雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

さよなら神様

2014-12-08 21:00:00 | 

麻耶雄嵩著"さよなら神様"を読みました。
登場するのは小学校5年生の子たちです。
淳の立場で書かれています。
いくつかの事件が起きますがそのたびに淳は
鈴木に犯人は誰かを聞きます。
鈴木は自分は神様だといいます。
犯人もわかります。
彼の言うことはだいたい当たっています。
会ったこともない人物を犯人だと言い、後にその人物が
引っ越してきて知り合うということもあります。
市部の提唱で久遠小少年探偵団が結成されます。
淳もそのメンバーです。
団員は事件に関係してだんだんと少なくなっていきます。
子供たちが主要な登場人物ですが決して子供向けの
話ではありません。
事件は殺人事件です。
一体何人の小学生が死んでいるのでしょう。
鈴木が現れる前に河合という男の子が死んでいます。
事故死とされましたが淳は殺人ではないかと思って
います。
小学生なのに好きだとか付き合って欲しいだとか
大人と同等です。
そのへんがなんか違和感があります。
現代の子たちは早熟なんでしょうか。
でもちょっと違うような気がします
高校生としても話は成り立つような気がします。
なぜ小学生なんでしょうか。
何かトリックがあって最後には鈴木が示したことが
明らかになるのかと思っていましたが、何も
ありませんでした。
鈴木は不思議な力を持っているということなんですね。
神様をも操る人物がいて神様も形無しです。
おもしろいというのか、何といったらいいのかわからない
話でした。

半可心中 濱次お役者双六

2014-12-07 21:00:00 | 

田牧山和著"半可心中 濱次お役者双六"を読みました。
大部屋の女形の濱次の主人公のシリーズの一冊です。
ちょい役しか回ってこない濱次です。
濱次には野心がなく大部屋で満足しています。
濱次を見込んで見守っている人たちはやきもきして
います。
立役者の野上紀十郎がすでにきまっている相手役の
女形と合わなくて濱次を相手役としてやりたいと
座元に申し入れます。
立女形の信之丞や、女形の秋泉などの反発をかいます。
演目の"千丈桜始末"は実は座付立作者の大竹松馬が
濱次が演じたらということを頭において書いたものです。
紀十郎はそれを察してしまいました。
濱次は秋泉の代役として十日間演じる、名前は出さない、
濱次が演じて客足が落ちたら紀十郎と濱次は責任を
取ることという条件で濱次が咲良を演じることに
なります。
やる気のない濱次には迷惑な話です。
奥役を務める清助は心配してあちらこちらの様子を
うかがっています。
濱次には町の娘たちの気持ちが理解できません。
そんな時に好きな男に心中を持ち掛けられうなずいた
娘にであいます。
しかし男は本気ではなく土壇場で娘を置いて逃げて
しまいます。
一晩娘の話を聞いてやります。
濱次が住むのは一人暮らしの女たちが多く住む長屋です。
長屋の人たちがどのような気持ちで生きているのかを
耳にします。

熱を出しふらふらの状態で濱次が演じる芝居は始まります。

重要な役をこなし濱次は変わるのでしょうか。
まだまだみたいにみえます。

ビタースイートワルツ

2014-12-06 21:00:00 | 

小路幸也著"ビタースイートワルツ"を読みました。
"モーニング"、"コーヒーブルース"の続編です。
"コーヒーブルース"から9年たっています。
弓島珈琲の店主のダイの家に下宿している刑事の
三栖の行方がわからなくなりました。
三栖の部下の女性警察官の甲賀がダイのものを
訪れてダイに行方を捜してほしいと頼みます。
彼女の携帯に三栖から「ダイへ」とそれだけの
メールがありました。

同じ時に前の巻に登場したあゆみの友人の七尾利香が
大学を数日休んでいて連絡が取れなくなっています。
梨香の部屋の呼び鈴を押しても反応がないのですが
誰か男性がいる気配がします。

何も手がかりがないところからダイ、近所の純也、
店の従業員の丹下さんなどが知恵を絞ります。
三栖、梨香の二人の失踪は繋がりがあることがだんだん
わかってきます。

梨香のお父さんと三栖は大学時代の友人でした。
ある出来事で二人の生き方は大きく変わりました。

何もわからない状態から徐々に様相が見えてくる
ところはなかなかおもしろかったです。
最後の解決部分はなんだかなと思わないではありません。
登場人物のみんなが仲がよくいい雰囲気でした。

美雪晴れ みをつくし料理帖

2014-12-05 21:00:00 | 

高田郁著"美雪晴れ みをつくし料理帖"を読みました。
若い女性の料理人の澪が主人公のシリーズの一冊です。
元天満一兆庵のご寮さんで今はつる屋でいしょに
働いている芳は一流料理店一柳の店主の柳吾に
求婚されています。
芳は長年さがしていた息子の佐兵衛と会えたことも
あり求婚を受けます。
澪は近いうちにつる屋を出るつもりでいます。
幼馴染の野江を吉原から請け出すためのお金を得る
方法を真剣に考えています。
つる屋には澪が辞めた時のことを考えて新しい
板前の政吉が入ります。
政吉の妻のお臼も仲居としていっしょに働いています。
お金を作るために澪は鼈甲玉という卵を吉原で売ろうと
計画します。
鼈甲玉は売れ始めますがとても見受けする金額までは
ほど遠いです。

つる屋も変わっていきます。
ずっと一緒に暮らしてきた芳と澪も別れて暮らすことに
なります。
あと1冊でみをつくし料理帖のシリーズは終わりだ
そうです。
いったいどのように話を収拾させるのでしょう。
終わってしまうのはさみしいですね。

パソコンの調子が悪いです

2014-12-04 21:28:30 | コンピュータ
10月半ばにパソコンを買い替えました。
最初からキーボードからの入力がとても不安定です。
入力できなかったりキーを打っていないのに
同じ文字が続けて画面上に流れていったりします。
使いづらいことこのうえありません。
ブログの記事を書くのにスムーズに書けなくて
いらいらします。
メールで数回問い合わせて解答通りにチェックして
みたのですがぜんぜん改善しません。
改善しなければ修理部門に連絡するようにという
ことで連絡しました。
パソコンを持ち帰って調べてもらうことになりました。
数日後に集荷してチェックに約一週間かかるそうです。
心配なのはチェックしたけど問題なしとそのまま
返ってくるのではないかということです。
乾電池の状態は良好とソフトが判断しているのですから
これを信用すれば電池切れではないと思います。
無線でデータを本体に送っているわけですがデータが
送られていないのかあるいは化けて送られるのか、または
うまく受け取ることができないのではないかと思います。

キーを押してもなかなか認識しないことがあります。
これはキーボードだけでなく、マウスもキーボード
ほどではありませんがか押していることを認識しない
ことがあります。

原因がわかるといいのですが。
なんだそんなことかという理由でもいいですから、
問題なしと判断されて返ってきませんように。
家ではきっと再発しますから。
このパソコンとは相性が悪いみたいです。

イチョウ

2014-12-03 09:02:28 | 日常の出来事
今朝は寒いです。
室温は11度でした。
3日前の日曜日はあきれるくらい暑かったです。
コートを着て外出したのですが暑くてコートを脱いでも
まだ暑くて冬だというのに汗をかいて歩いていました。
それがこの急激な寒さです。
急激な温度変化はつらです。

家の近所の道路の街路樹にはイチョウの木が多いです。
ずっと何年も葉が黄色くなる前にかわいそうになる
ぐらいに短く刈り込まれてしまっていました。
ですから街路樹のイチョウの葉がが黄色になるのを見る
ことはずっとありませんでした。
今年はどうしたんでしょうね、剪定するのをわすれて
いたのでしょうか、予算がなかったのでしょうか、
久しぶりにきれいな黄色の葉を見せてくれています。
とてもきれいですが落ち葉がすごいです。
他の木の落ち葉もあって山道を歩いているのかと間違う
ほどのところもあります。
そのまま自然に任せてなるようになるようほっておく
おくのもいいと思いますが、気にさわるという人も
きっといるでしょう。
家の前が落ち葉だらけで掃除をしなければならなく
なった人たちは美しさを楽しむよりは苛立たしさを
つのらせているかもしれません。
だからあんな短く刈り込まれてしまっていたのかなと
感じます。

胡蝶殺し

2014-12-02 21:00:00 | 

近藤史恵著"胡蝶殺し"を読みました。
題名からはミステリーだと思われますがミステリー
ではありません。
歌舞伎界を描いたものです。
ではどろどろの争いを描いたものかと考えますが
それでもありません。
子供のころからいっしょうけんめい生きる人たちを
描いた話です。

市川萩太郎は歌舞伎役者です。
世話になった中村竜胆が若くして亡くなり七歳の
息子の秋司の後継人になるように頼まれます。
萩太郎にも同じ年の息子の俊介がいます。
秋司の踊りをみて萩太郎はその能力の高さに
びっくりします。
息子の俊介は踊りに興味を示さず気をもんでいます。
秋司の母は秋司のことになると常軌を逸します。
それで疎まれるようになっています。
萩太郎にも厳しい言葉をなげつけます。
秋司と俊介の二人が子役として舞台に立つことに
なりました。
秋司の方が台詞があり重要な役です。
二人で踊りを習うことになります。

舞台が始まる2日ほど前に秋司はおたふく風にかかり
出られなくなります。
急遽いっしょに習っていた俊介が代役に立つことに
なります。
俊介はすべての登場人物のせりふを聞いていただけで
覚えてしまう能力があります。
秋司は片耳が病気のあと難聴になってしまいます。
母親は無理して秋司を連れまわしていたので人々から
よく思われていません。
秋司は耳のため踊ることはできないと歌舞伎の世界で
生きることをあきらめそのうち住所もわからなく
なってしまいます。

十二年たち俊介は大学生と同時に歌舞伎に必要な
習い事をしています。
大人の役ができる年齢になっています。
秋司はどうしているだろうと萩太郎はしばしば思います。

生まれた時から将来は歌舞伎役者となることを運命
づけられている男の子たちです。
やる気のない子でもしだいしだいに歌舞伎の世界に
生きるようになっていきます。
さて秋司はどうしているでしょう。

気持ちのいい本でした。

たぶんねこ

2014-12-01 21:00:00 | 

畠中恵著"たぶんねこ"を読みました。
長崎屋の若旦那の一太郎が登場するシリーズ物の
一冊です。
シリーズの本をずっと読んできましたがおもしろく
ないというわけではないのですが、かといって
すごくいいというわけでもありませんでした。
やっと一太郎のやさしさや頭の良さがわかってきた
かなと感じました。

"跡取り三人"
体が弱く寝込んでいることが多い若旦那です。
今回は他人の家で暮らし仕事まで始めます。

"こいさがし"
人の縁談に手を貸して大騒動です。

"くたびれ砂糖"
隣の菓子屋の栄吉の奉公している店では新入りの
小僧三人に手を焼いています。

"みどりのたま"
二吉が記憶を失って川から這いあがってきます。
妖狐の爺さんは昔神の庭を出て江戸で暮らして
きました。
神の庭へ帰りたいと願っています。

"たぶんねこ"
反対に神の庭から江戸へ出てきたものがいます。
月丸という幽霊です。
どんな未練があって幽霊になっているのかわかりません。