勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

秋の彼岸

2011-09-22 22:24:18 | Weblog
早朝、小豆を焚き、蒸篭で餅米を蒸してお萩を作った。今年も秋のお彼岸(9月20日から26日)を迎えている。境内では彼岸花が徐々に咲き始めている。

彼岸とは「かの岸」という意味で、平安で静寂な境地を言う。それは極楽浄土の世界であると共に、この世の安寧の世界のことでもある。彼岸に対して、苦悩に満ちた迷いの世界のことを此岸(しがん)と言う。この彼岸と此岸の間に大きな川があると譬え、仏教では日々の修行を積んで此岸から彼岸に渡ることを勧めている。その方法は六波羅蜜(ろくはらみつ)を実践することだ。彼岸のたびにお話をしているが、仏教の大切な教えで深い内容なので日々の生活のなかで繰り返し思い出し、実践されることを心掛けられたい。

①布施(ふせ)…施しをすること。言い換えれば世の為に尽くすということだろう。
②持戒(じかい)…戒を保つこと。十善戒などを想像して欲しい。1つ1つは簡単でも内容は深い。
③忍辱(にんにく)…辛抱すること。
④精進(しょうじん)…たゆまずに目標に向かって努力すること。
⑤禅定(ぜんじょう)…身と心を静寂に保つこと。(心が落ちつてなければ、行動にも影響があろう。
⑥智慧(ちえ)…正しい智慧を持つこと。

彼岸の1週間は六波羅蜜を実践し、心を見つめ直す仏道実践週間でもある。磨かれた心でお墓参りをされるとご先祖様もお喜びになられるだろう。

Gikoohは週末多用となるので、次回の法話は日曜日以降にしたいと思う。

ところで、勝福寺Liveのチケットが24日(土)からローソンでも取り扱って頂けることになった。全国のローソンからどうぞ。「ローソンチケットのLコードは66579」
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