blog 福祉農園通信・龍神伝心

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すいごごCafe 東大「闘争」前と後ー医学生・医師たちの日常は

2018-05-16 | 龍神伝心

 5月16日、

仕事おこし懇談会inこしがやとタイアップしたLunch Cafe どっこいしょで

キッチンとまとのカレーを頂いた後のすいごごカフェ。

ゲストトークはわが連れ合いの水谷淳子さん。

「東大『闘争』の前と後」と題して。

闘争を「 」で括ったのは、主に医学生・医師サイドの個人の生活過程として

という意味合い。

 自作の年表を用意しての語り。その一部だけ紹介。

 全学に闘争が拡がる何年も前から医学部では「インターン制度完全廃止」を掲げ、

全国の医学部卒業予定者が団結し、国立病院等でのインターンを拒否し、

大学病院に立てこもり独自の研修プログラムを組んで大学側に認めさせるべく

卒業試験ボイコットを行うなどの運動が毎年続けられていた。

卒業生は医卒連や青医連を結成してその後も運動し、

教授が支配する医局講座制の解体

や薬害・公害・略・差別に加担してきた医学・医療のありかたの問いかけも行った。 水谷さんは1年半にわたり卒業試験ボイコットを続け、

毎日みんなで討論したり、デモに行ったり、アルバイトに行ったりした時を振り返り、

あれがなければいろんなことを考えることもなかっ...たと語る。田落城から卒業試験を受けるまでの8ヶ月間、

主にやっていたことは留置所、拘置所巡りだった。医師となってからも、

生活保護受給者たちがフロアに布団を敷いて暮らしている病院や出稼ぎの人が

沢山来る上野の診療所でアルバイトしたりした。

アフリカまで往復する船の船医もした。

それらの体験がなければ、いまここにいないだろう。
※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※

 以下は、参加者の感想&自己紹介より。
・歴史の授業やテレビで見る学生運動の話を個人の生活を元に聞けて、
身近なものに感じました。

激動の時代で大変だったろうなという思いと

今と違い自由に動ける雰囲気があったのかな?と少しうらやましい気持ちがあります。

(後略)

・(前略)名前を覚えていない人がいます。失礼します。

少しは働いたことあるのですけれど、だいぶごぶさたしているので

忘れてしまったかもしれません。(後略)

(山浦)・(前略)水谷さんのお話を聞いて、少しでもさんこうに考えて行きます。

(前略)水谷さんのお話を聞きに来ました。世一緒に来るのは初めてです。

ありがとうございました。

・「ヘルメットをかぶったお兄さんたちが隊を組んで大声で歩いてる」絵を思い描く

時代のこと、何が起こっていたのかは今もよく知りませんでした。

大理Ⅲから始まった騒動、くらいにしか。

中でその事件(?)を身体と心と頭で通り抜けて来られた方の話をライブで伺えて

「そうだったのか」と理解できたり、ここは曇らせて語られてわからなかったり、

でしたが、興味を持って聴けました。(後略)

・きょうのすいごごカフェの人たちは、はじめてあう人たちです。

お話がたのしみです。

(癸生川)・時代のうねりの中で生きてこられた様子、

その中で誠実にふるまわれていた様子がうかがえるお話の中身でした。

「キチンとケンカすると認めてくれるんだ」という言葉が印象的でした。by山下浩志