昨日 ムービープラスで朝 インディペンデント・スピリット・アワード2008
を 放映していました。
最近 鑑賞して 本当に素晴らしい作品だと思っていた
「潜水服は蝶の夢をみる」が撮影賞と監督賞を受賞
していました!
カンヌやヴェネチアや 世界中でたくさんの賞を受賞した
この素晴らしい作品が
なぜか 日本では 上映館が少なくって
観る人が限られて しまう映画ですが・・・
一人でも 多くの方に観ていただけたら・・と
心から 思います。
フランスの有名な雑誌 ELLEの編集長だった主人公が
42歳という若さで 脳梗塞で倒れ
生死をさまよい 目覚めた時には 完全に身体が
麻痺してしまい 動くことも 話すことも
できなくなってしまいます。
(潜水服に閉じ込められた と彼は表現します)
意識・知力は元のままなのに、身体的自由を総て
奪われた状態・・(閉じ込め症候群という病です)
ただ 唯一 左目のまぶただけは
動くことができたのです。
言語療法士は 彼の瞬きを伝達手段として
一回は「はい!」二回は「いいえ!」と
ルールを決めます。
そうやって 彼と療法士のコミュニケーションが始まります。
また アルファベットを使用頻度順に
読み上げる事によって 文字を選び
瞬きをすることで 彼は 文章を作り
会話をすることができるようになります。
記憶と 想像力と 左目の瞬き
この 三つを使って 彼は
閉じ込められた 潜水服から 抜け出し
自由に飛び回る 蝶のように なれるのです
気の遠くなるような 忍耐強い
聞き取り作業と・・
彼の記憶力と20万回の 瞬きで 書き上げた本が
フランスで出版されベストセラーになり
そして 映画化されました。
画家や彫刻家として 有名なシュナベール監督は
本当に美しい映像で その世界を
私たちに 見せてくれます。
私も 原作本を買って 読みました。
映画と原作 是非 観て読んでいただきたい
秀作です!
身体は健康でも 魂が閉じ込められてしまった
忙しい人にこそ お薦めの作品です!