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古典的探偵物語

2016-11-29 04:00:35 | 


島田荘司 改定完全版「斜め屋敷の犯罪」講談社文庫 2016年改訂版刊

今回の海外旅行はドバイ経由で11時間半+7時間とフライト時間が長いので、本がたっぷり読めた。2冊めがこのミステリーである。

典型的な探偵推理小説であるが主人公の御手洗潔は、地元警察の面々が完全に捜査に行き詰った、本編の半ばから登場する。奇妙な建物で起きた完全密室事件を解く謎は案外単純ではあったが、なかなか面白い。ただ完全に謎解きの面白さを追求する古典的とも言える小説である。

時差ボケと戦いながら時間つぶしに読む小説としては最適だ。この他エミレーツの邦画プログラムで北野武の「座頭市」と黒澤明の「乱」を見たが、これもかなり面白かった。