過日行われた、日本ソムリエ協会の重鎮、樋口誠さんの受賞パーティー。
元の勤務先、ホテル日航大阪のセレブリテは会場に入ろうという人でギューギュー詰めだった。なんか暗いニュースの多い世の中、こういう明るいことに乗っかろうという人が多いと見た。もちろん樋口氏の日頃培ってきた人望もある。威圧感を与え、重畏怖感を持たれるソムリエも多い中、彼は関西風で弁舌立ち、軽妙を持って知られる。
商売の街大阪で、客を威圧するソムリエではどもならん。客を笑わせたり楽しませたりして、ワインを一杯でも飲んでもらった方がいい。ワインを愛する客のニーズも、土地土地によって異なる、サービスマンだって違ってくるというわけ。
東京と大阪では、パーティーのフードの減り方が圧倒的にちがうなぁ。東京はパーティー慣れしてる風な、スマートな立ち振る舞いの客が多く、グラスワインを手におしゃべりが主体で、フードには余りとやかく言わない・・・そういうフリをする。なので、ごっそり余るなんてことが多い。勿体ないことこの上なし。一方大阪ではフードはパーティーの成否を分けるかなりのウエイトを占める。客もしっかり食べる。まぁ見事なぐらいだ。
挨拶が続いている中、ス~ッと何気なく移動しながら下見し、いかに効率的に移動して料理をゲットするかをシミュレーションする女性客がいた。目の動きで分かるってなもんだ。万引犯かっ。
料理を勝ち取ってきて、我が陣みたいなテーブルに運ぶのって、なかなかカロリーのいる作業だ。ひと様に運んでもらうのも気を遣うし、慣れないスーツでヘトヘトになる。なので、ちょいちょいとつまんで終了ってなことが多い。もうちょい若けりゃ猛然と駆け回るであろうが。
スマートにしっかり食べる方法はないものか。まず徒党を組まないこと。鳥が巣へ餌を運ぶ方式では限度があり、身内で終始する危険性がある。パーティーとは回遊することに意味がある。せいぜい挨拶し顔を見て名刺を交換することだ。なのでダラダラ飲食しても意味はなく、メリハリをつけて動くことが重要。食べるところは食べる。メインも狙うべし。さっと摂取し、皿を置いて回遊を開始すべし。その繰り返し。
・・・なんて言ってても、前菜だけでおしまいみたいになってしまった。やむを得ぬ。
という訳で、帰りになんか食べに行こうやということになった。異存はない。
鶏レバーペーストのカナッペ
砂ずりかなコンニャクかな・・・忘却。
鶏皮うまし
レバーのカルパッチョ
ポテサラ 男の美学はポテサラにあり!
オムレツ プレーンのオムレツのなんと旨い・・・
カマンベールフライ ごま風味
車海老フライの大盛り ちょいっと他のレンコンなども揚げて付けてくれている。
いくらも手間のかかるものでも、原材料のかかるものでもない。
だから付けて喜んでもらう。勝井さんの明快なサービス論だ。
(もちろん時と場合によるので、ない時もあるよ)
タルタルソースがうめぇ。これだけでワイン飲める。
カリカリに焼いた豚足 ここの豚足旨いなぁ。
ちょいと肌寒かったので、熱々のオニオングラタンスープも。
山形牛フィレ肉のビフカツサンド こりゃたまらん。
タラコのスパゲッティー カツイにこんなんあったんや。
デザートもたぶん・・・サービスかな。
もちろん、使う金額にもよります。でも、なんかしてくれるのが勝井氏。
食べたりぬパーティーの後の洋食も佳きかな。
ホテル日航大阪 セレブリテ 大阪市中央区西心斎橋1
グリルKatsui 同 東心斎橋1
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