勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

第6話 六波羅蜜

2011-05-15 21:44:43 | Weblog
毎年、大型連休が明けると裏山の草刈りを始める。一遍には出来ないから、少しずつ度々10月頃まで作務をする予定だ。今日は草刈り、草取り、火鉢の灰掃除と色々捗った。

さて、六波羅蜜の第三番目「忍辱」(にんにく)のお話。

忍辱とは耐え忍ぶ、辛抱するという意で、本来はあらゆる屈辱や迫害に耐え忍ぶことを言う。これも第二の持戒同様に意味は深く、その場面によって忍辱を行える人、行えない人とでは魂の重さに差違が生じる。

自分の思うようにならない場合、辛抱出来ずに興奮する人も現実に少なくない。Gikoohが多くの人と出逢い、接していく中で、賢者と思える人はまず怒ったところを見たことがない。辛抱出来ないというのは、結局自分自身が未熟である所以であるから、忍辱も六羅蜜の大切な徳目と肝に銘じ、その場面に遭遇した時に思い出して欲しい。

次回は第四の「精進」について。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする