戦争をしないと決意した国が、考えをかえて、戦争できる国にしようとしている。軍備をもって、実力をもたなければ安心できないという。
何らかの暴力装置がなければ、不法な者に対抗できないとする。その暴力装置を必要悪として認めると、今度は利権を守るために必要だと、話が変わってくるだろう。
要するに、家族と平和に慎ましく暮らせれば、それでいいというのに、そんなことでどうすると、名をあげ、財をなせ、とハッパをかける。そのためには、他人のことなど、知ったことではない人間がどんどん出てくる。
そんな風潮が、蔓延してきている。明らかに、人類社会の劣化現象である。問題があっても、解決策にむけての試行錯誤の動きが見られない。問題だ、問題だというばかり。
解決策を立案して、実行すべきだろう。とりわけ、政党は、政策で、明確に作戦を打ちたて、実行に移すプランを公表すべきである。
科学技術の進歩は目覚しいものがあっても、社会の格差は目を覆うばかりの現状である。具体的な方策を打ち出してほしいものである。