遅いことは猫でもやる

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戦士 チェ・ゲバラ キューバ5

2013-05-28 22:50:09 | 雑感
列車襲撃記念碑

5日目(5月17日)ここに来た目的の一つはゲバラとヘミングウエイを訪ねることにあった。この日はゲバラの足跡を訪ねた。
朝ホテルを8時に出発。昨日の展望台方面に。この地方(或いは田舎といっていいのか)は馬車が多い。放牧の家畜にも馬が多かったが、乗合馬車、荷物運搬荷馬車が多く使われている。軽快にギャロップ(駆け足)で蹄の音を響かせ走り回っている。


列車の展示室

車はいつしか急勾配の坂を登り始め、インヘニオス渓谷の背後の山を越えて、サンタクララへ。まず革命の勝利の発端となった、装甲列車襲撃記念碑へ。線路脇の小公園のそこには、襲撃した列車が脱線した配置のまま保存展示されていた。貨車が写真や当時の内部装備などの展示場になっている。装甲といっても、列車の壁の間に、防熱のための砂をいれ、武装兵士が乗り込んでいたと言う程度らしい。ブルドーザと小銃と火炎瓶で襲撃したのだから奇襲の部類だったのだろう。貨車の横にパイプ椅子を並べ小学生が野外授業をしていた。

市内を走るオートバイ乗合

そこから市内を見た上で、サンタクララの革命広場にあるゲバラ霊廟へ。ボリビアのゲリラ戦で亡くなったゲバラの骨がここに帰ってきているそうだ。霊廟へは手荷物を預け、帽子をとって入り、私語は禁止である。地下のようなところに、火がたかれ、20枚近くの革命戦士の肖像のレリーフが壁に飾られている。その真中に同じ大きさでゲバラのレリーフはあった。思ったより質素である。




革命広場を見下ろすゲバラ像

アルゼンチンの裕福な家に生まれたゲバラは、医学生として学び、南米各地を巡っている折、メキシコでカストロと出会い、革命家の道を進んだ。チェとは「あの~」とか「えーっと」という意味らしい。写真がすきでカメラも愛用。治療道具とともに展示してあった。革命成功後、工業大臣を務め、日本にも2回ほど来たという。革命広場に立つ像はゲリラ戦の時の銃を片手に一歩足を踏み出している姿のブロンズ。下の展示室の写真も格好が良い。強い意志と包容力をを表す柔和な眼、額がいかにも革命家らしい。フィデロ・カストロと写っている写真は話し声が聞こえてくるようだ。勇ましいばかりでなく、分別の有りそうな、優しさがにじみ出ている。北朝鮮や中国、ロシアの偶像とは一線を画す。革命広場のブロンズの右下にはカストロに当てた最後の手紙が刻まれ、国民に語りかけている。やたらに英雄視したり煽るようなところがなく、好感が持てた。

パラデロのリゾートホテル

終わって、一路パルデロヘ。到着は5時。ここもリゾートホテルでトリニダーより高級だ。バッフェの質も良い。ゲバラの軽い興奮もあり、レストランでワイン3杯、ピアノバーでカクテル(モヒートなど)3杯。本日はちょっと飲み過ぎ気味。午前1時就寝。

多面性を持つ国 キューバ4

2013-05-28 01:54:57 | 行ってきました
海も空も青く陽が燦々

4日目(5/17)本日は11時ホテル発ののんびりした一日。トリニダーの休養日。
朝食後、ホテル奥の砂浜に出てのんびり。いかにも南国のリゾートと言う雰囲気だ。
展望台への案内板この谷が世界遺産?

11時ころホテルを出て、インヘニオス渓谷へ。渓谷といっても緑の牧草地が広がるゆるやかな谷。これが世界遺産だといわれても、何が?というような景色だ。革命軍が山にこもって戦ったと言う歴史を踏まえても、腑には落ちない。仕方ないので展望台に上がり、カン・チャンチャラを一杯飲む。

シンボルの塔

塔からの景色

次は国立公園だという、塔のある建物へ。5層の30mくらいのどうということもない建物。飲み過ぎなのか、木製の階段を上がるには少し息が切れた。降りてきたらもう昼飯。朝が遅かったので、4人で一人前ですます。名物の豚肉は、噛みごたえがああった。
団体客が後から入って来て、それにバンドが付き、又賑やかになる。この塔と付属の建物は昨日行ったカンテーロ氏の持ち物だったそうだ。後陶房を見学するが特に特徴と言ってナシ。スペインからきたCHICHIという人が技法を伝えたというが、よくわからなかった。
昨日のトリニダーの街に戻り、女性軍は露店をひやかして歩く。テーブルクロス、木製の自動車のクラシックカーのモデル、アクセサリー等を見て回り賑やかだ。

露店は続く
トリニダーの街並み
このおじさんの手招きで入った

帰り際、道端の「ART」と書いてある展示場に足を踏み入れ、無口な親父が手振りで「見てゆけ」と案内してくれた部屋で、珍しく控えめな男女が飾ってある絵の説明をしてくれた。同行の義妹が「これが面白い」と言って葉巻を吸う女性のイラストを買う。なんと説明をしてくれた中年の女性が描いたものらしい。なかなか面白い絵柄である。本日の観光はこれでおしまい。キューバには観光資源が少ないのではないか。或いは自由時間を楽しめというラテンの配慮か。

ホテルはこんな湿地帯の中にある
バーの前にある椅子

宿に帰りホテルのバーでカクテルを2杯。この日は展望台で一杯、昼食時にビール、ここで2杯、夕食時に2杯、食後もまたここで2杯とよく酒を飲んだ。厚くて風がさわやかなので、お酒も進む。夜舞台では昨日のバンドと歌手が歌い、合間に長身のモデルがファッションショーを披露していた。この国は総じて貧しい国ではあるが、卑屈になることもなく、精一杯やっているのではなかろうか。

部屋に帰るとタオルでこんな飾りが

バッフェのパン置き場