見沼田んぼ福祉農園開園当時、 土地政策課専門調査委員として見沼田圃公有地化事業を担当した沼尚司さんは 農的若衆宿勉強会(2004.12.19)で以下のように述べている |
先ほどお見せした「輝く緑、土と水21世紀の見沼田んぼ」と言う記事の中に 「県生態系保護協会の池谷奉会長は公有地化のあり方や土地利用自体について 「市民農園も悪くないが、このままでは小さな公有地が点在するだけ。 芝川周辺を湿地帯に戻した方がいい」という主張だ。 |
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1999年3月30日 開園を前々日の福祉農園 |
見沼俣全連代表の村上明夫浦和市議も『行政は生態系の価値を低くみている。 都市住民が本気で農業をやる必要はない』と市民農園などの活動に冷ややかだ。 見沼ファーム21の島田由美子前大宮市議は『沼に戻せというのは理想主義の暴論』と批判し、 市民が農家と体験を積み重ねる現場が生まれた点で公有地化を高く評価する。 福祉農園も同じ立場だ。」という記事があります。 |
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2004年1月埼玉県議会ロービーにて 農地法違反を理由に県が設置した福祉農園車椅子利用者用トイレ更新工事中止に撤回を求める交渉 |
自然や緑地に対する価値観は様々です。 ただ、人の手が入っていない自然が一番で、 見沼のような人の手が入っている自然は価値が低いというような、 基準で判断されるものではないと私は思います。 見沼の事を議論すると、出てくる意見があります。 それは、「見沼の将来像やグランドデザインを考えるべきだ」ということです。 私が見沼を担当していた時も「早く見沼の土地利用構想を作るべきだ。 見沼の将来像を考えるべきだ」という意見を頂きました。 公有地化が始まると「公有地化も土地利用構造を策定してやるべきだ。 そうでないと行き当たりばったりになってしまう」という意見も頂きました。 具体的に土地利用構想とか、グランドデザインとかを作ろうとすると、 規制を緩めるほうにシフトしてしまいます。 配布した資料に、「見沼田圃の歴史・沿革」というのがあります。 |
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2004年12月19日 農的若衆宿勉強会 |
1975年の審査制度導入とか、1983年の見沼田圃保全検討委員会の発足とか、 1986年の「見沼田圃土地利用基本計画策定調査報告書」などがあるのですけど、 その度に見沼土地利用構想にチャレンジしてます。 しかし、一度たりとも陽の目を見たことがありません。 土地利用構想を作るべきとか、 見沼田圃の将来像を考えるべきだと言う意見が盛り上がる時は、 いつも決まって、その背景にゴルフ場開発の話があったり、産業廃棄物処理施設の話があったり、 学校や病院や公共施設の立地の話がありしました。 何か開発案件の理屈付けをするために、土地利用構想の検討をしてきたように思います。 だから土地利用構想を作り、見沼のグランドデザインを作成したとしても、 それは後ろに控えている開発案件への免罪符を与えるだけというふうに思えてなりません。 見沼学1号「農的若衆宿勉強会 市民参加で農地を守る見沼田圃公有地化推進事業」より |
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2009年9月 11年目の見沼田んぼ福祉農園 |
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