勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

第7話 六波羅蜜

2011-05-17 21:29:04 | Weblog
今日の総社は、昼過ぎから一時的に強い雨が降るなど不安定な空模様だったが、清々しい気候が続いている。

さて、六波羅蜜の第四番目は「精進」。精進と聞けば精進料理とか、「○○に精進します」など私達の日常生活に馴染んだ仏教用語だ。

本来は「精魂を込めてひたすら歩む」という意で、それが転じて民間の在家仏教徒には、魚虫鳥獣の肉類を食べない菜食中心の精進料理という発想が生まれた。

弛まず努力というのは、両極端に偏らない努力を指す。例えば琵琶は糸が張り過ぎていても、弛み過ぎていても綺麗な音は出ない。人間も目標を持って歩むことは大切だが、両極端に偏らず常に心に余裕を持つことが大切かと思われる。

線香のように、急ぐことなく止まることなく丁度いい努力をしたいものだ。
コメント
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