北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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「荒城の月」が生まれた町

2010-03-23 20:28:38 | 道外旅行記



7ヶ月ぶり3度目となる仙台市内。
瑞鳳殿だけで済ませるのは勿体無いと思い、どこか興味を覚えるスポットはないかと思い、ちょうど周遊バスのルートの途中になっている箇所に立ち寄ってみた。





「晩翠草堂」。
「荒城の月」で知られる詩人、土井晩翠が、晩年を過ごした住居である。





中は記念館のようになっていて、晩翠の生前の足跡を綴った年表や、実際に使用していた家具などが保存されている。
管理人さんが常駐していて、私もいくつか話を聞かせていただいた。





これは、仙台城の一角にある、晩翠の像。
昨年行った際に撮って来ていたのが、こういう形で役に立った次第。

1871年(明治4年)、仙台市にて生まれた晩翠は、学生時代から詩に傾倒し、1899年(明治32年)に刊行した第一詩集、「天地有情」で島崎藤村と並び証される代表的詩人となった。
その後、地元の二高教授として赴任した後、滝廉太郎の作曲で有名な「荒城の月」が発表され、さらに深く国民に認知された。

ところで、晩翠の姓である「土井」について、「つちい」と読んだことがあるという方と、「どい」と読んだことがあるという方、あるいは両方を耳にしたことがあるという方がおられることと思う。
私も両方耳にしたことがあったので、どちらが本当なのだろうと思っていたのだが、生来の読みは「つちい」だったのが、1934年(昭和9年)に刊行された、「雨の降る日は天気が悪い」以降、「どい」と改めたのだという。
しかしながら、晩年には両姓の読みの誤りを訂正することを止めたため、両方の表記が多く残っていることから、私のように、両方を耳にしたことがあるという人が多くいるということも、また納得である。





最後に、見づらいと思うけど、これも仙台城の一角にある「荒城の月」の歌碑。
「荒城の月」は、私が小学校六年生の時、新入生の歓迎会で合唱したことがあったので、この碑を見ていて、その時のことが鮮明に蘇ってきた。
コメント
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