勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

内藤理恵子先生(宗教学者)の講演を拝聴して

2018-06-29 22:21:15 | Weblog
今年も間もなく上半期が終わり、下半期へ折り返そうとしている。6月最後の1週間も、常の所用に加えて護摩供や本堂掃除、草刈りなど多用の日々だった。

それぞれの業種はそれぞれの向上を願って、様々な研修会やセミナーなどが開催されていると思うけど、僧職の世界も同じで、1年間には大河の如く、多くの情報が流れてくる。時間的な制約もあって、Gikoohの場合は、時間の浪費を避けたいこともあり、講義内容は事前に吟味することを心掛けている。

今日は、真言宗御室派の広島宗務支所による教学講習会が「高野山福山別院」で開催され、宗教思想の指針を提唱するエキスパートとして知名度を上げつつある宗教学者、内藤理恵子さんの講演を拝聴してきた。「葬送の激変と密教の次世代布教を考える」というテーマで話が展開されたが、葬送事情の最前線を踏まえて、家族葬や直葬の実態と、その裏側にある社会問題など、国内の様子をおよそ垣間見ることが出来た。そして何より、先生ご本人が信仰心篤く、真摯に次世代布教の具体論を多くお示し頂いたが、Gikoohは多く感化されるものがあって、今後応用出来ればと思っている。

今回、遠路、隣県まで足を運んでお話を拝聴しながら、聴くことが叶って良かったと何度も思ったのだが、Gikoohの分からないところで不思議な力が働いて、聴かせる環境を与えて下さったのかなとも思った。

最後に、素晴らしい教学講習会を企画・実行頂いた真言宗御室派の広島宗務支所の皆様、そして会場をご提供頂いた高野山福山別院様に感謝申し上げたい。南無大師遍照金剛
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