勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

法務

2010-04-10 22:52:27 | Weblog
午前中は近隣の結集寺院で先代住職の7回忌法要が執り行われ、出仕させて頂いた。平成16年に遷化されてから6年、歳月人を待たずというけれど、時の流れは早い。上質な香煙が本堂をくゆるなか、厳粛にお勤めが行われた。4月7日は荒れ模様、8日は快晴、9日は曇りという落ち着かない天候が続いているが、今日は朝から青空が広がり清々しい1日だった。11日はまた曇るらしい。

さて、このたびの寳燈展では林鶴山さんの作品に加え、趣味で画かれる南画「色紙」や「掛け軸」を20点ほど展覧したいと思っている。その色紙掛を十数本新調し、一昨日の夕方納品された。何十年も使うものだから、生地とか風合いとか拘りたいのだけど、現実には業者がその時点で在庫している中から選定するのが常で、気に入ったものもあれば、好みでないものもある。でもそれはそれで、それに似合った画を飾るので問題なはい。

ところが今回は、巡り合わせが良いのか、色紙掛が林さんの画を飾ってもらえることを望んでいたのか、今までにみたこともないような上品な色紙掛が揃い、業者の方自身も驚かれていた。早速、試験的に色紙を飾ってみると一遍に部屋の雰囲気が様変わりし、緊張感も加わって閑かで厳かな空間になった。素朴な墨絵が手の込んだ色紙掛に取り込まれることにより、何とも言えない絶妙な関係を醸し出す。是非、当日会場での体験を楽しみにしていて欲しい。

閑かな空間で、作品や画を観覧され、更に茶・花・香など伝統文化に触れることを通して、自らの日常生活の活性化に繋がることをGikoohは念じている。また寳燈展の当日は、曇りか晴れていれば本堂での写経体験も予定している。
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