「ぶっ潰せ」とか「消えろ」は言いたくなかったから言わなかった。
でも反対はした。
言いたくない言葉で自分の気持ちを表現することができない。
「言いたくなかったから言わなかった」この感じを大事にしたいと思った。
特定秘密保護法案における問題点として以下を指摘する。
1、 この法案は日本国憲法第21条により国民に保障される言論、
出版の権利及びそれから派生し保障される国民の
「知る権利」を侵害する恐れが大きいこと。
憲法が保証する国民の権利を法が禁じることは
立憲主義国家にあるまじき矛盾であり、
また、人類の歴史的経験と反省から生まれた
立憲主義に対する無理解を示すものであると言える。
2、 秘密の定義や範囲が極めて曖昧であり、
また「特定秘密」の指定が行政機関の長の恣意的な判断で可能であるため、
不都合な情報が隠蔽されるなど、恣意的に利用される危険性があること。
これは情報公開が正常に行われている状態を前提とした
議会制民主主義をその根底から揺るがし、
また否定しようとするものであると考えられる。
3、 この法案は憲法23条で守られている「学問の自由」を脅かす危険があり、
多様な情報に触れ、自由な議論を交わすことで学び、
成長する学生及びその勉学の機会が著しく阻害されかねないこと。
また、研究職に就くことを希望する者の自由な研究を阻む危険性が高く、
このことは日本のアカデミズムにとって大きな弊害になると思われる。
以上の3つの観点に加え、
この法案が議会制民主主義において求められる最低限の国民、
及びその代表者である議員による十分な議論すら経ないまま、
足早に国会を通過しようとしている現状に危惧し、
我々は「特定秘密保護法案」に強く反対することを表明する。
明治学院大学「特定秘密保護法を考える会」学生有志一同