勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

秘鍵大師公開終了

2018-11-16 22:19:11 | Weblog
14日(水)より3日間にわたって拝観頂いた「秘鍵大師」の公開を無事に終えることが出来た。ご来山頂いた多くの方々に心より感謝申し上げたい。弘仁9年(818)、嵯峨天皇様や宮様達がお大師様より般若心経のご進講をお受けになられている時に、お大師様が文殊菩薩と一体になられて利剣を持たれたお姿(秘鍵大師)を想像すると、当時の情景が目に浮かぶようで胸が熱くなる想いだ。

Gikoohは高野山高校時代に、高野山で施行されていた「真然大徳1100年御遠忌」という大法会にお手伝いで1週間ほど出仕させて頂いたことがある。とある場所で、御供物献上の為に厳重非公開のお大師様を拝させて頂いたことがある。物凄く古いのだがお大師様がまるで生きているように生々しくて、極限に緊張して硬直状態となったGikoohは、しばらくその場から動けなくなった体験があるのだが、実はその高野山のお大師様と、勝福寺の秘鍵大師のご尊顔と雰囲気が似ており、並々ならない法縁を感じている。

今回、その秘鍵大師をご覧になられた方々は、お大師様のお導きによるもので、きっと何らかのお加護をお受けになられると思う。次回の一般公開は考えていないが、秘仏として国の安寧を祈り続けたいと思う。

本堂でのお勤めの後は、客殿でお菓子とお抹茶と召し上がって頂いた。
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