勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

10日ぶりの日記

2007-12-09 23:00:18 | Weblog
日替わりのことが気になりながらも、檀務、仁和寺での伝授、兄の住職晋山式など多くの行事が重なって少々多用な毎日を過ごしている。今年1年を振り返っても、ほぼこんな感じだったと思う。

昨日は香川県高松市にある「天福寺」というお寺さんで法話をさせて頂くという機縁に恵まれた。ここのお寺の副住職さんとは修行時代からの法友で、この度のことに限らず平素からお付き合いをさせているのだけれど、まさかGikoohにお話をさせて頂けるとは夢にも思っていなかった。貴重な体験をさせて頂いて非常に有難かった。由緒があって構えも素晴らしく、立派なお寺だ。一説に陰陽師・阿部清明発祥の地という伝えもある。
Gikoohは約30分間、檀家さんを相手に緊張しながらも、自身の修行の体験談をお話出来た。人間社会の中で生きている人間の視点から世の中を見て物事を分別するのではなくて、自然側から世を見ることの大切さ…、これを「如実知実心」(大日経)と言うのかも知れないけれど、今の世の中を見ていると、この「如実知実心」という教えをもっと広めなければとも感じている。自分の作り出した狭い常識のなかで生きて満足したり迷ったりしている人も多いだろうから、それではもったいないよ、ということを伝えていきたいと思っている。

今日は午前中に法事があった。年回忌ご本尊のお話も大分定着してきた。
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