勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

寶燈展を振り返って

2010-04-27 23:07:15 | Weblog
思えば、本年の1月中頃に寳燈展の開催を思いついてから約3ヶ月の間、多用ではあったけれども、構想を思いつくたびに楽しくて充実した期間となった。

寳燈展は日本が長年培ってきた伝統文化に光を燈してその素晴らしさを再確認し、美意識を高め、更に心が清浄になることを願って提唱するものだが、それは茶道、華道、香道をはじめ、仏画や工芸品に到るまで対象となるものは広い。今回は勝福寺と深い関わりのある木工芸家(刳り物)、林鶴山さんの作品を取り上げ、第1回目の旗揚げとなった。

準備を進めていくうちに、Gikooh自身が思い描いていることが次々と実現化し、不思議さを感じると同時に眼に見えぬ偉大な存在の後押しを受けているような感がずっとあった。
お寺の役員さん達や檀家さんにも沢山お手伝い頂き、更にお茶席は表千家・裏千家の諸先生方のご協力を頂き、正式な一会にすることが出来た。
「伝統を今に生かし時代の一歩先へ」というキャッチコピーの精神を旨に、寺の住職として世の中や地域に何が出来るのかを考えていき、このたびの寳燈展は1つの試みでもあった。地元のメディア、山陽新聞で事前に紹介されたことが大きく影響し、わずか1日限りの展示で約300名もの来山を頂く盛況となった。

多くのご来山者があったことは非常に有難く、名刹でも古刹でもない一寺院の取り組みに倉敷市と総社市の両市長に来臨の栄を賜ったことは、これから取り組んでいこうとするGikoohの大きな自信にもなった。既にGikoohの頭のなかには沢山の構想が湧いているけれど、またその時期になれば具現化させていきたいと思っている。

明日28日は不動明王のご縁日。午前10時から護摩を修する予定なので、良ければ是非。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする