勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

新米

2011-09-18 22:26:17 | Weblog
勝福寺では、毎様ご本尊様や諸々の仏様達にお供えするお仏飯と家族で戴くお米は年間で約五俵(300kg)を消費する。昔はおかずが貧しい分、1人が年間に消費するおおよその米は約1俵と言われていたらしいが、今はパン食・外食・弁当・給食が加わっているので少なくなっている。

Gikooh Familyは毎朝ご飯と味噌で、昼も夜も主食はお米だから沢山食べる。そのお米は檀家さんからお世話になっているが、今朝新米を届けて頂いた。久代地方の稲刈りは通常10月に入ってから行われるが、檀家さんの田んぼは山中にあって日照や温度の関係から9月初旬に稲変わりが行われている。銘柄は「あきたこまち」だ。あきたこまちは米粒は若干小さいがコシヒカリのようなねばりがある。更に焚いて冷めると甘みが増すので、お櫃やおにぎりには最高の銘柄でもある。

そのお米を勝福寺ではガス釜で一気に炊きあげるから、お米は道楽をしている。おかずは世間の話を聞くからにとても質素かも知れないが、主食がしっかりしていると野菜の煮物と僅かな漬物だけでご馳走になる。

スーパーの広告を見ていると、品質よりもとにかく安いもの、量の多いものが人気を集めているように感じるが、毎日口から入るものだから例え勝福寺のように粗食になっても素材を大切にしたいと思っている。

1粒の米にも天地の恵みと仏様の慈悲、そして万人の労苦が加わっていることを感じながら。また子供達に教えながら大切に戴きたいと思っている。
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