証明してよ

　放送大学の、単位認定テストが今月末にある。有機化学と多変数の微積分の2科目だ。いずれも、手強く苦戦は免れない。有機化学では、生命の発生から現代の新しい科学技術の最先端まで登場する。ゴージャスこの上ない、材料、水準である。　貧しい小生の知的好奇心を、贅沢な形で、刺激してもらっている。もう10年以上在学し、2度卒業しているが、実利として役に立つわけではない。しかし、ヘンテコな、動きやハナシには、確信をもって対処できつつある、という自信が生まれてきていることは、大きな成果といえる。わからないことは、わからないといえるようになった。また、証明できないことを、「絶対そうや。」などとヒトサマを困らせることがなくなった。
　
　テレビで、「霊」の存在を、前提にして、人生相談をしていた。相談内容の結果は、「健康的」な印象をもつが、前提が肯けない。実在するもののごとくに、あつかわれている。「ウソも方便」ならいいのであるが、（あるいは、そう考えて世の人々のカナシミを癒してあげているのだ。と考えているのかもしれない。）しかし、この種のウソは、サギ的である。人々を惑わし、真実から目をそらせる影響など考えると犯罪である。具体の被害がないからといっても、いつでも転用可能であり、実際に多くの被害をうんできている。エンエンと公共の電波をこのように使うのは、トンデモナイと思う。