勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Gikoohの好きな孔子の論語

2012-05-02 22:30:55 | Weblog
如常の1日。4月は常の檀務と寳燈展の準備や片付けで寺務仕事が滞り気味だったので、今日の午前中は寺務をした。午後からは幼馴染の友人が仕事の合間に立ち寄ってくれて、2時間ほど久々に色々な話をした。一緒に自転車で郷の街中を走りまわっていた子供の頃がついこの前の出来事のようで、物凄く時の流れを感じた。そんな彼は今、ある組織の重要な役職についており、幅広く活動している。

(気学的に考察)人生を富士登山に例えると42歳頃で頂上に到達する。頂上付近は比較的穏やか(約10年ほどか)で、それに加えて上り坂と下り坂の景色も見渡せる。上りの世代は、下りの世代の様子が分からないから人生の諸先輩の経験を参考にすることが欠かせない。「故きを温めて新しきを知る。以て師となる為し」(孔子)。下りの世代は、経験は豊富ながら上り坂の様子を見ることは出来ないから、逆に若者の意見に耳を傾ける必要がある。Gikoohは世を良くする為には、この世代間のバランスがとても重要だと思っている。

頂上付近にいる世代の人は、世の中の色々な世界や世代を多角的に垣間見ることが出来るから、今後の日本の方向性を見出す上において大事な役目を担うのが自然だと思う。幼馴染の友人が40歳付近で、組織の中心にいることをとても嬉しく思う。

孔子の有名な論語で、
「われ十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、
五十にして天命を知り、六十にして耳順い、
七十にして心の欲するところに従いて矩を越えず 。」

Gikoohはこの中でも、「三十にして立ち、四十にして迷わず」という部分が特に好きで、でも、そうある為には日頃からの心得を示唆しており、とにかく日々の限られた時間は大切に過ごさねばならない。
コメント
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