遅いことは猫でもやる

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自然男児 ヘミングウエイ キューバ6

2013-05-30 14:44:11 | 雑感
メリア・パラデロの吹き抜け


本日はキューバ第二の目的ヘミングウエイを辿る

6日目(5/18土)7:30分起床。前日夜更かしをしたのだが二日酔いはなし。ただやはり食欲はない。朝食はヨーグルトとフルーツ、目玉焼きと軽めに済ます。
朝食後、背後の海岸に出る。海の色が実に綺麗。浅いところは浅葱のガラスのように透き通り、沖に向けて群青の深みに色を変える。浜辺の白砂、海上の船の色とりどりの帆が、一杯の陽光を浴びて、実に綺麗。沢山の観光客が浜辺に群れ、ここが社会主義国であることを忘れる。

旧デュポンの別荘

ホテルのすぐ前は低い崖、東のほうは砂浜、その向こうには昔デュポンが所有していたという緑の屋根の別荘が見える。ホテルの野外レストランへの出入り口にはガードマン(警察官?)がガード。強面ではなく、問い合わせにも丁寧に答えている様子。ビーチにはデッキチェアが並び、沖では足こぎボートやシュノーケルをしている人。足を、打ち寄せる波に任せながら、本を読んでいる人など。ビニの水着の女性が殆ど。自由主義国と何ら変わりがない。

イグアナ

屋外レストランでは賑やかなラテンのリズムに乗せて、スペイン語で喋る男女の司会者。足元の小石にはイグアナの子供(小トカゲ)が沢山いた。結構可愛い。12時半ホテルメリア・パラデロ出発。
途中休憩所でピーニャ・コラーダを一杯。

ヘミングウエイの旧宅
トローリングシップ

3時過ぎヘミングウエイ博物館(旧邸宅)へ。ヘミングウエイのキューバでの住宅。5,6個の部屋の壁にカリブーやトナカイの首の剥製が二十個ほど架けてあり、執務机の上には小さな熊の首も置いてある。
作家の住宅らしくどの部屋にも蔵書が収納され、立ったまま打ったといわれるタイプライターも展示されていた。華美な調度品、絵画等はなくいかにも自然を愛した作家らしい住居である。丘の上には風が吹き渡り、遠くハバナの革命広場のモニュメントが遠望できた。ヘミングウエイ自身はこのモニュメントは見ていなかったのだろうが、革命の熱気は感じていただろう。スンズンと言う5cmくらいのハチドリが家の前のツル棚で遊んでいた。
邸内の下の方にプールと猫のお墓、つり船が保存されている。船はキャビン付きの10m以上のものだが、木製の艤装でシンプル、がっしりと力強い感じのするトローリングシップだ。

ヘミングウエイ愛用のレストラン
常用の窓に近い席


そこから10分くらいの漁村コヒマルへ。「老人と海」の舞台である。ヘミングウエイ愛用のレストランには、いつも座っていた席が保存され、モデルとなった漁師の写真とカストロなどと握手している写真が飾ってあった。飾り気の無い人柄がにじみ出ているようだ。アメリカはヘミングウエイがキューバのスパイ行為をしているのではないかと気にしていたそうである。けつの穴の小さい人間がいたものだ。港は海開きの直後でお祭り騒ぎの人出。屋台も出て、スピーカーから音楽も流れ人々は踊りださんばかりである。モニュメントの周りには大勢の若者が騒いでいた。アーネスト・ヘミングウエイなのだが、そういえばゲバラもエルネスト・チェ・ゲバラではなかったか。キューバでは正直者が大成している。

コヒマルの港
モニュメント
海開きの賑わい
若者で一杯

喧騒の中から早々に引き上げしてハバナへ。10分程で海底トンネルを潜って、カテドラル近くのホテル・テレグラフォへ。隣のレストランで夕食後、又パルクェ・セントラルのラウンジに愛嬌のあるウエイトレスに会いに行ったがあいにくこの日は勤務していなかった。モヒート1杯で退散。10時30分就寝。