独身時代、よく冬になると中国鍋を作った。
それは扁肉(ピェンロー)というもので、白菜と豚肉ぐらいしか入らないもので、
塩味、胡麻油をきかせたもの。 舞台美術家の妹尾河童氏の本で見憶えたものだった。
汁をできるだけ残し、おじやにする。その時は冷たいべったら漬けがベストとあり、
なるほど、べったらの冷たさ快感だった。
さて、今回は台湾の鍋。知る人ぞ知る、石頭火鍋(スートーホーコー)。
場所は大阪三ツ寺筋。 台湾料理「紅爐餐廰(ホンルーサンテン)」 覚えにくい。
前菜はキュウリ酢漬け、ザーサイとミミガー、豆腐麺。 ビールがごきげん。
パリパリ…具だくさんな春巻き
蜜汁火腿 台湾生ハム、揚げ湯葉、レタスのパン包み 蜂蜜をつけて。
これがやたら旨い。おかわりしたいが、ここで腹を膨らませている場合ぢゃない。
海老料理は選択できるが、小海老を炒め、レタスで巻くものに。
もうたまらねっす。 ビールから紹興酒に切り替えた。
飲まない人たちと一緒なんで、グラスで注文。
いけねっ、スイスイ~っとなくなって行く。
黒砂糖が出されたが入れない。日本でもレモンやザラメを入れたりする人がいるが、あれは正しくない。
酒を自家製していた時代、客に酒を出す際、「うちのお酒なんて未完成ですので、
どうぞ砂糖を入れて飲んで下さい」と謙譲の姿勢として勧めたものだという。
それを額面通り受け取った日本人が伝えた風習なのだ。
知ったかぶりの老人が頑固に勧めようが、入れて飲む必要はない。
シジミの醤油づけ こういう台湾料理の一品、好きだなぁ。
こっちは蜂の子の炒めもの トウガラシでピリカラに。
さて、メインである、石頭火鍋(スートーホーコー)に
全部小姐がやってくれる。まず、胡麻油を熱し、豚肉と玉ネギをサッと炒める。
一旦取りだし、野菜を入れて、その上から炒めた豚&玉葱。
鶏ガラのだしをたっぷりと加える。
具材はなんでもあり。トマトまで入る。
こりゃ冷蔵庫の掃除に持ってこいだなぁ。
沸き立って、全部がしんなりしたら食べどき。
最初に鍋のスープを飲ませる。 美味い。特に調味料が入るわけでもないのに、
ガラスープだけで、こんな味になるとは。
醤油と生卵、葱が入ったタレで食べる。
うんめぇ~~!!
アラアラという間に、鍋がカラになって行く。
締めは中華麺。
ほんとはこれを引き上げて、おじやと行きたいが、そこまで胃袋に隙間あらず。
↓ は年末のご挨拶。
しばらくサイレント画面になってますけれども、 故障でもなんでもありませぬ。
まま、おっつけアップいたしまする。 明日は大晦日。年を越えてしまうかもね。
覗いて下さった皆様、ありがとうございました。
来年も辛抱強く、適当に、どうぞお付き合い下さいますよう。 よい年越しを。
紅爐餐廰 ホンルーサンテン 大阪市中央区三ツ寺通 北側