そうだ、山を越えて蕎麦食いに行こう。
そう思うと矢も盾もたまらず、高槻市から亀岡へと向かった。
目指したのは、亀岡の「拓郎亭」。
しかし、午後の休みに入ってしまっていた。
やっぱ蕎麦屋は通しでやってもらいたい。
昼酒を楽しみたい人も少なくないだろうから。
で、周辺の蕎麦屋へと急きょハンドルを切った。
亀岡から一番近そうな場所ということで、越畑の「まつばら」を目指すことに。
近いったって、結構ありそう。
やっと見つけた看板には、ここからまだ車2分とある。
2分でなど行けなかった。
何にもない、里にひょっこり出てくる新しい民家風。
越畑フレンドパークと名前が付く。
働き口がなく、高齢化が進んでいく地元救済策として助成金をうけて、
蕎麦屋をひらき、受け皿としたといったところ。
バイクのツーリング客などもいた。
過疎の村で、農村の姿を残しながら生き残って行く、
一つのサンプル事業となっている。
入口のところで地元の野菜をちょっと売ったりして、雰囲気は悪くない。
店内はゆったり。右の打ち部屋で蕎麦が打たれる。
ちょっと手荒いが、そこは山家の蕎麦である、固いこと言いっこなし。
左手の窓の外には・・・
こんな景色が広がる。
山のマイナスイオンっつうか、前菜がわりに深呼吸を。
蕎麦にゃ日本酒と行きたいが、道路交通法がなくても
ここで酩酊して山道を帰れるだけの自信は毛頭ない。
揚げ蕎麦ポリポリやりながら、蕎麦茶でかっぽれ。
なんだか、冴えないなぁ~。
場所は箸袋の裏に。
ものすごいざっくりしてる…。
ざるそば大盛り ¥1150
蕎麦粉は季節には地元産もあるけど、ブレンドだと聞いた。
麺はちょいと細めで歯応え、香りあり、つゆも割としっかりしていた。
ふん、こりゃなかなかいい。
こっちは天ざる ¥1470 何でもない野菜の天ぷらが旨い。
そりゃあこれだけ走らして来て、旨く感じなきゃウソだろう。
そば湯はしっかり濃いパターン。
緑は色濃い。
さぁ、山越えして帰らねば。
フンドシ引き締めて、アクセルを踏み出すのだった。
ポテチン。
手打ちそば「まつばら」 京都市右京区嵯峨越畑鍋浦 11~16時(冬季は~15時)