勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Atelier Key-menの社長さまご来寺

2022-12-06 22:39:54 | Weblog

今日は滋賀県東近江市より「Atelier Key-men」の社長・村井さま御夫妻にご来寺いただいた。とても明るくて気さくな人柄で、楽しいひとときを過ごさせて頂いた。

Atelier Key-menさんはハンドメイドの照明器具を製作されている会社で、銅材を中心とした温かみのある器具は美しく見る者の心を和ませてくれる。間もなく完工予定の山門工事だけど、明かりが灯った状態の景観も大切にしたいと思い、Atelier Key-menさんの照明器具を付けたいと思った。

周りの材木と何とも馴染んだ一体感。銅の風合いが心地よくて柔らかな明かりは、ご来寺の皆さまの足元をちゃんと照らして気持ちよくお出迎えできると思う。

今日は電笠の部分の角度を微調整頂いた。すると一層美しい印象となり、厳かさえも感じる。遠路ご来寺頂いた社長さま、本当に有難うございました。

照明器具のことに関しては、また続きも書きたいと思う。

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心フラットな時間

2022-12-05 22:03:09 | Weblog

今日は午前中に大人のお茶のお稽古があった。内容は子ども茶道教室とほぼ同じだけれど、心がフラットになる精神修養の時間にもなっている。でも心のなかでは時々思う。今の時代になお、世界では戦争や紛争、飢饉や天災が起こっているのに精神修養の場と時間が持てることは何と幸せなのだろうと。心がフラットになる時間があればこそ、御仏への畏怖心も高ままり拝むことを中心とした毎日を過ごせているのだと思う。

画像は繍仏・千手観世音菩薩曼荼羅(勝福寺蔵)

午後からは、心が高揚するような電話をいただいた。令和5年の弘法大師御誕生1250年記念法会関連のことで、現時点では進展できるかどうか分からないけれど、もし進展して具現化するようなことになればきっと、ご来寺の皆さまにとても喜んで頂ける一行事になると思う。

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檀那寺(菩提寺)の役目

2022-12-04 22:25:17 | Weblog

今日は午前午後共に法要があった。午後からの法要は寺での満中陰だったけれど、本堂には故人さまの位牌とGikoohの一人。故人さまは生前に永代供養の手続きをされており、今秋にご逝去されている。直接のご子息はおられないけれども、遠方にお住まいのご親族からの満中陰のご依頼もあり、法要開始の時間をお知らせして厳粛にお勤めをさせて頂いた。

永代供養を申し込まれる諸事情は様々だけれども、故人さまが檀那寺(菩提寺)と繋がっているというのはそういうことで無縁仏になることはない。Gikoohも故人さまが生前のお元気な折に「〇〇さん、亡くなられた後のことは心配されんでも大丈夫。お寺で供養させて頂きますから心配は無用」とお約束をしていたので、とても安心されていた。

貴方さまは、ご自身が人生の最期を迎える時のことは考えられたことがあるだろうか?それぞれの檀那寺とは密に繋がっておられるだろうか?魂が無にはなることはないから、ご家庭や寺など、御霊を供養してもらえる環境を持っておかれることをお勧めしたい。

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彩色師・篁千礼さんご来寺

2022-12-03 22:06:31 | Weblog

朝は初霜が降り、冷え込みが厳しかったけれど、日中は寒さも緩み清々しい1日になった。

今日は彩色師・篁千礼さんにご来寺頂いた。勝福寺では、来年令和5年6月12日~18日までの1週間、弘法大師御誕生1250年を記念して彩り豊かな期間になることを願って行事を計画している。その中心として、お大師さまの幼少期(5,6歳頃)のお姿、稚児大師の御尊像を新調し、法会期間初日の12日、開白法会にて初公開させて頂く予定だ。

その稚児大師像が完成した同時期に、仏師さんに尊像の3Dスキャンをお願いして、高さ10cmに縮小したミニ稚児大師像をこしらえた。木像の本像は良い意味で簡素な彩色だが、ミニの尊像は極彩色を施して後世に伝えたいと思った。勿論、資料に基づく色彩でだ。

彩色師のお人を誰に委ねるべきか…。御仏の智慧に肖りたいと拝む日々を重ねるなかで、篁千礼さんという素晴らしい彩色師と勝縁を頂くことができた。木彫の本像の方も、御仏のお陰に肖った仏師さんだった。有り難かった。

篁さんと言えば、仏像を毎日の生活のなかで楽しむことを提案する「イSム」(株式会社MORITA)の彩色師としても著名で、この世界ではカリスマ的な存在といっても良いと思う。6月に依頼させて頂いて半年後の12月3日、見事に仕上がったミニ稚児大師像を遠路よりお納め頂いた。事前に何度も画像は確認させて頂いていたものの、本物を拝見した時の感動は息を呑むほどだった。素晴らしい、素晴らしすぎる…。

御尊顔全体の端正な雰囲気、最も感激したのが眼の輝きだった。幼少期のお大師さまが、夢のなかで御仏たちと楽しく語らっておられる様子を表現したのが稚児大師像だから、気持ちが高揚した時の眼の輝きはいかほどだっただろうか。それが見事に表現されているではないか。そして、着物の文様、蓮台蓮肉の細い筋に至るまでの精緻な彩色、どこを見ても篁さんの技術の凄さを窺える素晴らしい稚児大師像になった。有り難かった。

今日はお昼前にJR総社駅にお迎えにあがり、その後夕方まで貴重なひと時をご一緒させて頂いた。とても心穏やかなお人で、気品に溢れた素敵な人柄だった。貴重な一期一会の出逢いに感謝。

山門での記念写真は、篁さんのお連れさんに撮影頂いた。

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師走始まる

2022-12-01 21:35:04 | Weblog

あれほど温かかった11月も過ぎ去って、この時期らしい寒い師走の12月が始まった。急激な気候変化に伴う体調管理にご留意を。

さて、今月は檀務が若干落ち着く一方で、勝福寺に初めてご来寺予定のお客さまもおられる。新たな出逢いに感謝の一カ月になりそうだ。

 

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