持っておこう。

出さないことも大事です。

最近、サーブ＆ボレーばかり練習している人がいます。
以前はボレーがゼンゼンでしたが、だいぶうまくなってきました。
「よくなってきたね！」と言うと、「はい、かなり感じがつかめてきました・・・ストロークはわりと自信あるので、次の試合はボレーで勝てたらなと思って」と話していました。
でも、これはちょっとアブナイです。
どうやら、ほぼ前に出て勝負するつもりのようですが、練習と試合とではやっぱり違うものです。
実際は、練習のときの半分くらいの実力が出せればいいほうです。
それを考えると、まだボレーをメインで勝負するレベルではありません。
彼の得意なストロークを基本にして、うまくボレーをミックスさせたほうが、ずっと勝てると思います。

あえて、出さないことも大切です。
僕は、よく必殺ショットの練習をしています。
しかし、実際の試合ではめったに出しません。
でも、練習している意味はあります。
別に、自信がないわけではありません。
むしろ、けっこう使えると思います。
だけど「ここだ！」という場面が来ない限り、極力出さないようにしています。

持っていることが大事です。
僕の友達に、警察の人がいます。
彼は立てこもり事件のときなどに、突入なんかもするらしいです。
「あれはメチャメチャ緊張感あるよ。実際は使うことなんてあまりないけど、いざというときのためにも拳銃や防弾チョッキないと、怖くてムリだよ」と言っていました。

試合のときも「いざとなったら、いつでもこんなのも打てるんだぞ」ということが、安心感につながります。
こういうのを持っていることで気持ちの余裕も生まれるので、冷静な判断もしやすくなります。

いざというときのために、持っておきましょう。



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