勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

3月21日は正御影供

2023-03-21 22:39:01 | Weblog

本日3月21日は、弘法大師空海上人の正御影供。承和2年(835)3月21日に高野山にて御入定された。御年62歳。

毎月21日の御入定の聖日を御影供(みえく)、3月21日の正当日は正御影供(しょうみえく)と称し、いずれもご尊像の前で供養の法要を行う。また今日は彼岸の中日。勝福寺では正御影供のあとに午前中は法事があり、ご当家さまより頂戴した御菓子をお供えさせて頂いた。有難い。

さて、今年は度々アナウンスさせて頂いているようにお大師さの御誕生1250年。写真はお大師さま5,6歳頃のお姿と伝えられる稚児大師像。昨年、彩色師の篁さんに彩色頂いたものだ。Gikoohは法事の席で、お大師さま幼少期のお話をよくさせて頂いているけれど、その時代は政治も経済も不安定で、都の繁栄の影に、一般庶民の暮らしは苦しいものだった。そこへきて、奈良→長岡→京都と都が遷都する暗影の世で幼少期のお大師さまは、社会の平和を願って人々を幸せにしたい…と小さな胸に大きな願いを持たれ、藁や草で建てたお堂に土でこしらえて仏さまを安置して礼拝されていたという。ご両親はそんなお姿に感銘を受け、「真魚」という幼名を呼ばずに貴(とうともの)と号されていたそうだ。

今夜は遅くなってしまったので、また改めたい。

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