勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

日記

2013-12-09 22:37:42 | Weblog
午前中は林鶴山さんのお宅へ伺い、午後からは如常の1日。今夜はこの辺で。
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12月8日は成道会

2013-12-07 20:38:26 | Weblog
12月8日は成道会。お釈迦さまが悟りをお開きになられた日だ。成道会について、昨年12月8日の日替わりで書いた記事を紹介したい。

◇◆◇2012年12月8日のGikoohの日替わり法話より転載◇◆◇

藤井敏哉先生著『百華宛』の学生向きに書かれた「仏陀」を参照しながら、成道会について少しお話をしようと思う。仏陀のことを知る上において、Gikoohが高校2年生の時に一番最初に出会った教科書ということもあって馴染み深い1冊だ。120ページで完結されているというスマートさもお気に入り。

西紀前566年にインドのルンビニー園(現在のネパール領域)で釈迦国の王子としてご生誕されたお釈迦さまは、29歳で出家、その後激しい苦行生活に入られた。幼少より物事を深く考えるご性格で、それらの伝承は多い。お釈迦さまの出家に関しては、故郷・釈迦国の放棄、両親、妻子との別れ等、数々の衝撃的な事実はあるものの、単なる厭世(世の中や人生を嫌なものと思うこと)や遁世(世間を避けて仏門に入ること)ではないことを申し添えておきたい。

その後、人生への様々な悩みを解決する道を求めて6年間の旅が始まる。ところが、どんなに精神を苦しめても疑問は益々深まるばかり。。。やがて、これらの苦行は現実の矛盾から逃避するものであって人生の根本苦(生老病死)を解決するには至らないと結論し、苦行を捨て去ることを決意された。お釈迦さまの苦行は言語に絶する壮絶なものであったことが伝えられるが、この間の体験を通して誰も及ぶことの出来ない強固な意志や精神を鍛え上げられたと推察される。

*苦行を誤解されたらいけないのでGikoohの修行体験から私見を書くこのだが、苦行を通して得たものは非常に多く、後々の人生において役立つことが多い。

やがて、苦行林を去られたお釈迦さまは、村娘スジャータの供養した乳粥により体力を回復された。人生の根本苦を解決する方法が見つかるまでは決してこの座を立つまい」と誓い、その後49日間、アシヴァッタ樹の下で瞑想に耽られた。しかし、次から次へと襲い来る心の悪魔の襲来が瞑想を掻き乱し、悟りへの努力を妨害しようとした。しかし、それら1つ1つを降伏させ、やがてこの世の真相、人間の根本的な矛盾と心の姿を徹底的に見届ける瞬間を迎えられることとなる。

12月8日の早朝、幼少から迷い、悩み続けてきた苦しみの一切が消え失せて「仏陀」となられた。御年35歳。仏陀とは「目覚めたる人」「悟った人」という意味だ。先ほどのアシヴァッタ樹だが、この樹の下で悟りを開かれたので菩提樹と呼ばれている。◇◆◇以上◇◆◇
12月8日は全国の仏教寺院の多くでお釈迦さまが悟りを開かれたことを記念して成道会という法要が修されている。
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Gikoohの子育て論?

2013-12-06 22:31:36 | Weblog
如常の1日。朝から掃除中心の1日になった。昼前、玄関のチャイムと共にゆうパックが届き、長細い大箱を見た瞬間、「岩国レンコン!」だと分かった。岩国の寺で住職をしている友人(当日替わりに時折登場)から、今頃の時期になると届けられる。岩国レンコンは穴が9つある珍品で、「見通しが良い」など縁起を担ぐ由縁がある。切り口からは長い糸を引き、食感も良く、どんな料理をしても上品で美味しい。御本尊さまにお供えをして、その後、レンコン料理第一回は筑前煮で戴いた。高野山高校から約25年の付き合いになる彼とは、今も年間に1~2回程度会う機会があるが、有難い。

さて、一昨日の続きを少々…。

Gikoohはfamilyで出掛ける時は、街にも出るけれど寺参りが多い。その道中は自然から感化されることも何かと多く、まさに心を洗う瞬間の連続だ。人生経験の浅い子供達がゲームや文明からではなく、自然が織りなす環境に身を置くことが精神の成長を促すと感じている。

点の連続は1本の線…。1人の親として、子供達への接し方は十人十色だと思う。親が仕事に熱中している時も、文明社会に翻弄されている時も、子供はやがて大人になるのだから純粋無垢な限られた時期に何を為すべきか常々考える必要性は高い。子供に急に何かを求めても、子供が大人になった時に何かを求めても、過去の蓄積が結果となって表れるのだから、その時その時を大切に過ごしておかなければ後の祭りになってしまう。

先々の結果は分からなくとも1つの点(日々の生活態度)を大切にして、将来、1本の線となるよう努めたい。
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先日は信仰の旅へ

2013-12-04 23:33:20 | Weblog
ここのところ何かと用事が多く、日替わりも4日ぶりになった。暦も12月になり、月日の流れの中で時間を無駄にせぬよう、計画を立てて物事を進めていきたいと思っている。

ところで、Gikoohは1日~2日と家族で信仰の旅に出掛けてきた。「点の連続は1本の線」という名文句を、かつてお世話になっていた智辯学園の当時の理事長先生が度々おっしゃられていた。Gikoohは檀務と修法以外は家族や親族と過ごす時間を大切にしているが、今夜は遅くなったので続きはまたの機会にしたいと思う。
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