Fumie&Sweet

毎日のように、自宅で焼いているパンやお菓子の紹介です。美味しいもの、大好きな、喰い意地の張ったブログです!

沢木耕太郎さんの「流星ひとつ」を 読みました!!

2013-11-05 22:11:40 | 日記

東京 MXTVの 「5時に夢中」の木曜日の コメンテーター 

新潮社の 中瀬ゆかり さんが 番組の中で

「ノンフィクションとして 最高に感動した!!」と お奨めの 今 話題の本!

沢木耕太郎さんの「流星ひとつ」を さっそく 購入して読んでみました。

中瀬さんの お奨めの 本(小説・漫画)や 映画は 今まで 外れた事がないので、

興味のあるものは なるべく 目を通すように しています。

 

時は 1979年秋 ホテルニューオータニ40F バー・バルゴーで、、、

当時28歳 売れっ子演歌(怨歌)歌手 引退を決意した 藤圭子さんと

31歳の 若手 ノンフィクション作家の 沢木耕太郎さんとの

インタヴューの 会話だけで つづられる  「地」の文章の一切無い ノンフィクションです。

なぜ 歌を 辞めるのか?「どうして?」という 沢木さんの 

疑問に  「覚えていない~」と言いながら 答えていく 藤さんの 会話・・・

彼女の 生い立ちから 恋愛の話 前川清さんとの、結婚、離婚のいきさつ、、、

そして 歌手にとっては 大切な 喉のポリープの手術 その後の 声の変質、、、

それらのことが、彼女の好きな ウオッカ・トニックを 飲みながら

「聞き手」と「語り手」の会話のみで  進行していくのです~

その インタビューの中で 彼女の 人間性が 繊細な感性が 浮き彫りにされていくのです。

読み物としての 大胆な試みもさることながら、

この 本を あえて 33年以上も 封印していた 沢木さんの思い。

「後記」の 封印のいきさつは 本の中に 詳しく 書かれていますので 省きますが

この夏 飛び降り自殺をして 60年余りの生涯を閉じてしまった

藤圭子さんに 対する 沢木さんの思いが、、、ひしひしと 伝わってくる

素晴らしい 一冊でした。

中瀬さんは 「読まないと損です!!」と 語っていられましたが、

読書好きな方は 是非! 藤圭子さんを ご存知でも ご存知なくても、

宇多田ヒカルさんファンであるなら 必読です!!

 

私は 今まで 沢木さんの 本は「深夜特急」しか 読んだことはないのですが、

でも あの 本を読んで 「インド」に行ってみたいなぁ~と 強く思っていました。

そして 思いは 昨年 かないました~33年は 経っていませんけれど・・・

年月は 人生に 素的な贈り物を くれるのだなぁ~

素晴らしい本に 出会うことは 心を豊かにしてくれます。