エスカルゴぢゃないよ。3匹のカタツムリが屋号。
聞きそびれたが、イタリアでは何らかのいわくがあるのかな。
カウンターに3匹が仲良く並んでいた。
まずはお盆の見本から、こちらの名物手打ちパスタを選ぶ。
分かりやすいサービス。口で言われるより目で見た方が早い。
アニョロッティとトロフィエを。
まず幕開けは泡で、フォンガロ・ヴェネト。
前菜に、シチリア風カルネミストのクロスティーニ。
ああ、言葉がわかんねぇ。名前が覚えられねぇ。
だから赤毛ものの芝居は苦手なんだぁ・・・。
シチリアはご存じ、イタリア南端にある島。
コーザノストラ発祥の地。
クロスティーニは温かいリエットのようなもん。カルネミストは肉盛り合わせみたいな感じか。豚肉と鴨肉のミックス。
パンがいっぱい食べれてしまう・・・
ローマ風コッパ温製サラダ仕立て
豚耳・ホホ・タン・モツなどのフロマージュ・テットのような。
早い話ホルモンの寄せハムみたいなもん。
考えりゃこれも豚、オーダーに芸がなかった・・・。
自家製のフォカッチャ。
母を思い出すなぁ。フォッカチャ~~ン・・・
手長海老のサルディーニ島風グリル・カラスミとオレンジの香りのモリーカ・ディ・パーネ (長いわっ!)
サルディーニとは長靴型のイタリアの西、地中海に浮かぶ島。
モリーカ・ディ・パーネとはなんのことはない、焦がしパン粉。
パーネはパンね。ややこし。
手長海老っていつも食べてから思い出すのだけど、スタイリッシュではあるが、身がほんのちょっとしかないのが腹立たしい。
白のグラス、ファランギーナ08
いざパスタの部へ。
店としては手打ちパスタも食べてほしいのだろうけど、こちとら今までママーだオーマイだとニッポンのスパゲッティを食いつけてきた人間。セモリナ粉のデューラムなんてここ十数年のこと。洋食屋から喫茶店まで麺類には特別な思い入れがある。スパゲッティは生麺に非ずだが、あの乾麺の噛み応えと喉ごしは捨てがたい。各店ともどうかスパゲッティは大事してね。
でも!今日のところは手打ちを味わおう。
活アジとフレッシュトマトのトロフィエ、万願寺のソース和え。
トロフィエ、松明のような形だからこの名があるのだろう。
リグーリア州というから、陸地のもっともフランスよりの州。
明治維新まで独立国家の寄り合い所帯だったというから、イタリアは州が変われば特徴も人種も変わってしまうというから面白い。色男ベルルスコーニ首相も殴り倒されるわけだな。
ドルチェット・ダルバ05 (ピエモンテ州)
バローロ、バルバレスコが有名なピエモンテ。これはドルチェット種のブドウを使用。
北海道・白糠鹿のアニョロッティ 発酵バターと鹿のスーゴのソース
エゾ鹿を挽きラヴィオリに詰めたもの。スーゴとはだしの意味。パルミジャーノもたっぷり。美味いっす!
藤田政昭シェフは多彩な手打ちパスタの使い手である。一か所で各地のパスタが味わえる店は本国にもそうそうない。
ボリュームあるメインは3人で取り分けて十分。
花巻石黒農場のホロホロ鳥のカラブリア風唐辛子煮込み
真っ赤に見えるけど、辛くない。
カラブリアは長靴の足の甲からつま先にかけての州ですね。
エスプレッソをシメに。ドルチェまで行けなかったが大満足であった。満足に大をつけるヤツは幼稚でキライだけど。
タベルナ・デッレ・トレ・ルマーケ 大阪市北区西天満5
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