blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

東日本大震災 森林の除染/現実的で有効な方法を探れ

2011-09-22 | 風の備忘録 

河北新報 社説
東日本大震災 森林の除染/現実的で有効な方法を探れ

 福島第1原発事故で、
放射性物質が除染の基準となるレベル(毎時1マイクロシーベルト以上)まで蓄積した地域は、
福島県の面積の7分の1に当たる約2千平方キロを超す可能性があるという。
 東京大の森口祐一教授(環境システム工学)が、
政府などが公表した放射線量の分布地図を基に試算した。
このうち7割以上は、山間部を中心とした森林が占める。
 生活圏の除染も多くの困難を伴うが、森林の除染はそれ以上に厄介だ。前例もない。
旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故では、
住民の立ち退きに重点が置かれ、森林の除染は行われなかった。
 「除染は事実上不可能」と主張する専門家もいる。
しかし放置すれば、放射性物質を含む水が流れ出ることなどによって、
森林が汚染源となり続ける恐れは否定できない。
 市街地などのように全ての地域で土壌の表層を除去するのは、
森林の特性や面積があまりに広大なことを考慮すると、現実的ではないだろう。
 ただ、住民の帰還の障害にならないためにも、
居住地や水源地の近くでどう対処するかは喫緊の課題だ。
有効な方法を早急に見いださなくてはならない。
 政府が8月末にまとめた除染基本方針では、
森林について「面積が大きく膨大な除去土壌等が発生する」と指摘。
検討を継続するとして、具体的な方法は打ち出さなかった。
 森林は樹木上部の葉が集中する部分(樹冠)の表面積が大きいため、
放射性物質は木の葉に付着しやすい。
葉が落ちてできる腐葉土に蓄積される傾向が強いとされる。
 このため、
枝葉の除去や腐葉土を取り除くことで一定の除染効果が期待できると考える専門家は多い。
 一方で、腐葉土を除去すれば保水をはじめとする
森林の多面的な機能が失われるとの見方もある。
除去が広範囲で、集中的に必要な場合、森林機能維持への配慮も必要となろう。
 除染が手つかずの状態の中、
林野庁はようやく、福島県の森林全域での放射性セシウムの空間線量、
土壌濃度の調査に着手した。汚染状況を正確に把握し、
森林をどう扱うかの基礎的な資料にする狙いだ。
 福島第1原発から80キロ圏内は4キロ四方、圏外は10キロ四方の区画に分け、
各区画1カ所、計400地点で計測する。
 空間線量は地上1メートルで測定、土壌濃度は地表から深さ5センチまでの土を採取する。
落ち葉や腐葉土のサンプルも集める。
 資料収集は10月いっぱいをめどに終え
、分析に移りたい考えだ。結果は今後の除染の優先順位の決定や、
住民の被ばく防止策などに活用する。
 森林はとにかく広い。除染は生活圏に近く、線量が高い所を優先的に行うことになろうが、
どんな手法、手順で進めるかは手探りの状態が続きそうだ。
 森林の除染に長い期間と膨大な労力、コストを伴うのは避けられない。
少しでも早く、着実な効果が期待できる現実的な方法を模索してもらいたい。
2011年09月22日木曜日
河北新報 コルネット 社説 東日本大震災 森林の除染/現実的で有効な方法を探れ


宮城県角田市、持ち込み野菜検査 放射性物質、独自に測定

2011-09-22 | 風の備忘録 

 宮城県角田市は20日、独自に購入した測定器1台を使い、
市民が持参した農産物などを対象に、放射性物質濃度の検査を始めた。
 野菜や水、土壌を調べることができる測定器を498万円で購入し、
市役所隣の旧市農業振興公社事務所に設置した。
検査は農家だけでなく、家庭菜園で野菜を栽培する市民も持ち込める。
 1リットルの容器に検体を詰め込み、放射性ヨウ素とセシウムの濃度を測定。
1検体10分ほどで結果が判明し、市職員がデータの見方を市民に説明する。
 同日は3人が検査に訪れた。
写真店経営の我妻弘章さん(70)は「しっかり調べてから東京に住む娘に送りたい」と、
家庭菜園の土壌とネギの検査を依頼。結果を知って安心した様子だった。
 市はこれまで、検査対象を選んだ測定を9月上旬に始め、
市内の直売所に出荷される野菜などを検査していた。
 市農政課は「安全安心のお墨付きを与えるものではないが、
不安を取り除くための参考にしてほしい」と話している。
 市民向け検査は無料で毎週火、木曜の午前9時~午後4時に実施。
市外からの希望は受け付けない。
予約が必要で市農政課に申し込む。
電話予約は不可。1人2検体まで。連絡先は市農政課0224(63)2119。
2011年09月21日水曜日
河北新報 東北のニュース/角田市、持ち込み野菜検査 放射性物質、独自に測定


クマから微量セシウム 

2011-09-22 | 風の備忘録 

大館で捕獲、基準下回る

 秋田県は21日、大館市粕田で有害駆除された

ツキノワグマの肉から1キロ当たり

3・8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

食肉の国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を大きく下回っており、

秋田県は「今回のセシウム量であれば、
食べても問題のないレベル」としている。
 秋田県自然保護課によると、
今月10日、農作物の食害防止のために仕掛けたおりで、

推定5歳の雄グマ(体長1・2メートル、体重約50キロ)を捕獲。

秋田市の県健康環境センターで検査したところ、
微量のセシウムが検出された。
 検査は環境省の通知に基づいて実施。

県は県南地域で今後、有害駆除で捕獲する1頭についても検査を予定している。

(秋田魁新報 2011/09/21 20:12 更新)

http://www.google.co.jp/compressiontest/gzip.html