マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

謎のライス物てんこもり

2011-12-23 00:36:16 | Weblog




新世界。われらガキの時分、ニッカボッカ穿いたおっさんが千鳥足で
ときに「うおー!」なんて大声発していたヤバイ街だった。
今は観光バスが停まる、女性同士でも歩ける街に。隔世の感あり。
ここにある、DEN-ENという喫茶店。不思議なメニューが多い。





揚げパンセット 500円

スティック状の揚げたてのパンに、砂糖がまぶしてある。
油を吸っており、なかなかカロリーがええ感じ。





シャリマティー 350円
初めて聞いた。アイスティーとオレンジジュースを足してある。
オリジナルではなく、どうもそういうものがあるらしい。





出た。醤油オムライス。

辛子マヨ、下に甘辛い醤油あんが敷かれる。

 

 
ゴボウ、人参、ベーコンが入っていたかもしれない。
う~む、不思議な食感である。オムライスを食ってる気がしない。

チーズデミソースライス、ミートライス、豚チリソースライス、
ソース海老フライごはん重、目玉のせ甘辛ライス・・・などなど、

メルティングポット新世界で、めくるめく、変化球ライスの迷宮に踏みこんで下さい。

 

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胸にグッとくるサンドイッチ

2011-12-22 23:00:54 | Weblog

高槻市で愛用するのはサンドイッチ専門店「ピコリ」。 

歯が折れそうなほど固い、フランスパンに生ハムなんぞを挟むカスクートだって悪くないが、
柔らかい食パンにフィリングを挟む、日本のサンドイッチはときに癒される味。
土佐堀の「ビクトリー」、茨木の「大黒屋」、四条大宮「マルキ」なんかの変わらないのがいいな。
ピコリのフィッシュカツサンド、ツナ玉子キュウリのサンドイッチ。
ふにゃっとして、まっすぐ立たない柳腰。

 


私らの中学時代、昼食時のパンは購買部という場所で売っており、
カツサンドを食わんがために走ったさ。
なので、カツサンドには人一倍思い入れが強い。

ステーキ屋のビフカツサンドなど、そりゃ美味いだろうが、3千円とかになってしまうと、
余りに非日常すぎて、美味いと感じるものも感じなくなる。
日常的に食べる駄蕎麦がうまいのと同様、駄カツサンドこそがうまい。





ここにもたびたび登場する親爺が不調を訴え、実家にたびたび通った、この秋。 

友人に美味いパン屋と美味いコーヒーの在り処を聞き出した。
昔はそんなものなかった。今もない田舎だろうとタカをくくっていたら、
それなりにあるもんである。

まずは上野芝の「ブランジェリー・サンテ」。




今どきのオシャレで垢ぬけたパンではないけれど、
小さい店で実直に作ってらっしゃる気がした。
実家のガランとした部屋で、ひとり食うのも悪くない。





もう一軒教わった、深井の「パン工房KAWA」。 余りにでかい店で驚いた。
一画には、イートイン用の椅子がいくつかある。





ここは、焼き立てのナポリピッツァが食べられる。
サイズこそ20cmと小ぶりだが、マルゲリータ420円。
この値段でそこで食べられるなら、悪くない。
ただ、無料のコーヒーを小型の紙コップで出すなど、ケチくさい。
堺の傍若無人な客にはこうでもしなきゃ、バケツで汲みに来たりするのだろうか。


でも、どんなパン職人をもしのぎ、美味しかったサンドイッチが
中学の同級生が作って、届けてくれた手製のサンドイッチ。


美味いコーヒー欠乏症だったボクに、コーヒー入れて届けるよと言ってくれ、
届いたら、サンドイッチが付いて来た。
それがなかなかプロ仕様で、家庭の主婦のレベルではなかった。
 




うちのおかんも幼稚園の遠足の弁当などに、サンドイッチを得意技にしたのを思い出した。

P子の親切が沁みた…ちょっと疲れてる時だったので、思わず涙ぐみそうになった。 
胃袋を攻められると、我ながらほんまに弱い。

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大阪スタンダード

2011-12-20 13:24:18 | Weblog




しっかりと甘く煮含めた油あげ。焼きどおしのかまぼこ
葱は昔ながらの細かい斜め切り。柚子が一かけ
これぞ大阪名物、きつねうどん





大阪船場にある「うさみ亭マツバヤ」。
先代の時代までは「松葉家本舗」という立派な名前があったのに、
息子さんたちに内紛か何かが生じ、今までの名前が名乗れなくなったという、
失礼だが冴えないことになってしまった

柔らかい船場ことばを操った、先代宇佐美辰一さんは職人の鏡みたいな人で、
麺とだし、具にとどまらず、丼も特注で焼かせ、着るものについても一家言あった。
塩のふり方一つで、塩味の立ち方が変わると目の前でやってくれ、マジックのようだった。



さて、きつねうどんにも食べ方というものがある。
まず、丼を正しく手に持ってもらいたい。

まず、全体を見回して、無駄のない調和を目で味わっていただきたい
そして香りだ。だしの豊かな香り、だが決して出過ぎることはない。
次にきつねを何度か箸で押さえるようにして、だしの中におあげさんの甘味とコクを
浸み出させて、だしをいただこう。

大阪伝来のだし。あっさりとしながら、まったりとした味わい。
これが「大阪の味です」と先代は言ったものだ。




そして麺へ行く。讃岐系のような力強い麺ではなく、柔らかく優しいのが信条。
讃岐に目覚めた麺食いにはたよりない、と感じることだろう。
こちらでは手打ちではなく、手もみうどんという。

麺をすすり、おあげさんを齧ると甘い煮汁がしみ出す。
違う食感が欲しくなれば、かまぼこがいいアクセントになる。
こいつも鈴廣や釜せいの分厚いかまぼこではだめで、
関西風のかまぼこで、薄手で一口半ぐらいでなくなるのがよろし。

美味いが、ガーン!な、なんだこれは!!とくるような漫画的な美味さではない。
えっ…ふつうやん…という美味さ。





大いなるスタンダード。どギツイことのない良心のうどん。きつねうどんはこの店から始まったのだ。

余りに古い話なのでもしかしたら違うかもしれないという思いもあったのか、
強硬に元祖を主張なさることはしなかった。
大阪寿司の老舗「たこ竹」は昔、うどん屋もされていたとかで、
初代はそこの出身。うどんを出す時に、小さな竹かごにきつねの甘煮を
付けて出したそうな。客の方で、それをうどんに浮かべて食べ始めたのが最初だという。

でも、しみじみ、きつねうどんとはよくできた食べ物である。
無駄というものがない。抜群のコンビネーションで、この他に何が入ってもバランスが崩れる。





丼もこれぐらいのサイズ。つまりはこれ一品で腹いっぱいにするのではない、
ちょっとした虫養い。そこがいい。 今日びの丼は熱くて持てない場合も多い。
木製のレンゲでも付いて来た日にゃ、犬食いするしかないではないか。
若いモンに言っておこう。丼は手に持った方がかっこよく見える。 だしは丼から直にすすれ。



店のたたずまいは昔と同じ。出前の自転車が並んでいるのも昔風。
名店なのだが、ただのうどん屋でござい…という立ち位置は先代から変わっていない。
めったに通らないのだが、きつねうどん抜きにこの店の前を通り過ぎることができない。

 

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白昼堂々、高槻ウェスタンスイング・ストリート

2011-12-16 02:48:47 | Weblog

ジャズストリートで名高い、高槻わが町。
ですが、今度の日曜は、高槻はウェスタンスイングストリート。ウェスタンスイング一色にっつっても、
うちのバンドしかいねぇよ。
アタシにはこの愛すべき田舎ジャズ、ウエスタンスイングしかない。

しょうがねぇね。19歳の時、ナッシュビルでバディースパイカーのミュージックフェスティバルに行き、
ジョニーギンブルと会ったのが、毒虫に刺されたようなもの。
その後もずっと微熱は続いており…。

バイオリンはいつまでたっても、上手くならないねぇ…。





つい先日ムッシュに続いて、加藤登紀子さんにもあったんだけど、それはまた別の話。


12月18日(日)高槻オールズ 高槻市高槻町11-7 072-684-1345 
JR高槻・阪急高槻から5分。
13時半open 14時start 1ドリンク付 \3000

出演 マーベラス桜井&His Hot Fiddle Band
エルドン藤井司祭の年末説教(パチもんの)と、今年の一文字発表。


何のお構いもできませんけど、よければ覗きに来てね-。
ご近所お誘い合わせてしまったので、これでご近所に嫌われたら、わしゃ逃げます、確実に。

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ウエスタンスイングのピアノ

2011-12-08 10:04:51 | Weblog

音ネタを少し。

   


ウエスタンスイング普及協会常任理事としては、この音楽を一躍有名にした
ボブ・ウイルスに触れないわけにはいかない。

分厚い伝記本もあるのだけど、そのうち訳そうと思いながら今に至る。
ボクの英語読解力をもってすれば後100年ぐらいかかるかも。古文書ぢゃあるめぇし。

ボブはこんなカウボーイハットの姿をしているが、そもそもやりたかった音楽は
ダンス音楽であり、すなわち当時のジャズであった。

ボブ・ウイルスとテキサス・プレイボーイズの正ピアノを務めたのが、アル・ストリクリン。
それ以前は、トミー・ダンカンが弾いていた。
トミーがボーカルに専念するにつき、アルを迎え入れた。


   


Al Striclin (1908-1986) 
 
オレは、カントリー音楽なんて聴いてこなかったよ。やってきたのはすべてジャズなんだよ。
アールハインズの影響を受けて、リオグランデ・セレネイダースっていうデキシーランドジャズバンドにいた。
1934年、ハイフライヤーズでピアノを弾いてた頃、ボブウイルスが週30ドルでやんねえかって言うもんだから、
ウェスタンバンドで弾いたこともなかったんだけど、ま、入ってみた。
ボブと一緒にやるのはジャズと違いがなかったんだよ。オレね、同じことを二回よう弾かんねん。



      

Moon Mullican (1909-1967)

ムーンはヒルビリーブギースタイルのピアニスト兼シンガー。
クリフブルーナー&テキサスワンダラーズに在籍。のちのロカビリーピアノ、ジェリーリールイスに
多大な影響を与えた男。チェロキーブギーは彼の代表曲。
なぜムーンかというと、野村克也のような月見草…なわけはない。
夜っぴてピアノを弾いて仕事してたからとも、密造酒のムーンシャインから来たとも言われるんだが。


      


彼らに多大な影響を与えたジャズピアニストの一人は、ファッツ・ウォーラー。
シンガーとしてもソングライターとしても名高いファッツ。 左手は平行移動してベース音を
叩き出すストライド奏法。 もちろん、カウントベイシーも影響されている。


    


そして・・・彼女は、わがHot Fiddle Bandのピアニスト。 カトリーヌ中野。
最近、ニコニコ弾けるようになってきた。幸せそうに弾いているのが一番いい。


12月10日(土)・・・はっ、今日だ。 堺FUZZでムッシュかまやつ祭りがあり、
我々も参戦します。ムッシュとの共演もあります。
おいで下さいまし。

    

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