勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

東日本大震災から9年目

2020-03-11 22:38:50 | Weblog
東日本大震災から9年目を迎えた。2011年3月11日、東日本各地に引き起こした大地震と大津波は、東京電力福島第1原子力発電所をはじめ、広範囲に深刻な被害をもたらした。

Gikoohはあの日の空の雰囲気のことを覚えている。気温が低くて、分厚い暗い雲に隠された空の境が二分したような異様な空だった。地震後、次々と被害の様子が伝えられ、Gikoohは自坊である勝福寺から仏の威光を届けたいと、50日間以上拝む日々を過ごした。

今朝は本堂に籠り、1人静かに当時の様子を回顧。改めて犠牲になられた多くの尊い生命の菩提を念じた。あれから9年、報道で復旧復興の進捗状況を見ていると、道のりはまだ
長いと感じたけれど、1つ1つ問題を解決して、明るい未来に繋がって欲しいと切に願う。

2020年3月11日、我が国においても蔓延の兆候を思わせる新型コロナウィルス肺炎のことも気掛かりだ。これについても、Gikoohは現在、日に3回、事態の鎮静を願って祈りを捧げている。そしてこんなことはあり得ないけれど、もし政府や行政から御祈願の依頼があり、尚且つ来寺賜れるのであれば更に祈りの力は高められるだろう。もしGikoohが行政に携わる人間ならば、中国の陶淵明の如く、広い観点から問題の解決の糸口を模索するだろう。Gikoohの大好きな春の甲子園は中止になってしまったけれど、Olympic・Paralympicsまでそうなるのはあまりに悲しい。

一方でもしこんな状況の時に、再び大地震や風水害に襲われたらどうなるのだろう…と考えると、日々を大切に生きておかねばと思う。遠くない日に更なる災害が起こるとも限らない。従って、出来る準備は進めておきたい。

話題が少しシリアスになってしまったので横道へ行きたいと思う。写真は、甕に蓮を植えているところ。4か月後には、諸問題が山を越えて綺麗な花が開きますように…。
コメント
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