勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

2月15日はお釈迦様がお涅槃された日

2010-02-15 20:36:07 | Weblog
2月15日は仏教を開かれた開祖、お釈迦様がお涅槃された日だ。朝、本堂の大涅槃図を拝しながら偉大な聖者のお涅槃を偲ぶと同時に、2500年経った現在に脈々と受け継がれているお釈迦様の御教えに接しられることをとても有難く幸せに思っている。

今日は急な檀務につき、日替わりをお休みします。
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valentine Day

2010-02-14 22:24:21 | Weblog
世間ではvalentine Day。Yahoo!の辞書によれば、3世紀頃にローマで殉教した司祭「バレンタイン」こと「バレンティヌス」の記念日だそうだ。やがて異教の祭りと結びついて、女性が男性に愛を告白する日とあった。

当時のローマ帝国は兵士の結婚を禁じていたという。バレンティヌス司祭はその政策に反対し、多くの兵を結婚させた。しかしそのことが罪に問われ、2月14日に処刑された。以後、バレンティヌスの恩恵を受けた彼らはこの日に司祭の追悼式を行うようになり、14世紀頃からは転じて女性が男性に「愛の告白」や「プレゼント」を渡す記念日になったという。日本では昭和11年よりチョコレートなどを贈る風習が起こったらしい。

歴史を少しだけ覗いてみて、神道や仏教徒の多い日本にとってのvalentineって一瞬考えたけれど、良いことは何でも取り込むことが得意な民族なので、今日では伝統行事と化している。本命・義理チョコなど耳馴染みになっている。

今年のGikoohファミリーには、な・ナント4名様からチョコやワインが贈られ嬉しい。Gikoohは仏教の聖職に就いているけれど、世界中の宗教に敬意を持しているからvalentineもすっかり生活に溶け込んでいる。素直に嬉しく有難い。

今週は多用となるため、来週あたりにファミリーでゆっくり戴きたいと思う。Gikoohはチョコもワインも凄く好きなので、それまでに食べてしまうかも知れないが…。
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仏教講講話へご招待

2010-02-12 22:28:03 | Weblog
午前中は法事があった。今日は供具団子とか生飯(サバ)など祭壇に供えられる御供物のお話をさせて頂いた。地方によって解釈の相違があろうかも知れないから説明を割愛するが、一々の供物の意味を知ることは先祖供養の道標となろう。これは何かの折に、それぞれの菩提寺にお尋ねを。

午後からは明日(13日)の仏教講話に備えて会場の準備をしたり、雑用をして過ごした。

勝福寺の仏教講話は檀家の有無を問わず、誰でも参加出来ます。時間は夜7時~8時半までで、会費は200円です。

受け難し人身をこの世に受けている間に、逢い難き仏法に遭遇されて、分厚い意味のある人生を送られることをお勧めします。
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香合立ての裏側を

2010-02-11 21:36:43 | Weblog
今日の総社は1日雨模様になった。それにしてもよく降る。

さて、昨日に続き今日は香合立ての裏側をupしてみた。お道具の裏側など目に見えない部分を見ることは珍しいかもしれないけれど、機械では出来ない手作りならではの温もりを感じて頂けたら有難い。アールの線や亀甲の模様が綺麗で、これだけでも見応えがある。

Gikoohは明日~15日まで檀務や法務で多用になる。日替わりはわずかでもupしたいと思いつつ、お休みの時があるかも知れず悪しからず。
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香合立て

2010-02-10 21:54:08 | Weblog
今日は一昨日の日替わりで書いた香合を飾る「香合立て」について。

香合は刻みの伽羅・沈香・白檀など香木を入れる容器のことで、香木で作られた物、陶器や磁器の物、桑や桜など木製で作られた物の多岐にわたる。

写真の香合は奈良の東大寺を改修した折に出た古材で作られた物で、精緻な不動明王が彫られている。Gikoohは大分以前からお不動様とは様々な場面でご縁を頂いているが、この香合を手にした時は感動で手が震えた。

この香合はよく使うのだが、平素の置き場所について「蓋をしてしまうと、せっかくの御姿を拝せない」とずっと考えていたのだが、先日ふと林鶴山さんに台をこしらえて頂こうと思い立った。そして出来あがったのがこれだ。雰囲気、大きさ、厚さのバランスが絶妙な逸品になった。明日はこの台の裏側をupしよう。たとえ小さな道具であっても、ただの台にさせない高度な手技は名工の由縁である。

香合は貴重な御香を保管するものだから、香好きであれば拘る人も多いのではなかろうか。Gikoohも香合は戴き物も含めて沢山持っている。ところが、昨年12月に京都の香木店で好みの極致ともいえるジャワ産の沈香と出合ってから、日本に2つとない木製の香合を持したいと思うようになった。Gikooh好みのそれを作ることの出来る人、日本全土の職人を見渡してみて林鶴山さんしかおられず、現在制作を依頼させて頂いている。完成すればこちらも紹介しようと思う。

さて、今日は5月の勝福寺仏教講話「特別法話会」でご来山予定の民謡歌手、守安睦夫さん(キングレコード)をお迎えし打ち合わせさせて頂いた。抜群の歌唱力でご参加の方々を喜びの世界へ誘って頂けると思っている。また詳細が決まり次第お知らせします。
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日記

2010-02-09 21:54:29 | Weblog
午後から茶道の稽古があった他は如常の1日。毎日が早く、平成22年を迎えてからもう40日も経過している。今夜はこの辺で。
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心遊ばせる時間

2010-02-08 23:34:13 | Weblog
午前中は法務局で用事を済ませた後、林鶴山さんのお宅へ伺った。林さんにGikoohはよく小物を作って頂くことがあり、先日は香合(沈香等の容器)を飾るための小道具をお願いしていたところ、今日完成しており頂いて帰った。またupしようと思う。

午後からは如常の1日。今夜は日替わりを書く時間が遅くなったのだが、つい先ほどまで法事で使う塔婆を8本ほど書いていた。日中と違い、夜はとにかく静寂なので落ち着いて取り組みたいことは殆ど夜か早朝に行っている。

明日は午後から茶道の稽古がある。Gikoohは36歳を超えてからお茶を習い始めたから、なかなかお点前も覚えられないのだけど、稽古中の清々しさは何とも言えない。
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抜群の設計力と慈愛に満ちた佐藤孝さんの3回忌

2010-02-07 16:18:29 | Weblog
今日、2月7日は勝福寺の庫裡を設計・監理された(1級建築士)佐藤 孝さんの3回忌のご命日だ。

庫裡のことは今までに何度か書いているけれど、勝福寺檀信徒の深い理解と大きな協力のもと、平成19年9月に完成し現在に至っている。快適な環境に住まいをさせて頂くことに、日々感謝の気持ちが湧いている。

設計に際しては、繊細な美の感覚で群を抜いていた佐藤建築工房(倉敷市)の所長、佐藤孝さんに依頼した。Gikoohの感性を見事に図面に表現することの出来る偉大な建築家だった。またお互いに吉村順三さんという建築家を好んでいたこともウマが合ったのかも知れない。

Gikoohが勝福寺に入山して、こんなに早く庫裡を建てて頂けるとは思ってもみなかったので建設の話が持ち上がった時には恐れ入ったが、いつか将来の為にと完成6年前から、暇があれば住宅展示場や京都を中心に各地へ足を運び、何件かの設計事務所も訪ねるなど準備を進めていた。何でも段取りをしておくことは大切なことだなと、今にして思う。

庫裡の設計には約1年を費やしている。長期間にわたり何度も相談に応じて頂き、数センチ単位の美を形を追求してきた。家は好みがあるから人それぞれだけど、徒然草に出てくる日本の風土にかなった家造りのコツも多く取り入れていることもあり、年間を通し快適な空間になっている。

写真は岡山の県北にある津山木材市場。建築工房のスタッフ、佐藤さん、市場の方、建設会社の会長と映っているがお気に入りの1枚だ。実際に庫裡で使う材木を見せて頂き、親分肌の会長のご厚意に非常に感動した。予算内でそれ以上の材木を用意して下さっていたのだ。

高品質の材木と、佐藤さんの設計によって建てられる家、最初から最後まで尽力された建設会社の方々、匠の技を惜しむことなく注ぎ込まれた大工さん親子等々、工事期間はそれは楽しい毎日だった。

そして庫裡が完成してから5ヵ月後、建築工房の女性スタッフから突然に聞かされた所長、佐藤孝さんの訃報。しばらくは凄く寂しい気持ちで日々を過ごすと共に、度々「こんなに素敵な家を設計して頂いて有難うございます」と、佐藤さんの慈愛に満ちたお顔を思い出している。今日は3回忌のご命日。美的センスが超一流で、慈愛に満ちた偉大な設計家だった。もっともっと深いお付き合いをさせて頂きたかった。

今春4月、勝福寺ではある展覧会を開催する予定だけれど、庫裡の茶室「竹林の間」でお茶席も併設しようと思っている。
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日記

2010-02-06 21:48:06 | Weblog
午前中は法事があった。施主はGikoohと同世代のご夫妻と子供さん達。ご家族の温かい雰囲気に包まれて清々しくお勤めをすることが出来た。

午後からは如常。
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涅槃図

2010-02-05 22:47:24 | Weblog
午前中は来客、午後から2月3日に生まれた兄夫婦の赤ちゃんを見に出掛けた。母子ともに健康で和やかな気持ちになり、元気な赤ちゃんを見ながら、まるで仏の子のようなオーラを感じた。健やかに。

夕方、寺に戻り涅槃図を出した。2月15日は仏教の開祖、お釈迦さまがお涅槃された日で全国の仏教寺院では涅槃図等をお祭りしてご遺徳を偲ぶ。勝福寺では現在のところ涅槃会等の大きな法要は行っていないが、閑かにお勤めをしている。

ご覧のように勝福寺の涅槃図は大きく見応えがある。制作年代は「天明」というから約220年前に描かれたことになる。平成11年にGikoohが勝福寺へ入山してしばらくしてから、この掛軸を修復した。Gikoohは勝福寺へ来て以来、少しずつ少しずつ仏像や掛軸、そして曼荼羅等の修繕を進めている。住職在任期間中にどれほどのことが出来るか分からないけれど、限られた生命と力のなかで精一杯のことをしておきたいと考えている。

実は涅槃図をこのような形で掛けたのは今回が初めてだ。それまではスタンドがなかったので客殿に掛けたりしていたが、先日遂にスタンドを納入して本堂に掛けたところ、これが見事に納まった。先日1月3日のブログで本堂について書いたことがあるが、この涅槃図と堂内の雰囲気が見事に融合している光景に、先住の美的感覚がどれほど研ぎ澄まされていたのかを垣間見た。ちょうど本堂が建てられた年代と、この軸が制作された年代が一致するので同じ時代だったのだと思う。このスタンドを発案・販売されているお店の方にも感謝の意を表したい。

2月13日(土)の仏教講話では、この涅槃図の前で在家勤行次第を行い、何かしらお釈迦さまにまつわるお話をさせて頂きたいと思っている。

今年は長年の念願だった大般若経200巻の修繕に遂に手を付ける予定だ。
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