ねぎそばが登場すると、いよいよ冬も深まって来る。
鷹峯の九条ねぎはそこらの葱とはちがい、軟らかく甘みがある。
厳冬期、中にとろりとしたあんができる。
これを指で舐めれば、甘い。
いつものごとく、そば味噌で始める。
お母さん作の一品がそそる。
いわしの生姜煮
牡蠣そばのぬき。
ぬきは台(蕎麦)を抜いたもの。お腹を膨らませたくない酒飲みには有難い。だけど通をきどっているようでなかなか注文しにくい。
メニューに載せられていると、堂々とたのめる。
牡蠣は赤穂坂越産。身がぷっくりとして縮まない。
大根おろしを少しずつ足せば、みぞれ鍋風にもなる。
こいつを一口すすっては、燗酒を一杯。酒は島根の豊の秋。
うう~ん、こりゃたまりません。
蕎麦は茨城の常陸秋そば。
やはり夏場より今時分の方が蕎麦はいいなー。
まだ美味しくなるという若き店主、もっと高いレベルを目指して、
でも庶民性は失わないでもらいたい。
小遣い銭でふらっと入れるのが蕎麦屋だからねー。
なにわ翁 大阪市北区西天満4(老松町)
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