋直近のサイトで幕営です。
トイレや水場(有料)が近く便利ですが、やはり眺望は第二サイトの
方が抜群でした。


西に沈む夕陽を見ながら、小屋前で生ビール。


今夜も満天の星の下、ダウンジャケットを着て就寝。

(13日)

今朝は曇天で朝陽が望めませんでした。
朝食後、テントを撤収し、下山です。


「槍見トイレ」というトイレの窓からは、遥かに槍ケ岳が望めました。
針ノ木峠を辞し、往路を下山します。


オオレイジンソウ/大伶人草(キンポウゲ科)掲載2度目


ミヤマタネツケバナ/  深山種漬花(アブラナ科)


ミヤマキンバイ/深山金梅(バラ科)


ヤマトリカブト/山鳥兜(キンポウゲ科)?
トリカブトは種類が多く、同定が難しいですが・・




雪渓の側は冷蔵庫の中を歩く様に寒かったです。


シモツケソウ/下野草(バラ科) 二度目


シナノオトギリ/信濃弟切(オトギリソウ科)


オオバギボウシ/大葉擬宝珠(ユリ科)二度目


ミヤマシャジン/深山沙蓼(キキョウ科)


オタカラコウ/雄宝香(キク科)


ゲンノショウコ/現の証拠(フウロソウ科)


扇沢へ無事、下山。
バスに乗り、車を駐車している信濃大町へ。


大町総合福祉センター内にある、鹿島の湯(男湯)、蓮華の湯(女湯)
で汗を流し、一路、兵庫へ帰りました。

☆恥ずかしながら、針ノ木岳はまだ登ったことが無く、初登頂でした。
酷暑の影響で大雪渓登りは適いませんでしたが、展望と高山植物に
魅了される山行となりました。

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4 コメント

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色とりどり (YUJI)
2024-08-31 18:04:05
たくさんの高山植物が色とりどりで美しいですね。
まるで花の図鑑を1ページずつ見ているようでした。
ギボウシは自宅の庭にも毎年初夏に花を咲かせますので
どことなく親近感を感じましたよ。
雷鳥もあんなに間近で見られるとは凄い!
意外と人を怖がらないのでしょうか?
それでは、良い週末を!
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Unknown (中山)
2024-09-01 07:56:50
yujiさん
久しぶりの高山にて
次々に多くの植物に出会えたもので、
手当たり次第写してしまいました。
帰宅後はそれらの名前を図鑑で
調べるのが常であり、毎度の楽しい
作業です。
加齢とともに植物の名前も
忘れることが顕著で、
情けない次第です。
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楽しみ (YUJI)
2024-09-07 08:33:24
うんうん、わかりますよ。
家に戻ってからいろんな花の名前を調べて
そして初物だったりするともの凄く嬉しい。
そういった時間も至福の一時ですよね。
私もくろがね線の貨車をずいぶんと調べましたけど
アッという間に時間が過ぎていきました。
それでは。
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Unknown (中山)
2024-09-11 03:34:56
yujiさん
ご共感、ありがとうございます。
私の場合は図鑑数冊で事足りるのですが、鉄道関係の諸々を調べるというのは、
かなり大変なのでは、と想像します。
仰る通り、好きなことについては、いくらでも没頭出来るものですね。
くろがね線は確かに素晴らしい、
生きた化石の様な鉄道ですね。
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