マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

とろふわっ…歯なんていらない、大阪・関東焼き鰻の雄!

2017-08-22 02:26:59 | 大阪

まだまだ暑い。こうなりゃ、食べ物で体を起こしてやるしかない。

以前もアップしたが、谷町4丁目「鰻 にしはら」へ。







谷町4丁目で降りて暫時徒歩。 一帯は遊ぶところでは無く、ビジネス街。

目の前には北大江公園の緑が、おつな潤いになっている。





 

最初は、鰻の骨せんべい。 外国人なんかが見たらグロテスクに思うのかもしれない。

まぁ食ってみな、クリスピーだろぅ? 

 

さて、ここには酒肴に おつなアテがある。

かみしも盛り ¥600

左から、ヒレ巻き・向こう骨巻き・かぶと焼き 

 





キュウリと一緒に、うなぎ味噌。







少しつまんではクイッ・・・ 酒は紀州の黒牛など。

よくぞ日本人に生まれけり







白焼き ¥3200 は日本酒をふりかけて、炭火で焼き上げる。

山葵と九州のチョイ甘めの醤油だった記憶。

酒肴には最高。


そして…うな丼(中) ¥3600


ここでは通常竹串を5本刺すところ、ここでは6本。

柔らかいので、職人の手元が丁寧なのだ。

余りに柔らかくて、身割れを起こしているのが残念。






木のスプーンはついてくるが、何も考えず最初から使うなと言いたい。

やはり箸を使って、うなぎの身もほどけてから、使うべきだ。 けど付けて来るのは親切だな。




花山椒は自分でミルでひく。 これも最初からアホほどかけてる奴を見たら

腹が立ってくる。






しかし、この王道さかげんはどうだ。 

味蕾から鼻へと抜けて行く醤油の香気。

そして、口の中で蕩けて消える、官能の食べ物となる。

こいつは是非いっぺん味わってみてもらいたい。


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東西の若旦那お連れして、関西風地焼きの店へ

2017-08-22 01:56:54 | 大阪

茫日、朝まだき、都島区の鰻の老舗、「魚伊」へ。

この日は月刊あまから手帖の撮影でやんす。 

 



江戸から続く老舗ですが、厳密には川魚の卸として。

パイロットショップのように、隠居所を直して食べられるようになり、

がぜんその名を知られるようになった。

関西焼だが、東京の若旦那がこれって関東風…?って、見間違ったぐらい。

大体が関西風は庶民の味で、市場で焼いてたりするもんだから、手荒い。

手を掛けて、大事に扱ったら、輝きを増すというものかもしれぬ。







こいつは撮影の合間の昼ごはん。

ほんとは丼を持ってがっつきたいところだが、 郷に入ればなんとやら…。

ええ、お重だってね、いただきますとも。







上方落語を代表する若様ってぇと、やはり、この人をおいて他にいないでしょう。

 桂 米團治

江戸落語からは、この人も血統からいって若様だよなぁ。

 林家 正蔵

お二人の父親、米朝・三平…なんと、これが同い年でグルメでもなんでもなかった。

というのが可笑しい。

今回は、「鰻・天ぷら・そば」のことで張り合っていただいた。


さてこの「魚伊」、隣りに立て場を持ち、各地から送られて来た鰻の泥を吐かせる。

社長に聞いたが、泥を吐かせるというより絶食状態でないと、鰻は運搬で死んじゃう。

その興奮状態を、冷たい水にさらすことで落ち着かせ、ストレスを和らげてやるのだそう。








いい鰻のことを青手とか青うなぎ、なんてことを言うが、

これが青手である。 ちょっと群青色してるでしょ。

だけど、これ見て、「うまそ~」って奴は聞いたことが無い。






顔がネズミみたいだから嫌だとかね。

小骨、ぬるっとした皮目、泥臭さ…このあたりが嫌いな理由ベスト3。

皮目と身の間にコラーゲンと脂肪があり、こいつを炙ることによって沸き立たせ、

うま味に変えてやらないといけない。その辺りが焼きの技術なのだ。








正蔵さんの手ぬぐいと扇子。

ちゃ~んと手拭いにはうなぎの絵が描いてあって、

こういうさりげない気遣いが粋ってもんぢゃないのかい。え、おまえさんよ。


てなことで、あまから手帖8月号は、絶叫発売中~~~!!







遅れに遅れ、周回遅れみたいなブログだが、

やっと今回は追いついた。



賢明なる読者諸兄姐…アタシの実力はこんなもんぢゃありません。



鰻の記事は続くヨッ!




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