麻耶雄嵩著"さよなら神様"を読みました。
登場するのは小学校5年生の子たちです。
淳の立場で書かれています。
いくつかの事件が起きますがそのたびに淳は
鈴木に犯人は誰かを聞きます。
鈴木は自分は神様だといいます。
犯人もわかります。
彼の言うことはだいたい当たっています。
会ったこともない人物を犯人だと言い、後にその人物が
引っ越してきて知り合うということもあります。
市部の提唱で久遠小少年探偵団が結成されます。
淳もそのメンバーです。
団員は事件に関係してだんだんと少なくなっていきます。
子供たちが主要な登場人物ですが決して子供向けの
話ではありません。
事件は殺人事件です。
一体何人の小学生が死んでいるのでしょう。
鈴木が現れる前に河合という男の子が死んでいます。
事故死とされましたが淳は殺人ではないかと思って
います。
小学生なのに好きだとか付き合って欲しいだとか
大人と同等です。
そのへんがなんか違和感があります。
現代の子たちは早熟なんでしょうか。
でもちょっと違うような気がします
高校生としても話は成り立つような気がします。
なぜ小学生なんでしょうか。
何かトリックがあって最後には鈴木が示したことが
明らかになるのかと思っていましたが、何も
ありませんでした。
鈴木は不思議な力を持っているということなんですね。
神様をも操る人物がいて神様も形無しです。
おもしろいというのか、何といったらいいのかわからない
話でした。