大阪府の「新型コロナウイルス感染症」の検査の実際はどうなっているのだろうか。不安をもった人が「帰国者・接触者相談センター」に電話して、検査するべきだとなった人数である。大阪府では、21日現在一名の陽性が出たのみである。
他県の状況をみると、市中に感染者がいて、もはや相談先が「帰国者・接触者相談センター」という看板というのが、実に「胡散臭い」名前である。いつまでそんなことを言っているのだろう。問題を特殊なものにしたいというニオイがモロにでている。
そして1月26日から2月19日までの検査結果が大阪府のホームページに出ていた。どれぐらいの検査実績があると思われるだろうか。
総数で65件である。そして、19日は一日で14件の検査をしている。わずかこれだけ!と驚いた。検査をしなければ、当然ながら陽性となる人はでない。それを狙っているのだろうか。あるいは、それぐらい感染者と思われる人はいないということだろうか。
テレビでは、羽鳥モーニングショーでは、検査をなぜしないのかと連日声をあげている。医師がこの人は怪しいとして相談しても、検査に応じられないと言われたという。大病院で感染症担当の医師がたくさんいるところからの検査要請にたいしても、即座とは行かず、二日も待たされたというのである。
検査ができないのは、そういう体制がないからだと、他のチャンネルが言う。ところが、政府の確たるメッセージがない。電話せよ、とばかり言う。電話をかけても解決するわけではない。検査をするわけでもない。門前払いをされたらそれで終わりだ。大阪府にして、19日、一日14名だ。そんな検査数では「検査をやっている」とは言い難い。
電話で門前払いをしていることになる。では、検査は実際できないのだろうか。そんなことはないという状況が取材で解ってきている。かかりつけ医から、直接検査機関に、検査依頼ができれば、陽性か陰性かを知ることがスピードをもってできる。それぐらいの能力は、日本の医療にある。民間活力を当然使うべきだ。当然保険適用として、使いやすくすることも当然である。陽性でも軽症であれば、自宅で養生することも可能だろう。調べずにいれば、疑心暗鬼を生むばかりである。
とにかく、統計上、陽性を出さないことに躍起となっているようでは、話にならない。実態をキチンと調べてそのうえで、対策をこうじていくことが必要である。
検査できる能力がないなどと、ウソをつくのはやめにしてほしい。テレビもチャンネルによって、ニュアンスが違うのが無茶苦茶気になる。