金儲け主義に規制を。

　アメリカの経済が変調をきたしている。世界に波及するかもしれないと経済の専門家が言う。

　金が金を産む仕組みに乗った挙句のことのようだ。実態経済とは違う場面で事は進行して、それが実体経済に影響を与える。儲け主義の台頭で、真面目に働いても、生きるに必要な金額にならないような低賃金にあえぐ人々が大量に出てきている。

　あらゆる分野で、有利に立ち回ることのできる者は、アコギにそのようにする。いままでの習慣や、やり方は平然と破ってくる。

　キリスト教は、他宗教を認めない。価値観の多様化に寛容とはいえない。イスラムもその影響が強そうである。宗教の持つ意味は、科学と相容れないような後進性があって、往々にして、社会の進歩を妨害してきたきらいがある。真に、人間社会に貢献しうるものかどうか、絶えず検証しなくてはならない対象のように思う。こうした激しさが、アコギなやり方を是認する根拠になっているように見える。

　人に、世話になっても、神さん仏さんに感謝と言う人がいる。それは、おかしい。してくれた人に感謝しなければならない。神や仏が具体的に何かしたわけではない。時に、真に世話になった人に、その負い目からか、逆に軽んじたりするものがいる。感謝しない。これは、まことに、良くないことだ。

　こうした風潮と、金儲け主義とは軌を一にする。金をころがし、儲ける。手段を選ばない。こうした傾向を野放しにするのは限界だろう。世界的に法的な対応が充分でないといわれている。いそいでもらいたいものである。人間社会のさらなる進歩のために。